取材日:2022年2月2日
こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass media】では「病院はパスする時代」というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!
医師の資格を持ちつつ、現在はYouTuberとしても活動されているメンタルドクターSidowさんを取材させて頂きました!
- 医師を目指そうと思ったきっかけ
- SNSでの発信を始めようと思った理由
- 今後の構想について
- hospassを通して伝えたいこと
医師になったきっかけを教えてください!
学生時代の友人の死がきっかけとなり医師を目指しました。
高校3年生の時、同級生が自殺で亡くなるということがありました。当時は「誰かに相談できなかったのか、なんで亡くならないといけなかったのか」と考えていました。人の心理などに興味を持ち始めたことが医師になろうと思った一番のきっかけです。
父も精神科医ではあったものの、もともと職業の選択肢には入れておらず、あまり興味も持っていませんでした。しかし高校3年生の出来事が重なり、医学部の道に進もうと決めました。
精神科を突き詰めようと思ったエピソードはありますか。
学生時代の実習で現場に触れたことで、精神科に進みたい気持ちがあることを再認識しました。
医学部は6年制で、様々な診療科について学ぶことで選択肢が広がりました。ですが実習で現場に触れることで初心に戻り、精神科に進みたい気持ちがあることを再認識しました。
学生時代は自身も「精神科の病気になったら治らない」と思っていました。しかし実習中の短い期間でも、症状が分かりやすく良くなっていく人もいたり、反対に普段は落ち着いている人が入院していたりして。様々な患者さんを診る中で「誰が罹ってもおかしくない」ということを感じていました。
重症化する前に介入できたり、適切な治療環や環境調整をできた場合に良くなったりするケースが多いので、重症化する前に早い段階で介入すべきだと感じます。
SNSの発信はなぜ始めようと思ったのですか。
世の中にもっと精神科のことを知ってほしいと思ったからです!
2018年4月からYouTubeを始めました。精神科4,5年目に入り仕事が落ち着いてきたこともあり、何か始めたいと思ったことがきっかけです。大学時代バンド活動をしていた際に、既にYouTubeはやっていて。始めることに抵抗もなく、身近な存在だったということも大きかったですね。
あとは医療業界でも精神科は特殊なイメージがあるので、もう少しメジャーになって欲しいという想いもありましたね。
最初は正直気まずさもありました。誰もやっていないし、何をやってるんだと思われるかもしれないですし。最初の3カ月は登録者数100人程でしたが、「精神科」で検索しても他の動画はほとんど出てこなかったので、継続して動画を投稿していきました。その結果、動画を出し始めてちょうど1年で登録者10,000人を超えました!
YouTubeを始めてどんな変化がありましたか。
動画を見てコメントしてくださる方が増えました。
先生の動画を観て気持ちが楽になりましたとか、実際に実践してみますなどの声を頂くと嬉しいですね。同業の方から評価されるのは嬉しいです。堅苦しくもしたくないので、コラボ動画を撮影したりしています。
知名度のある方がメンタルの不調を話すということに、とても意義があると思っています。動画を観て「自分も特殊ではない、有名な人でも落ち込んだりするんだ」と実感してもらえたらいいなという想いも込めてコラボ動画はジャンル問わず作成しています。
今後の構想などはありますか。
インフルエンサーや経営者に対してのメンタルケアなども広げていきます。
今後は、インフルエンサーや影響力のある人がメンタルケアの重要性について発信することで、見た人が感化され、一般の人にも重要性が伝わると思います。
社会の先頭に立つ人などをメンタルケアができる人は少ないと思うんです。自分自身もインフルエンサーや発信者として活動してるからこそ、気持ちを理解し、悩んだ時にアドバイスできるかと思います。
本業の傍らで、自分の事業としてメンタル事業進めてきたいと思います。美容外科クリニックに行くような感覚でメンタルケアに行くという形になってくれるといいなと思っています。
hospassを通して伝えたいこと
自分自身でメンタルケアをできる社会になってほしいと思います。
自殺者を減らしたい、精神科の偏見を払拭したいという思いがあります。
自分の発信には限界があると思っています。自分が情報を伝えることで知識が広まり、自分自身でメンタルケアをしたり、悪くならないような生活を実践できたりなど、そんな社会を作りたいと思っています。
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