まずはやってみて!SNS発信と転職で見つけた「自分らしい働き方」【ミユチャンヌ/看護師】

ミユチャンヌ_サムネイル

ミユチャンヌ(看護師)

大学病院の三次救急で働いたあと、夜勤や人間関係の負担から退職。現在は、整形外科クリニックと美容皮膚科クリニックに勤務し、保険診療と自由診療の「二刀流」で働いている。看護師の働き方についても発信しており、SNS上でも活躍中。

記事の見どころ
  • 家族に流される形で、看護師の道を歩み始める
  • 猫アカウントから始めたSNSが、5万人フォロワーまで広がった転機とは?
  • 三次救急から、整形外科×美容皮膚科の「保険×自由診療」二刀流へ

看護師を目指したきっかけを教えてください。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

正直にいうと、最初から強い志があったわけではありません。

元々、特別やりたいことがあったわけではありませんでした。兄が医療系に進んでいたこともあり、医師を目指そうと思っていた時期もありました。

ただ、浪人中に心が折れてしまい、家族から「看護でいいんじゃない?」といわれて、看護の道に進みました。少し流されるような形だったと思います。

看護学校に入ってからも、最初から前向きだったわけではありません。むしろ、モチベーションはかなり低かったです。周りには「頑張ろう」と前向きに取り組んでいる子たちもいて、その姿を見るたびに、自分との温度差を感じることもありました。実習や勉強もつらくて、辞めようかと思ったことは何度もあります。

ミユチャンヌ
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それでも続けられたのは、周りの友達の存在が大きかったです。

仲良くしていた子たちは、良い意味でゆるい雰囲気の子たちでした。この子たちと一緒なら、もう少し頑張ってみようかな。そんな気持ちで、なんとか学生生活を続けていました。

看護師になった理由は、決してきれいなものではありません。でも、最初から強い目標がなくても、その中で出会う人や経験によって、少しずつ進む道は形になっていくのだと思います。

SNSの運用について教えてください。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

SNSを始めたのは、大学3年生くらいの時です。

最初は、自分の猫を載せるアカウントから始めました。当時はTikTokができたての頃で「○日後に○○になる猫」のようなストーリー性のある投稿をしていたら、フォロワーが1万5千人くらいまで伸びました。

動画編集に関しても、高校卒業後や大学の初め頃から、旅行の動画を自分で切り抜いたり編集したりしていたので、当時は楽しみながらできていたと思います。今はもう、その楽しさを少し超えてしまった感覚もありますが、最初の頃は純粋におもしろかったです。

自分が顔を出して投稿することには、かなり抵抗や怖さもありました。ただ、当時は今ほど誹謗中傷が多い時代ではなく「まあ大丈夫かな」という気持ちで始めました。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

最初からうまくいったわけではありません。

SNSは1本目の投稿が大事だという感覚は、なぜかその頃からあって、初投稿して再生数が全然回らなければ消して、また別の1本目を出す。それを3、4回くらい繰り返しました。フォロワーが0の状態で、再生数が数十回しか回らない時はやり直し、1,000回くらい回った時には「これならいいか」と思って続けていました。

最初はTikTokのエフェクトを使って、実習あるあるのような投稿をしたこともあります。今思えば黒歴史のような動画も多いです。

その中で最初に大きく伸びたのが、飲み会の場でバレずに遊戯王の城之内の顔真似をする動画でした。自分で隠し撮りするような形で撮った動画を投稿したら、それが大きく伸びて、大学生の頃にフォロワーが5万人くらいまで増えました。

ただ、実習のことなども投稿していたため、内部告発のような形で大学に連絡が入り、卒業まで投稿を禁止されることになりました。退学を検討されるほどの状況になったので、かなり心配だった時期もあります。

それでも、ライブは残らないからいいかなと思い、夜中にこっそりTikTokライブをしていました。振り返ると、かなり危なっかしい学生時代だったと思います。

ちょうどコロナ禍で、オンライン授業になっていたことも、SNSに時間を使えた大きな理由でした。Zoomにつなげて、カメラとマイクをオフにして、そのまま寝てしまうこともありました。本来なら学校や実習で時間がなかったはずですが、コロナ禍だったからこそ、SNSに向き合う時間ができたのだと思います。

看護師になってからはどうでしたか?

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

卒業後は、大学病院に就職しました。

2021年に就職したので、まだコロナ禍の真っただ中でした。三次救急の病院だったので、現場はとても忙しかったです。経験を積むにつれてコロナ対応にも入るようになりました。

学生から社会人になるだけでも大きな変化でしたが、三次救急の現場はかなりハードでした。病棟の忙しさや人間関係に少しずつしんどさを感じ、退職を考えるようになりました。

退職を考えるようになった理由としては、同僚との相性が少し良くなかったこと、夜勤がつらかったことも大きかったです。最終的には、切りのいいところで辞めようと思い、2年3ヶ月ほどで退職しました。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

退職後は、3ヶ月くらい何もしない期間がありました。

転職活動も一応していましたが、履歴書を違うクリニックに送ってしまうなど、間違いも多く「私はもうダメだ」と思って一度休むことにしました。その時期は、SNSをずっと見ていました。

