- 整体師の方に出会い、手に職をつけたいと考えた!?
- 病院に勤めているだけでは、多くの困っている方を救えないと考え事業を始めた?
- 姿勢は身体と、心の土台になってくる重要な要素!
理学療法士を目指したきっかけについて教えてください

整体師の方に出会い、手に職をつけたいと考えたからです。
私が小学校2年生のとき、母親が追突事故に遭いました。母親は右大腿骨頚部骨折と診断され、手術をするため入院することになったのです。私は小学生ながら母親の入院中に、お見舞いに行ったり、退院後は外来への通院にも連れ添ったりしました。
そのときに、母親が回復していく姿を間近に見たことで「すごいな」と感じたのです。「このような仕事があるのか」と感銘を受けて、医療職に興味を持つきっかけとなりました。
また、中学生の頃は、友人と将来どのような職業に就きたいか話したことがあります。友人はサラリーマンとして働くことを考えてました。しかし、私は淡々と働くような作業が苦手であるため、工場のライン作業などサラリーマンは向かないと感じていました。
そんな中、野球を通じて、整体師の方にお世話になる機会があり、理学療法士になりたいと意識し始めたのです。整体師の方の施術を受けた経験から「手に職をつけたい」と考えるようになりました。
高校生でもその思いは変わらず、進路希望では理学療法士を目指したいと先生に伝えました。しかし、先生からは「うちの高校は偏差値が低いため、無理だから諦めろ」と言われてしまったことを今でも覚えています。
負けず嫌いな私は、その言葉でスイッチが入り、全ての時間を勉強に費やしました。悔しさをバネにして猛勉強し、理学療法士の専門学校に受かることができました。
理学療法士として大切にされていることを教えてください

理学療法士のPはパーフェクトのPという言葉に共感しました。
進学後、実習先でスーパーバイザーの先生から「身内の友達が癌で亡くなってしまった」という話を聞きました。そのとき「理学療法士は、なんて何もできない職種なんだろう」と痛感したと、苦い体験談を教えていただいたのです。
その体験談から、理学療法士は身体面だけでなく、なんでも見れるようになる必要があると教わりました。「PTのPはフィジカルのPだけど、俺にとってはPTのPはパーフェクトのPだ」という言葉に非常に共感したことを覚えています。
そこから私自身も理学療法士でパーフェクトを目指したいと思い、整形外科や総合病院などさまざまな場所で経験値を積みました。今となっては、スーパーバイザーの先生のエピソードトークが、私の理学療法士人生の指標となっているのです。理学療法士として働いてからもこの言葉を忘れたことはありません。
また、やはり患者さんから「ありがとう」と言われ感謝されることがやりがいとなりますね。患者さんに寄り添いながら回復がみれることは何よりも特等席だと感じます。
ただ一方で、病院では理学療法士は何でも屋として扱われることもあり、地位の低さを実感しました。しかし、患者さんにとっては、リハビリを行うことはとても大切な時間です。
だからこそ、患者さんから必要とされる理学療法士でありたいです。感謝の言葉を受け取るたびに「もっと患者さんの状態を良くしていこう」というモチベーションにつながっています。
現在の事業内容を行うきっかけについて教えてください

病院で働いているだけでは、多くの困っている方を救えないと思いました。
病院に勤務していたとき、自身の身体の状態について何も知らずに通院してくる方が多いことに驚きました。症状が出たから「病院にとりあえず行ってみる」というスタンスで、症状が出てからでないと行動しないという方が多かったのです。
そのように病院に来られる方たちが、口を揃えて「もっと早く改善方法に出会っていれば、ここまでひどくならなかったのに」と後悔していることを知りました。そのため、自分自身の身体について知る人が増えることで、不必要な通院をなくせると思ったんです。
また、誰でも簡単に行える姿勢改善は、体の土台だからこそ自分磨きをするうえで最初に取り組むべき要素だと思います。
ただ、自宅でも姿勢改善やリハビリは行えますが、どのように行えばいいのか分からない方が多いのが現状です。この課題に対し「病院や医療施設で働いているだけでは何も変えることができない」と考え、私の経験や知識を多くの方に届けるためSNSでの活動を決意しました。
YouTubeを始めた頃は、再生数が2桁で伸び悩みましたが、辞めようと思ったことはありません。「こんな私の発信でも見てくれている方がいて、周りに寄ってきてくれる」そんな方たちがおり、力になれればいいなと発信を継続してきました。
今では多くの方に見ていただく機会が増え、発信を続けてきてよかったと思います。これからも、一人でも多くの人が自分の身体について知るきっかけとなると嬉しいです。
現在の事業を教えてください

