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本来の力が発揮される社会へ!対話を通して本当の自分と向き合おう!【大澤真美 / 保健師】

大澤 真美(おおさわ まみ)

立命館大学国際関係学部卒業後、貿易会社にて勤務。ドミニカ共和国にて日本語教師やスペイン語の通訳・翻訳を行うほか、文部科学省や環境省関連の研究機関にて研究にも携わる。保健福祉大学に進学し、看護師、保健師の資格を取得。卒業後は、大手外資系企業にて産業保健師となる。現在はフリーランスとして「対話」を広めることを中心とした活動を行う。
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こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass media】では「病院はパスする時代」というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!

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保健師の資格を持ちつつ、現在は「対話」を中心とした活動をされている大澤さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 医療職になろうと思ったきっかけ
  • 「対話」との出会い
  • 「対話」を通して伝えたい想い

医療職になろうと思ったきっかけを教えてください!

人の役に立つ仕事をしたいと思ったときに、これまでの人生で身近に感じており、当時の私にとって現実的な部分も持ち合わせていた医療職が思い浮かびました。

貿易会社や研究所など様々な仕事に携わっていく中で、人の役に立つ仕事がしたいと思うようになりました。

子供の頃、母親に医者になるよう勧められていたことや、家族に看護師がいることなどから、もともと「医療職」という選択肢が私の中にあったんです。

また、生まれつき心疾患をもつ娘がいるため、医療者と関わる機会が多かったところもあると思います。看護師も含め、病院で働くすべての人たちがとても親身に支えてくれました。

シングルマザーの私は、子供を育てるためにもお金を稼いでいく必要がありました。今後の仕事をどうしようかと考えていたタイミングで、行政から補助を受けながら看護師資格を取得できる制度があると知り、医療職の中でも看護師を意識しました

これまで自分が出会ってきた「人の役に立つ職業」の中でも、当時の私にとって、より現実的な職業だったんです。

そこで看護学校に入学し、さらに在学中に産業保健師の存在を知りました。自分には元々企業で働いた経験があるため、企業で働くことのつらさを理解しつつ、保健師として現場に臨めることは自分の強みなのではないかと考え、産業保健師になろうと思いました。

現在行っている活動について教えてください!

オンライン・オフラインを問わずに「対話」を広める活動を行っています!

「対話」というのは、言葉のキャッチボール意見を交わす議論とは違って、相手に向けて言葉を発する必要がありません。焚火を囲んでの会話のように、ぽつぽつと自分自身の深いところから出てくる言葉を見つめ直すことを言います。

映画を観て対話するオンライン映画館『しねまーる』のほか、オフラインの対話会を神奈川県にある葉山町で月2回行っています。また「対話を通して自分とつながり、社会とつながるプログラム」の運営にも携わっています。

さらに、読書会や勉強会を通して対話の場を全国に広げていきたいという思いから、2022年4月17日に「ことばの焚き火」という対話をテーマとした本を出版しました。

今後は、対話を広めることだけではなく、対話をベースにして地域の事業やプロジェクトを展開することにも力を入れていきたいと考えています。

活動のきっかけは何ですか?

対話を通しての経験が、自身の大きな変化にも繋がったことがきっかけです。

現在では運営に携わっている「対話を通して自分とつながり、社会とつながるプログラム」ですが、始めは参加者として対話を経験しました。

私自身、破天荒な生き方をしてきた自覚がある一方で、まだ力を発揮しきれていないとも感じていました。「プログラムに参加した今、言葉にしないといけない」と感じ、恥ずかしい気持ちを乗り越えて言葉にしたところ、自分でも思っていなかったほどに、わくわくする考えが出てきました。

もともと、マーガレット・ニューマンの看護理論(「拡張する意識としての健康」をベースとした理論)や哲学的な考え方が好きだったのですが、対話を体験したことで、今まで勉強してきた考え方の積み重ねの先に対話があることに気が付きました。

職場で対話をはじめてみたところ、もともと良かった職場環境はさらに良くなり、仕事に対する喜びや苦しみを共有し、お互いに応援しあえる環境に変化させることができました。

家庭では、理解を求める私の気持ちと心配する母の気持ちによるすれ違いが解消され、今では自分史上最高によい関係性だと感じています。

対話することで「社会とはこういうものだ」という枠を超えて自分を表現できるようになりました。人との関係性が健康的に変化しただけではなく、自分自身も楽に生きられるようになったんです。

自分自身に大きな変化をもたらしてくれた経験から、「対話」をより多くの人に知ってもらいたいと思い、「対話」を中心とした活動をしています。

活動を通して伝えたい想いを教えてください!

持てる力を発揮することで使命を全うし、一人ひとりが持つ本来の力を発揮する社会を創りたいと思っています。

人間が話をするときは、多くの場合「言ってもいいこと」「言ってはいけないこと」を無意識にふるいにかけ、「相手への配慮」というような加工をしています。特に、看護師などの医療者は自分をコントロールする術を知っているので、言葉に出す前に話の内容に自己検閲を入れています。

そして、自己検閲を繰り返していくうちに、自分が本当に考えていることがわからなくなってしまいます。自分の想いは自分にしか表現することができません。だからこそ、抑え込んでしまうことは、自分の想いが世の中から消えてしまうことに等しいですよね。

対話をすることで、自分の本当の気持ちに気づきます。その気持ちを表現し合えるようになれば、より楽に生きていくことができて可能性が広がると思います。

科学技術が発達した現代だからこそ、人間が根源的に持っているものにもう一度目を向けて、自分が持っている力を、自然と発揮できる世の中を創ります。

どんな人に「対話」を知ってほしいですか?

「なんだかおかしいよね」「根本的変化が必要なんだよね」と気づきながらも、どうしたらいいかわからない人に伝わってほしいです。

対話にも様々な方法があるので、それぞれにとっての対話を見つけてほしいと思っています。

自分と相手の声をしっかりと聴くこと。そして、対話の先に新しい世界が生み出される過程を身体で覚えること。

現代のように変化が多い時代だと、「これからの時代はこうです!」と断言する人と同じ道に行きたくなってしまいます。未来は見えなくて不安だし、何をやったらいいかもわからない

でも答えは自分の中にあって、知っているはずなんです。逆を言うと、外の世界に正解を求めることで、かえって自分を不安定にさせているんです。

現状への違和感や変化の必要性を感じているみなさんは、ぜひ一度対話を通して自分の声に耳を傾けて、自分の本当の気持ちと向き合ってみると良いと思います。


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