食べることを楽しみながら健康的に痩せる方法を広げたい!【なぎ/ 薬剤師】

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なぎ(薬剤師)

新卒で医薬品開発業務受託機関に就職し、その後は薬局に転職。自身のダイエット経験と薬剤師経験を踏まえて、2024年からマンツーマンのダイエットサポート事業をスタート。健康的に瘦せることの大切さを伝えるため、Instagramでの情報発信やダイエットサポートをしている。

記事の見どころ
  • なぎさんは祖母の言葉をきっかけに、薬剤師を志した。
  • 自分自身が食べないダイエットをして体調を崩したこと、薬剤師としての患者さまとの関わりからダイエットサポート事業をスタートした。
  • 食べないダイエットではなく、楽しく食べながら痩せる大切さを伝えたい!

薬剤師を志したきっかけを教えてください

なぎ

祖母と親戚の言葉がきっかけです。

和菓子会社を経営していた祖母から「これからの時代、女性も手に職をつけなさい」といわれて育ちました。進路決定は、祖母の影響が大きかったですね。

また、親戚に薬剤師がいて、理系科目が好きだったこともあり、自然と薬剤師を目指すようになりました。

私はというと、オフィスカジュアルを着こなすOLに漠然とした憧れがあって「白衣よりスーツが着たい!」と思っていました。ですが、最終的には自分が得意で興味があることを仕事にしようと心に決め、結果的には薬学部を目指しました。

薬学部では、とにかく勉強の毎日でしたね。勉強ばかりして、中学、高校と成績が貼り出される学校で育ったので、自然と成績を意識していたと思います。

薬剤師になってからはいかがでしたか?

なぎ

薬局ではいつでも働けると思って、新卒では憧れていた職を選びました。

卒業後は、新薬の臨床開発の仕事をするため、医薬品開発業務受託機関(以下、CRO)に就職しました。やっぱり「スーツを着て働いてみたい!」という思いがあったんです。

MRも選択肢にありましたが、CROで働く先輩に憧れていたことも大きかったです。

CROは出張が多く、月80時間も残業がある環境だったので大変ではありましたが、医師の前でプレゼンする機会もあり、薬剤師として勤務していたら身につかなかったであろう社会人としての学びが多く、良い経験ができたと思います。

薬局に転職してからは、ワークライフバランスを整えて働くことができました。患者さま一人ひとりに寄り添うことを心がけていました。

現在の活動内容を教えてください

なぎ

健康的に痩せるダイエットサポート「もぐはぴ」をしています。

食事内容を共有してもらって添削したり、Zoomで面談したり、チャットで質問に答えたりするなど、マンツーマンのダイエットサポートを提供しています。また、業務委託でパーソナルトレーナーさんにお願いして、オンラインのストレッチ講座も行っています。

もぐはぴで大切にしているのは「3ヶ月で10㎏痩せる」みたいなものではなく、サポート期間で痩せやすい身体をつくり、健康的な生活習慣を身に着けることです。

栄養の知識もしっかり学んでいただき、無理なく続けられる習慣を身に着けてもらうことを目指しています。

Instagramには私の投稿を見て痩せられるようになったというお声が届いています。また「食べることが怖かったけど食べられるようになった」「便秘が改善された」という言葉をもらうこともあり、とてもうれしいです。

現在の活動を始めたきっかけを教えてください

なぎ

キウイを食べて便秘が改善された、ある女性との出会いです。

薬局で働いている中で、便秘に悩んでいる高齢女性に多く出会いました。「いろいろな便秘薬を試しているのに効果がない」とお話する方もいましたが、ある便秘の患者さまに対して、キウイを食べることを勧めたんです。

すると、その患者さまにはキウイが合っていたようで「こんなにいろんな薬を飲んでも効かなかったのに」と、とても喜んでもらえて。すごくうれしかったことを覚えています。

患者さまとの関わりから、改めて食事の大切さに気づきました。生活習慣が整うことで、病気を未然に防ぐことができることが実感できた瞬間でしたし、これまで食事や生活習慣が乱れることで病気になる方を多く見て、病気になる前の予防に携わりたいと思うようになりました。

なぎ

私自身も食べないダイエットで体調を崩した経験があります。

私自身も、大学生のときに食べないダイエットをしていましたが、体調を崩しましたし、生理が止まってしまいました。なので、自分の体験談を伝えながら、しっかり食べながら健康的に痩せる方を増やしたいと思っています。

私のお客さまの中には、食べないダイエットをしてきてリバウンドした方や、体調不良になった方もいらっしゃいます。

さまざまなダイエットサポートをしている方がいらっしゃいますが、私は過去に食べないダイエットで体調を崩した経験があるので、お客さまの思いに寄り添うことができることが強みだと思います。

現在の活動に詰まっている思いを教えてください

なぎ

ダイエットで不健康になる方を減らしたいです!

今、ファスティングや医療ダイエットをはじめとした「食べないダイエット」が話題になっていますが、食べないと低血糖になったり体調を崩すことがあります。食べないダイエットは、実は危ないダイエット方法です。

私が発信を続けることで、今広がっている「食べないダイエット」は身体にとって危ないことだと知ってほしいです。

韓国アイドルが流行している影響もあり、若い女性は細い体型に憧れて過激なダイエットをした結果、食べることが怖いと感じる方が多いのですが、私の活動を通して「食べる🟰太るではなく、食べて健康になることとが太らない体質に繋がる」と伝えたいです。

私自身がそうだったのですが、食べないダイエットで痩せたとしても栄養が足りていないので心身共にボロボロになってしまうんです。メンタル的にもイライラしやすかったり、友人や家族との食事も楽しめなくなる。

なので、食べないダイエットで心身が不健康にならないように、食べることを楽しみながら痩せる方が増えてほしいと思っています。

なぎ

今後もさまざまな形のサポートを検討しています。

今はマンツーマンでのサポートをしているため、お客さまの数に限界があります。なので、今後は一緒にサポートする仲間を探したり、サービスの提供方法を変えることも考えています。

同じようにダイエットの失敗体験があり、ダイエットする方に共感しながらサポートできる仲間が見つかるとうれしいです。

医療従事者にメッセージをお願いします

なぎ

考えているだけではなく、行動に移してみてほしいです!

病院外での仕事に興味をもっている方に伝えたいことは「考えているだけではなく、行動に移してみてほしい」ということです。

特に、薬剤師は安定志向の人が多く、王道ルートから逸脱する方が少ないと感じます。

最近は、看護師さんで自由に働いている方が増えてきているようですし、薬剤師も自由に働いて良いと思います。もしうまくいかなくても、資格があれば、また薬剤師として働くこともできます。

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