全力で痛みを取っていく!歩けるようになった時の患者さんの笑顔のために。【大内真人 / 理学療法士】

取材日:2022年2月15日

大内 真人(おおうち まなと)

理学療法士として総合病院、訪問介護施設に勤務。
その後、病院や施設での活動に限界を感じ、独立。
患者様の痛みを取って、幸福度を上げたいという想いから整体院、
ピラティスの運営、オーダーメイドのインソール作成などで活躍。
身体の痛みを取るスペシャリスト。
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理学療法士の資格を持ちつつ、現在はフリーランスで活動されている大内さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 理学療法士になろうと思ったきっかけ
  • 独立することを決めてから大変だったこと
  • 社会に対する今後の展望

理学療法士になろうと思ったきっかけは何でしたか?

中学時代のケガがきっかけでした。

中学時代に部活でバスケットをやっていました。2年生の時に試合のメンバーに選ばれてすごく嬉しかったのですが、その時に膝のじん帯を切ってしまって。

当時は歩くのも難しく、当然試合にも出られませんでした。かなり落ち込みましたが、ケガをしたのがきっかけで理学療法士の先生と出会い、仕事を知り、医療系の仕事に進もうかなと考え始めました。

理学療法士として独立しようと思った経緯を教えてください!

病院内の仕事に狭さを感じたのがきっかけです。

新卒で横浜の病院に入り、3年間勤務していました。理学療法士としての知識や技能、経験などを学ばせてもらい、とても充実した毎日でした。

しかし、仕事に慣れてくると疑問に思うことも出てきて。1つ目が理学療法士の給料の安さ、もう1つは自分の活動できる範囲の狭さを感じたことです。

病院では常に医師の指示がなければ行動できません。自分の思ったこと、やりたいことがなかなかできず、だんだん窮屈になってきたのです。例えば、この患者さまは手術しなくてもいいと思っても、医師の判断に任せることになる。自分の裁量で自由に動ける環境に移った方がいいのではないかと感じたのが、独立しようと思ったきっかけですね。

独立することを決めてから大変だったことは何ですか?

最初はわからないことだらけでした。

右も左も何も分からない状態でした。ただ、とりあえず動いてみようと思ったのです。実際に動かないと分からないことも多いですし、自分にどういった価値があるのかも分からなかったので。

当時は地域の交流会に参加し、様々な経営者のお話を聞くことで、だんだんとやりたいことが見えてきました。本業の余った時間で、出張形式のピラティスや、実際にスタジオを借り、お客さんのリハビリを行っていました。

YouTubeの活動も行っていたとお聞きしました!どのようなことを発信していたのですか?

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独立した当初はYouTubeの配信も行っていました。最初は同じ理学療法士仲間と2人で運営していて、理学療法士ならではの、健康に関する情報や思いなどを発信していました。最終的にチャンネル登録者数も2万人程度まで上がりましたね。今は投稿していないですが、また気が向いたら始めようかと思います(笑)

現在の事業について教えてください

自費でのリハビリテーションがメインの仕事です。

主な仕事は保険医療を使わない自費のリハビリテーションです。今は都内に1ヵ所・横浜に1ヵ所、場所を借りて行っています。その場所も患者さまのご厚意で貸してくださっているので、協力してくれた方には本当に感謝しています。

その他にも整体やピラティス、オーダーメイドのインソールの制作など、幅広く活動しております。

事業に対しての想い、一番大切にしていることはなんでしょう?

患者さまの痛みを取り、幸福度を上げることです。

患者さまの幸福度を上げること。幸福度を下げている一番の原因は痛みだと思うのです。理学療法士としての知識や経験を使い、少しでも痛みを取ることを目標に、日々の活動を行っております。

特に膝や股関節に痛みがある患者さまが多く、痛みのせいでうまく歩けない方も大勢いらっしゃいます。痛みを取ってあげたいと思うし、痛みなく歩けるようになれば幸福度も上がると信じています。

社会に対して今後はどのように貢献していきたいですか?

一般の人たちにもっと健康に関する情報を発信していきたいです。

理学療法士の資格を持っている方でも、経験や技能に差があります。質を高めるためにも、格差を埋めていきたいと考えてます。

また、一般の方に医学の知識を広めたいという気持ちもあります。講演やYouTubeの活動などもその一環として行っています。一般の方に、医学に対してのリテラシーが上がってくれば、食生活の改善や運動を積極的に行うなど、自分自身で健康な状態を保とうとする働きが活発になります。そうなれば未病の分野が今後はどんどん発展していくだろうと思っています。

健康とは、痛みを取るだけではなく、運動も大切ですし、栄養や食事の内容、精神状態など様々な角度からの総合的なケアがあって、初めて整うものだと思います。総合的にケアして整えるという認識が一般の方に定着できれば、よりよい社会になると思うし、そのための努力は今後も続けていきたいです。

hospassを通して伝えたいこと

矢印を自分ではなく相手に向けることです。

独立した当初は、安定した収入もなくなるし、怖いなと思う時期もありました。当時は自分に矢印が向いていたと思ってます。自分が失敗したら嫌だなとか、患者さまにクレームを言われたりするのが怖いなとか。常に自分中心で物事を考えていました。

それがある時から矢印が自分ではなくて、他人にフォーカスするようになったのです。

以前、ピラティスに参加してくれた方が足にタコができてしまい、歩くのがすごく痛いと言っていたのです。僕がその場で靴と足の間にティッシュを詰めて簡易的なインソールを作成しました。そうしたら痛みがなくなって、すごい喜ばれたことがあります。今でもよく覚えていて、人に喜んでもらえた多くの体験が、活動への原動力となっているなと改めて実感しました。

私がこれからも大切にしたい想いはただ一つ。自分の目の前の患者さまに100%集中することです。痛みを取って歩けるようにすることで喜ばせたい、友人やご家族との外出や旅行など人生を楽しんでほしい。そのために私が出来ることは全力でやっていきたいのです。

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