姿勢改善や、ダイエットに関連したSNS発信、コミュニティーの運営をしています。
現在は「姿勢の改善」や「ダイエット」をテーマにSNSで発信を行っています。総SNSフォロワー数は1.5万人おり、DMでの質問に対して返答したり、無料で面談を行ったりしています。
コメントでは「何キロ痩せました」などDMをいただくことは素直に嬉しいです。また「これもやってみます」などポジティブに変わる姿をみることは、モチベーションになっていますね。
そのほかに「1日5分のセルフケアで病院いらずの体が手に入ります」というコンセプトでオンラインの講座や、コミュニティーのTeras Labを運営しています。
300時間を超える動画講義を格納し、個別セッションを通じて理想の身体や健康を実現させるサポートを行っています。
主に30〜60代の世代が多いですね。出産後の骨盤のことや姿勢に関すること、体型のことに関しての悩みが多いです。色々と挑戦してみたが、結果が出ずに悩んでいる方が多いため、そのような方たちに面談を通じて指導をしています。
私の事業では、私自身がさまざまな科で働いてきた経験や知識について悩んでいる方にアドバイスできることが強みです。また、私自身がオールラウンダーなので、個々の悩みに合わせたサポートをさせていただいております。
姿勢の改善をきっかけに通院いらずの身体を手にいれましょう!
事業に詰まっている想いを教えてください

姿勢は身体と心の土台になってくる重要な要素です。
世間ではダイエットや、容姿に悩まれている方たちが非常に多いと思います。その方たちに「姿勢改善をした結果痩せたり、痛みが取れたりすることを考えていきましょう」とお伝えしていますね。
姿勢が悪いと見た目よりも老けて見えることがあるのです。姿勢が悪いことで、呼吸が浅くなり、血圧が不安定で血流が滞ってしまいがちになります。また自律神経の乱れや、集中力の低下から、メンタル面にも影響してくるのです。
姿勢は身体と、心の土台になってくる重要な要素です。いい姿勢とは横から身体を見たとき耳、肩、大転子、膝の外側、外側のくるぶしが一直線になっている姿勢のことをいいます。
姿勢は一時的に悪い姿勢をしていても身体への不調にはなりませんが、この姿勢を長期間続けていくことで、身体への不調につながってしまいます。そのため早期に発見し、正しい姿勢を維持していくことが大切になります。
維持するには、骨盤をしっかりと立て、肋骨が引き締まり、頭が肩の真上にくることがとても大切です。整体や、整骨院に一回通ったからといっていい姿勢は作れません。いい姿勢を継続するには何よりも習慣が大切になってきます。
生活の中で少しずつでも自分の姿勢を見直して、意識することが本当の姿勢改善につながっていくのです。痩せるから姿勢が整うのではなく、姿勢が整うから痩せていくという正しい認識をしていただくよう強く思っています。
最後に読者に伝えたいことはありますか?

姿勢が変われば、健康寿命も増進すると思います。
現在、日本は高齢化社会なため、健康寿命を延ばしていくことが大切です。そのためには、私が取り組んでいる姿勢改善は必須かと考えています。姿勢が変われば、健康寿命も増進する。そう信じているのです。
また、世の中に健康な方たちが増えれば、日本全体がポジティブになり生産性も上がると思います。そうすることで現在の物価高や、さまざまな社会情勢も乗り越えていけると信じてます。
理学療法士として働かれている方に伝えたいことは、病院の中で唯一患者さんと距離が近くなる存在だということです。1度に関わる時間では、医師や看護師も患者さんよりも理学療法士は関わっていると思います。そのため、患者さんと信頼関係の構築がしやすいです。
そのことが結果的に、患者さんの回復につながると考えています。患者さんを施術することはルーティンとしてできますが、自分の行動が患者さんの人生を左右すると思って仕事に励んでいただけたら嬉しいです。

日常生活の中で、数分でもいいので何かを続けてみてほしいと思います。
今、悩んで一歩を踏み出せない方もいると思いますが、結局は踏み出していかないと変わらないと思います。一歩を踏み出しづらい方こそ、身の回りでできることから始めてほしいです。
いきなりストレッチや、筋トレを頑張らなくても、日常生活の中で1日数分だけでも何かに取り組んでいってほしいと思います。悩み事があれば、是非1度私に相談に来ていただけたら嬉しいです。






加藤 和彦(理学療法士)
現在は、姿勢改善やダイエットに関連したSNS発信、コミュニティーの運営をしている。姿勢は身体と心の重要な要素。自分が自分の身体のことを1番知ってほしいと思い活動中。