自分のやりたいことをやってほしい!【ちま / 医師】

ちま(医師)

母の一言がきっかけで歯学部に入学。歯学部での大学生活を過ごしたのち、医学部への再受験を決意。無事医学部への入学を果たし、在学中には塾を立ち上げる。医学部を卒業後は、研修医として働きながらInstagramやYouTubeを中心に自身のライフスタイルを発信。また、塾の運営を通して受験生のサポートを行うなど多方面でご活躍されている。

記事の見どころ
  • 歯学部での大学生活が、自分自身の本当の気持ちに気づかせてくれた。
  • 自分の経験を活かして誰かの役に立てればいいと思い発信を続けている。
  • 今が一番のチャンス。やりたいことができたらすぐやってみてほしい。

医療従事者を目指したきっかけを教えてください

ちま

母の一言がきっかけでした。

私が進学校へ通っていたころ、自分のやりたいことがまだ決まっておらず、進学先に悩んでいました。高校生の時はアルバイトや遊んでばかりで勉強はほとんどしておらず、進路についてもどこか他人事だったくらいです。その時に声をかけてくれた母の「国家資格がいいんじゃないか」という言葉が、医療職を目指したきっかけです。

医師や薬剤師を目指すことも考えましたが、医師はなることが難しく、薬剤師は女性が多いという印象がありました。そのため、自分にはあまり合わないと感じたので、まずは歯学部に入学することを決めたんです。

歯学部に入学した後は、そのまま歯科医師になることも考えていました。しかし、歯学部での大学生活を過ごしているうちに、普通の大学生活が退屈だと感じるようになってしまったんです。この時に「ありきたりな日常を過ごすより、目標を持って刺激的な日常を過ごしたい」という気持ちに気づくことができました。そこで思い切って医学部への受験を決意したんです。

ちま

絶対に諦めないという意思をもっていたから、最後まで頑張れました。

医学部への受験を決意したのは、大学1年生の終わりころでした。そこから2年かけて勉強をし、医学部への入学を達成することができました。当時は、周りの方々とのステータスの差を感じてとても辛かったのを覚えています。


それでも、最後まで諦めず頑張れたのは20代前半の今諦めてしまうと、今後の人生でも何かを達成することから逃げてしまう気がしたからです。だからこそ、とにかく最後まで諦めずにやり続けようと思いました。その気持ちを持ち続けたからこそ、医学部へ入学を達成することができたのだと思います。

実際に働き始めての感想を教えてください

ちま

「自分は医師だ」と自信が持てるまで続けたいです。

医学部を卒業し、現在は研修医として働いています。医学部を卒業したばかりの時は、正直あまり医療に対しての熱意はありませんでした。

当時は医師の資格は持っているけど、塾も運営も楽しかったので、医師として働くのではなく塾の経営をメインに動くことも考えていたくらいです。

しかし、医師として働いているうちに、自分には「医師免許」があるのに医師としての価値を発揮できない自分を恥ずかしいなと感じるようになりました。医師だからこそできることはたくさんあります。

それを学べたり、学んだ知識を活かして人助けができたりすることは、医師という免許を取ったからこそできるからですそのため、少なくとも自分の中で自分は医師だ」と自信が持てるレベルの仕事ができるようになるまでは続けていきたいと現状思っています。

ちま

あえて男性が多い環境に飛び込みました。

また、私自身、女性の多い環境はあまり好まない性格でした。進路先に悩んでいたころも「女性の多いところでは仕事をしたくない」という気持ちがあったくらいです。

現在は、男性の多い医師という仕事の中で働いていますが、その気持ちは今も変わっていません。今、男性が多い環境にいるからこそ、自分は男性社会で働くのが好きなんだと改めて思っています。周りは男性ばかりですが、医師として負けたくないという思いもあるため、今後も頑張っていきたいです。

