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みんながhealthyに妊娠・出産・育児が出来る社会に!【平野翔大 / 医師】

取材日:2022年3月1日

hospass運営局
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こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass media】では「病院はパスする時代」というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!

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医師の資格を持ちつつ、ライターやヘルスケアベンチャー企業のメンバー・アドバイザーとしても活躍されている平野さんを取材させていただきました!

記事の見どころ
  • 医師を目指したきっかけ
  • ライターとして気を付けていること
  • 社会へ与えたい影響

医師を目指したきっかけを教えてください!

目の前の人を助ける仕事がしたかったんです!

高校生の頃は経済学部へ進学しようと思っていました。通っていた高校は大学生と一緒に受けられる授業があり、社会関係や国際政治の授業ばかり履修してたんです。高校3年生の9月にやっぱり人と接する仕事、目の前に人がいる仕事をしたいと感じるようになり、医学部に行くことを決めました。

系列大学の医師や法学部・経済学部の先輩方から話を聞ける機会が多くて。その中でもお世話になった小児科医の先生が理想の医師像で、それが今思えばきっかけのひとつなのかもしれません。

政治の勉強も面白かったけれど、目の前の人を助けるという絶対的な正義があるのがいいなと思ったんです。それと、後から医師になるのは大変だけど、医師になってから別のことをやることなら出来るなと。まずは自分の可能性を狭めない選択をしようと思い医学部を選びました!

産婦人科を選んだ理由はありますか?

興味と相性が合致したのが産婦人科でした!

学問的にホルモンが好きなんです。なので内分泌科と迷いましたが、僕はすぐに結果が出るのが好きなので性格的に急性期が向いていて。産婦人科は急変も多いし、1-5分で結果が出る。そのスピード感、タイムラインが自分にはあってるのかなと感じていました。

初期研修を終える頃には面白さや興味に加えて、HPVワクチンや働き方改革等、産婦人科は社会問題が非常に多いということもわかりました。今後社会に携わっていきたいという学生時代からの思いは変わってなくて。臨床だけじゃなく何かやりたくて、産婦人科がベースだったらいろんなことができるなと思ったんです!

フリーになった後の経歴を教えてください!

医師・医療ライター・事業支援の三本柱でやっています。

2021年から本格的にフリーランスになりました。総合病院で働いていましたが、色々活動したいという想いはあり、機会があったので一気にキャリアを変えました。

友人から睡眠医療のクリニックに誘われたり、嘱託産業医として紹介してもらったり。産婦人科に関しても声をかけてくれた先生がいたので、有難く受け取りながら今もやらせていただいています。

ベンチャー企業に参入したのも起業家の友人のご縁です「始動Next Innovator」という経済産業省のプロジェクトを知って、まずはトライしてみようと思って。一番最初に考えたのは、妊娠したときの夫婦の話し合いです。妊娠中に生じる妊婦の変化を認知していない父親はとても多い。散々見てきた改善できる環境をどのように事業化するか。僕の原点を振り返りながら考えて、企業を巻き込んだ父親育児・育休支援のプロジェクトを提案し、採択されました!

この経験は大きな成長の糧となりました。今まで医療しかやっていなかった人間がいきなりビジネスに飛び込んだので。ここで更に起業家の知り合いができて、今のお仕事にもつながっています。

なので、週3で医師をやりつつ、ライターとベンチャー企業支援を行っています。今やっている仕事は全部ご縁でつながっていて。自分からやりたいというより、人からいただいた仕事なんです。それは自分の発信力の成果だと思っています。自分を出していく力も大切だし、縁もとても大事です。いただいた仕事は断らない、私が大切にしているテーマです。

ライターとして活動をはじめたきっかけはありますか?

初期研修医時代、医療ポータルサイトのコラム記事を連載させていただいたことがきっかけです!

学生時代、出版甲子園(学生の出版企画コンペティション)に出場してファイナリストに残ったことがご縁で、医療ポータルサイトの運営企業に知り合いがいたんですよ。文章を書ける医者として紹介していただき、いろいろなテーマでコラム記事を執筆していました。

そんな中、長野県で台風19号による千曲川氾濫が発生し、この話を書かせてほしいとお願いしました。災害の現場を初期研修医の立場で書いているものは中々なかったし、現場の生の声を届けられる良い機会だと思いました。会社も快諾してくれ、ライターとしてのスタートを切りました。 もともと文章を書くことは得意でしたし、読者から反響をもらえるのは嬉しかったです。

ライターとして心がけていることはありますか?

医療が正義になってはいけない、ということを一番気を付けています。

コロナで例を挙げると、感染拡大させないのは大切だけど、対策の内容によっては苦しむ人もいる。医療職からのアウトプットは大事だけど、同じ情報でも言い方を考えないと、知らないところで人を傷つけてしまいます。 

誰かを苦しめることになる文章を僕らは書いてはいけない。それがたとえ医学的に正しいことであっても伝え方を間違えてはいけない。僕ら医療職はどう書いているかを大事にするけど、受け取られ方も考えなければいけないんです。

「この書き方だと専門職には通じます。だけど一般人からは勘違いされます」という文章が多い。医療ネタを書くときはすごく気を付けています。医学的に正当な表現だけにはこだわらず、より読み手に伝わりやすい表現、文章を意識しています。医療職にむけて書いているわけじゃないのだから。医療ライターとして大事にしている信念です。

活動を通して社会にどのような影響を与えたいですか?

ミッションとして、「みんながhealthyに妊娠・出産・育児が出来る社会に」「医療とヘルスケアの間を埋める」の二つを掲げています。

今の日本は、

『男性ががんばって仕事して+育児を行う』『女性ががんばって育児して+仕事を行う』

まだまだそういう社会なんですよね。それをフラットにしなきゃいけない。育児負荷を先に減らすのは無理なので、仕事の負荷を減らさなければいけない。つまり女性・男性がともに健康的に生きるためには男性から変えていかなければいけない。だから「みんながhealthyに」と書きながら、男性支援をしているんです。

そして医療とヘルスケアの間を埋める。我々がやらなきゃいけないんですよ。専門職以外にはできない。けれども臨床だけの知識では医療になってしまいます。例えば、不眠症の方が内科に通い、睡眠薬を常に処方してなんとか眠れている。これは医療かもしれないけど、ヘルスケアではないんです。医療はあくまで最終手段で、薬に頼らず健康的な生活リズムを作ってあげることが本当は一番大切なはずです。専門職として視野が広い人がやっていかなくてはいけないし、自分もそうであり続けたいですね。