悩んでいる人を1人にさせない、みんなで支え合えるハブになる!【​​岩井有紀 / 保健師】

取材日:2022年1月29日

岩井 有紀(いわい ゆき)

神戸の病院で看護師・保健師として勤務後
アロマテラピストとして独立し経営コンサルタントとしても経験を積む。
現在は企業の保健指導・アドバイザーを行いながら
「ここるね」というコミュニティを運営している。
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こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass media】では「病院はパスする時代」というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の方々を取材記事を発信させていただいております!

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看護師・保健師の資格を持ちつつ、現在は企業で保健指導やアドバイザーなど多彩に活動されている岩井有紀さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 医療職になろうと思ったきっかけ
  • 今の事業・活動内容について
  • 今後の目標

あなたが医療職になろうと思ったきっかけを教えてください!

高校時代、友人から看護師体験に一緒に行ってほしいと誘われたのがきっかけでした!

友人に誘われたのですが抽選に私だけが受かって、県内の大きい病院に1人で看護師体験に行ったのが一番初めのきっかけです。

すごく素敵な病院で、大部屋で入院している70~80代のおばあちゃんたち同士で助け合っていて、患者さん同士で足を洗ったりご飯を食べさせてあげていたりしていて。

ナースコールを押せない患者さんの代わりにナースコールを押してあげたり、看護師さんも「いつもありがとうね」と声をかけていたんです。アットホームな雰囲気がすごく素敵で、人の温かさが溢れる環境で看護師ができたらと思ったのが一番初めのきっかけですね。

現在の活動を始めようと思ったきっかけを教えてください!

実はアロマテラピストで独立をしたのがきっかけです。

看護学校卒業後に保健師の資格もそのまま取ろう思っていたので、老人保健施設で働きながら保健師学校に入学。保健師学校を卒業した後は、神戸の病院で3年間看護師兼保健師として働いてました。

保健師として保健指導を行っていた時に、行動変容の難しさを実感しました「お菓子やめましょう」「タバコやめましょう」というお話をしても毎年同じ方がくるんです。

その方達が悪いというよりは、朝から晩まで働いた後に美味しいお酒を飲んでいるという環境に原因があることに気が付きました。「1日のご褒美のお酒をやめましょう」と言って取り上げるのはよくないなと。

「まずはリラックスをした状態で、余裕を作ってあげたい」と思ったのが起業したきっかけです。当時は訪問看護と両立していましたが、中途半端な仕事をしている自分に気付いて。看護師・保健師の仕事を一旦捨てるつもりでセラピストに集中しようと決意し、本格的に起業へと踏み出しました。

今の事業・活動内容を教えてください!

ハブの役割をしています。困っている方達に必要なアドバイザーの方々をお繋ぎするのが仕事です。

通っていた経営塾の経営コンサルタントを5〜6年させていただいた後、今は企業の保健指導・アドバイザーとして関わらせていただいています

コロナで鬱の方が増えたり、介護でストレス溜まっている方がいたり。保健指導では対応しきれないため、「何か違う形でオリジナルのサービスを作って提供できないか」と思ったのが今の事業に繋がっています。

従業員が求めている福利厚生は何か?というテーマでセミナーをやらせていただいたり、教育教材的な動画を観ていただいて勉強会をしたり。相談サイトの運営もしています

相談サイトはどのように運営されていますか?

悩んでいる人を1人にさせないというテーマで相談サイトを運営しています。

医療チームは15人くらい、アドバイザーの方は110人くらい協力していただいています。「24時間ホットライン」というのがあると思うんですが、それよりもっと軽いカタチで利用していただきたくて。中には占い師さんもいるんですよ。

なにかあった時に弁護士さんやアドバイザーさんが頭に浮かぶと相談しやすいんじゃないかなと思っているので、そのサイトはコミュニティと呼んでいます。

アドバイザー側だけど友達も作ろうという、悩んでいる人のそばにいるやり方ができるような運営方法をとっています。

今後の目標を教えてください!

保健師さんが1人で起業していただけるような、フランチャイズ形式で一緒に何かできたらすごく嬉しいなと思っています。

今の時代、保健師の方々が資格を生かして起業することもできると思うんです。

私もチームを作るまで3年かかりました。急には難しいと思うので、弊社が持っているリソースを協力しながら保健師さんがお一人で起業していただけるような、フランチャイズ形式で一緒に何かできたらすごく嬉しいなと思っています。

今は病院を出てる方が多いので、私たちから患者さんのもとへ行ってあげるような環境を柔軟に作っていけたらと

コロナになって日本(特に女性)の自殺者が増え、若い女性が鬱になる事例を多く聞きます。誰かに相談できる場所、思いや辛さを吐き出せる先が身近にあるような、場所作りをしたいです。

hospassを通じて伝えたいこと

4月から健康とSDGsをテーマにしている方達を集めたコミュニティをスタートしています!

起業した時というのはいろんなものが必要になってきますよね。

特に仲間作りに時間がかかるので、先にスタートしていただきたいと思っていて。全国の交流会に参加できて、ビジネスパートナーの方々と繋がれるようなコミュニティの形成を目指しています。すでに30人近くの方に集まっていただいています。

みんなで盛り上げていけると嬉しいです

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