退職して2ヶ月ほど経った頃、突然新しいキャラクターが自分の中に降りてきて、そこからまたSNSが伸び始めました。「何で伸びるかは分からないものだな」と思います。

あの時は、そのキャラで何をしても伸びるような感覚があり、伸びている実感はあっても、自分自身が大きく変わった感覚はありませんでした。むしろ、一発屋のようになっている不安もありました。この流れがいつまで続くのか、SNSを今後どうしていくのかという不安はありました。

さらに、1年近く続けた頃に、よく使っていた音源が使えなくなり、既存の動画の音が消えてしまいました。これはかなりきつかったです。似たようなフリー音源に変えたりもしましたが、やっぱり音源が変わると伸び方も変わってしまいました。

SNSをやっていると、伸びる時期もあれば、伸びなくなる時期もあります。2回そういう波を経験したことで、今は「そういう時期もあるよね」と思えるようになっています。

看護師としての働き方の変化を教えてください。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

今は、整形外科のクリニックと美容皮膚科のクリニックの両方で働いています。

保険診療と自由診療、両方の現場に立つ、二刀流のような働き方です。保険診療では病気やケガと向き合い、美容では患者さまの「こうなりたい」に寄り添う。求められることも、患者さまとの関わり方もまったく違いますが、どちらの経験も自分の看護を広げてくれていると感じています。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

元々、美容に強い興味があったわけではありません。

ただ、若いうちにできる仕事といえば美容かなと思い、挑戦してみることにしました。今ほど美容クリニックへの転職が難しくなかった時期だったと思います。

実際に働いてみると、最初は楽しくありませんでした。美容は医療でありながら、サービス業の要素がかなり強いです。接客も必要ですし、クレーム対応もあります。患者さまとの関わり方も、病棟とはまったく違いました。

最初に入った美容クリニックは、半年で閉院しました。お客様もほとんど来ず、雑居ビルの小さなクリニックで「これが美容なのかな」と不安になるような環境でした。

次に入ったクリニックは、機械も色々あり、部屋もきれいで、立地も良いところでした。ただ、リーダーのように全体をきちんと仕切る人がいなくて、みんながなんとなく働いているような雰囲気で、自分がやっていることが合っているのか、間違っているのかも分からない状態でした。

そして今、3院目の美容クリニックで働いています。今の院長は優秀で、信頼できる先生です。現場も忙しく、指名をいただくこともあります。ようやく自分のキャリアが少し安定してきた時期なのかなと思っています。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

SNS発信は、最近は月に1本くらいになっています。

以前は、寝起きのままでも、ありのままをそのまま出していたので、投稿することが苦ではありませんでした。今は少し考えすぎてしまう部分があります。

これからは、美容クリニックでの経験を活かして、美容に関する発信も少しずつ入れていきたいと思っています。ただ、美容は病棟のようにネタにできないことも多く、守秘義務や炎上のリスクもあるので、何をどう発信するかは慎重に考える必要があります。

看護系の発信をしていた時は、看護師のフォロワーさんから「元気をもらえます」と言ってもらえることも多くありました。今は発信の方向性が変わりつつありますが、これからも見てくれる人が少しでも前向きになれるような発信をできたらいいなと思っています。

最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

私はSNSを通して、色々な経験をしてきました。

マイナビさんやナースキャリアさんの動画に出演したこともあります。企業さんとのコラボというと、しっかりした現場を想像するかもしれませんが、自分たちで撮影するようなこともありました。

フォロワー数が増えるとPR案件の依頼が来るようになりますが、怪しいサプリのような案件は、条件が良くても絶対に受けていません。看護師であり、私の発信を見てくれている人がいる以上、そこは大事にしたいと思っています。

最近は、看護師さんや医療職の方から進路相談や職場の相談が届くこともあります。もちろん返せる時は返していますが、私自身も誰かに「あなたはこれをやった方がいいよ」と言ってほしい側なので、難しさも感じています。

それでも、私の経験を見て「こういう働き方もあるんだ」と思ってもらえるならうれしいです。

ミユチャンヌ
ミユチャンヌ

私は、強い気持ちで看護師になったわけではありません。

看護学校も辞めたいと思いながら通っていました。大学病院で働いて、夜勤や人間関係がつらくて辞めて、何もしない期間もありました。美容クリニックも、最初からうまくいったわけではなく、3院目でようやく今の環境にたどり着きました。

SNSも同じです。伸びた時期もあれば、伸びなくなった時期もあります。大学に投稿を止められたこともありましたし、音源が使えなくなって動画の伸びが鈍ったこともありました。

でも、振り返ると、何事も考えすぎないことが大事だった気がします。もちろん、心配なことも、不安なこともあります。実際に困ったこともありました。それでも、気にしすぎて何もしないよりは、まずやってみた方がいいと思っています。

看護師としての働き方も、SNSの発信も、最初から正解があるわけではありません。実際にやってみて、自分の可能性が広がることもあります。以前のように頻繁に投稿できているわけではありませんが、自分に合う形で今後も発信を続けていけたらと思っています。

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