医療で関わる方を幸せにしたい!【中山 尭盛 / 歯科医師】

中山 尭盛 (歯科医師)

医学部の受験が上手くいかず、気持ちを切り替え歯科医師を決意。自身の目標を達成するため、独立を目指し2015年に歯科医院を開業。その後も店舗数を増やし、医療を通じて関わる方が、幸せになれるように活動中。現在は歯科や医科、技工所の運営を行いマルチに活躍中。

記事の見どころ
  • 元々は医師になりたかったが、受験が上手くいかず歯学部を目指した!?
  • 自身の目標を達成するため、独立を決意した?
  • 医療を通じて関わる方が、幸せになれるよう貢献したい。

歯科医師になったきっかけについて教えてください。

中山 尭盛

医学部の受験が上手くいかず、歯科医師を目指しました。

僕の家族は父親が歯科医師をしており、弟2人は歯科医師と医師をしています。家族や親族に医療関係者が多く、医療が身近な家庭で育ちました。

僕はもともと環境ビジネスに興味があり、森林の伐採、絶滅が危惧されている動物が増えていることに心を痛めていたのです。また、近年では二酸化炭素の排出量も増えており、地球温暖化が深刻な環境問題になっています

そのため昔から「環境問題を何とかしたい」と考えていました。

中山 尭盛

日本以外の国でも医者という地位は偉大だと思います。

海外の活動では、人の心を動かすときに「名誉や知名度」があると説得力があると思います。そのため、ボランティア活動をしたいと考えたとき、医師の資格が必須だと考えたのです。

また、まずは医療の未熟な場所に行って活動してみたいという夢があり、国境なき医師団になりたいと考えました。

日本では他国より、医師の人数や病院の数は十分にそろっていると思います。しかし、医療が未熟な場所は、病院が遠すぎて行けない方や戦争などで設備が整ってないことが多いのが現状です。このような方たちを一人でも多く救いたいと考えて医学部を志望しました。

しかし、結果的に受験が上手くいかず、医師になることを断念したのです。それでも環境問題をどうにかしたいという夢は諦められませんでした。自分の目標を達成するために、気持ちを切り替え、歯科医師になることを決意したのです。

現在の事業を行うきっかけについて教えてください。

中山 尭盛

自分の人生目標を達成するため、独立したことがきっかけです。

大学に入学後は、歯科医師になるために新たな目標が大切だと思い、将来について明確に考えるようになりました。歯科医師の約8割程度は開業しているのが現状です。僕も自分の人生目標を達成するため、独立を目指したことがきっかけになります。

2009年に歯学部を卒業後は、歯科クリニックで経験を積みました。その後、2015年に南流山リーフ歯科クリニックを開業したのです。

独立をするうえでは、関わっている方たちがしかめっ面をして苦しんでいるよりも、笑顔になれる方がいいという気持ちがありました。みなさんに幸せになっていただくことが事業をするうえで僕の責任だと思っています。

患者様や従業員をいかに幸せにできる方向に持っていけるかは大切なことです。人間を満足させることは困難でも、できる限り幸せに近づけるように関わるように意識をしています。

中山 尭盛

SNS発信も力を入れており、影響力もつけていきたいですね。

とくにTikTokに力を入れており、知名度を上げることで従業員の採用につながりやすいと考えています。

僕は最近治療よりも経営の仕事が増えてきているので、従業員と関わる時間が持てないことが多いです。そのため従業員との認識を合わせることにも動画の投稿が役立っています。

最初は、フォロワーが伸びずに悩みましたが「とりあえずやり続けるぞ!」という覚悟から発信を継続していました。TikTokのフォロワーはまだまだ伸びている段階なので、満足せずに活動をしていきたいと思います。

現在も毎日投稿するように心がけ、結果を出せるように努力していますね。

現在の事業内容について教えてください。

中山 尭盛

歯科や医科、技工所の運営を行っています。

2015年に千葉の南流山で、1店舗目の歯科医院をオープンしました。その後は、2018年に東京の浅草に2店舗目、2020年に埼玉の和光市で3店舗目をオープンしています。