現在の活動内容と活動を始めたきっかけを教えてください

ちま

誰かの役に立てればと思って今でも発信を続けています。

現在は研修医として働きながら、InstagramやYouTubeで自分のライフスタイルを中心に発信しています。SNSも最初は趣味程度で始めました。そのため、SNSを使って事業したいとかは全く考えていませんでした。

しかし、自分の言いたいことや考え方の発信を続けているうちに、共感してくださる方や「前向きになれました」と言ってくださる方が増えてきたんです。視聴者さんからこのような声を聞き「自分の発信が誰かの役に立つのであれば」と思ったため、今でも発信を続けています。

誰かに何かを伝えるのが好きだったので、InstagramやYouTubeでの発信はとても相性がよかったと感じています。

ちま

アルバイトの経験がきっかけで塾を立ち上げようと思いました。

そのほかにも塾を運営しています。私自身、歯学部から医学部への再受験を目標に独学で勉強していました。また、私は塾講師のアルバイトも経験しています。しかし、塾講師のアルバイトを経験したことで、塾のあり方に対して少し疑問を持つようになったんです。

当時から、独学で勉強していたことやアルバイトでの経験を何かに活かせないかと考えていました。そこで塾を立ち上げたんです。

運営している塾は、スケジューリングや相談受付といった個別サポートをメインとしています。現在は仕事の関係で私が講師として授業を担当することはありませんが、運営サイドで活動中です。元々は、徳島県にある店舗型の個別塾「メディスタ徳島」のみ運営していました。

しかし、私自身メディスタ徳島の指導方法をもっと全国に広めたい」という思いがあるため、近日中にオンラインによる全国展開をスタートする予定です。

今後はオンライン相談の募集を再開しつつ、医学部の学生さんを講師として招いていきたいです。そして、医学部の学生さんも活躍できる場にしていければと思っています。

現在の活動に詰まっている想いを教えてください

ちま

いろんな世界を知って、自分の好きなことをやってほしいと想っています。

私の活動を通じて、いろんな世界観を持って、自分の好きなことをやっていいんだよということを伝えていきたいです。自分の見ている世界観だけでなく、いろんな世界観を持って欲しいと思っています。

私自身、都心の高校から地方の大学へと進学を決めましたが、都心と地方では将来に対する考え方にギャップを感じたことを覚えています。少し言い方がよくないかもしれませんが、地方の学生さんは見えている世界が狭いという印象を受けたんです。

そのため、SNSや塾を活用して少しでも多くの方に、もっと視野を広く持っていろんな世界観をもって欲しいと思っています。

また、私自身も出産というライフスタイルの変化がありました。そんな中でも、チャレンジしている姿を発信し続けていたら「ちまさんの姿を見て、自分もチャレンジしてもいいんだ」「失敗しても気にしなくていいんだ」というお声もいただくようになりました。

SNSでの発信や塾運営を通して、見てくださる方々に自分の想いを伝えられているのだと実感していますそのため、これからも少しでも多くの方が元気になったり、悩みが解決できたりするような発信を続けていきたいです。

最後に読者に伝えたいことはありますか?

ちま

やりたいことができたら、とにかくやってみてほしいです。

国家資格にとらわれず「自分の好きなこと、やりたいことをやってもいいんだよ」というのを伝えたいです。

私自身、国家資格を取得すると「その道にしか進んではいけない」というイメージを学生時代からもっていました。実際に医師として働き始めても、そのように感じることがあります。

しかし、それでは自分の視野を狭めてしまい、自分のやりたいことや好きなことが出来なくなってしまうと考えています。だからこそ、国家資格にとらわれずもっといろんなこと、自分のやりたいことをやってもいいんだよという思いを伝えたいです。

私は、今逃したら今後やらなくなるというのを自分でも感じているため、とにかくやりたいことができたらすぐやるようにしています。そのため、もしやりたいことができたらとにかくすぐやってみましょう。

きっと、やってみて後悔することはないと思います。

取材記事を掲載したい方へ