当院の歯科では、寝ている間に治療が終わる「睡眠無痛治療」が特徴です。どんな「ボロボロの歯」でも短期間でキレイに治療します。

「睡眠無痛治療」とは点滴を通して鎮静剤を入れることで、ほぼ眠っている状態で治療を行える方法です。一切のストレスなく治療が終わるため、患者様への身体的、精神的負担を減らすことができます。

歯を悪くされている方の80%以上の方が歯医者にトラウマを持っており、悪い印象であることが多いです。患者様の歯の状態が悪いのはそれぞれ事情があります。当院は患者様の「こうしたい、こうしてほしい」という気持ちを理解して、寄り添っていける歯科医院を目指しているのです。

また、2024年から技工所を開きました。歯の被せ物や入れ歯など歯科素材を作り、当院でも使用しています。
現在は「医療法人社団グリーンパーク」を設立し、歯と心と情報を通してQOLの向上と社会貢献を実現できるよう取り組んでいるのです。今後もいくつか医科を買収することで、事業を拡大し、様々な患者様の悩みに寄り添える医療法人を目指しています。

事業に詰まっている想いを教えてください。

中山 尭盛

医療と医業を両立させ、質の良い医療の提供をしたいです。

僕は医療だけに特化した事業を行っても患者様は貧しくなり、不幸になると思います。医療と医業が両立してこそ、質の良い医療の提供を患者様に行えると考えているのです。

そのためにも、優れた仕事をしている方は、対価報酬をもらえた方がいいと思います。逆に質の悪い仕事を行う方は、お金をもらわない方がいいと思うのです。このような正当な評価はしっかりと行わないといけないと考えていますね。

僕のクリニックでは正当な評価を行うため、歩合制にしています。毎月1回会議を開いて従業員の声を聞いて、給料に反映するようにしているのです。このような取り組みが従業員のモチベーションをあげ、より質の良い医療を提供できると思います。

僕自身が、一人で歯科医師として働くのであれば、1日30人程度を幸せにできるのが限界です。ただ、組織の規模が大きくなれば1日何千人と幸せにできる可能性があります。これからも、幸せになる方を増やせるように活動をしていきたいです。

 事業を通じて、患者さんや従業員の笑顔を守りたいですね。みなさんがポジティブになれるように活動していきます。

現在は30代で歯科、40代で歯科以外の事業を行うことを目標にあげ、順調に達成中です。さらに50代では、ずっとやりたかった環境の事業を行っていきたいと考えてます。

そのために、1年前や1年後に自分で想像していなかった自分になるように考えて行動中です。目の前のことに全力で取り組んでいけるよう頑張っていきたいと思います。

最後に読者に伝えたいことはありますか?

中山 尭盛

関わる方が幸せになれるように貢献していきたいです。

僕は自分に余裕がないと、他の方を幸せにできることは難しいと思っています。そのためには、仕事やプライベート両方とも余裕を持つことが大切です。余裕がある方は、仕事も楽しんでいる印象があります。

僕の医院では仕事を楽しめる方に来てほしいです。仕事が忙しくて「忙しくて疲れた」とネガティブに考えるのか「頑張った分、自分の成長につながった」とポジティブになれるかは違うと思います。

また「個人主義」よりも「全体主義」の考え方は大切です。僕は「自分が自分が」という方より「みんながみんなが」と考えられる方を大切にしたいと考えています。本当に全体が俯瞰的に見れる方は大歓迎です。

チームとして仕事を考えられ、チームとして患者さんにどう貢献できるのか考えられる方と仕事をしたいですね。利他の精神を持ち、相手が何を求めているか理解できる方を求めています

これからも頑張って働いてくれる方の仕組み作り、医療人として関わる方の幸せに貢献できるように活動したいです。

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