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歯医者さんは怖くない!【鹿乃さやか / 歯科医師】

取材日:2022/5/28

鹿乃さやか(しかのさやか)

歯科医師。歯科医師として働く傍らモデルや
デンタルyoutuber「君のための歯医者さん」としても活躍。
活動を通して歯の大切さについての発信や歯科医院の
イメージ改善を目指している。
hospass運営局
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こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass media】では「病院はパスする時代」というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の方々の取材記事を発信させていただいております!

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歯科医師の資格を持ちつつ、現在はYouTuberや被写モデルとして活動されている鹿乃さやかさんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 歯科医師を目指そうと思ったきっかけ
  • 活動に込められた想い
  • 背中を押すメッセージ

歯科医師になろうと思ったきっかけを教えてください!

患者さんから感謝される歯科医師の父を見て、惹かれ始めました!

高校生までは保育士とか、アレルギーに対応したケーキ屋さんとか、バンドマンをやりたいなぁと思っていました。父が歯科医師だったのですが、なんとなく「歯科医師なんて」という気持ちがあったんですよね。

 歯科医師を目指すきっかけになったのは、高校2年生の時、帰宅時に患者さんにばったり会って。「痛くて眠れなかったけど、お父さんに治療してもらって嘘みたいに痛みが消えた。今日からぐっすり眠れそうだ。」と言われたことです。

実家と歯科医院が一緒だったので、患者さんからの声を直接聞く機会が多かったんですよね。歯科医師は、痛みに苦しむ人を助けて感謝してもらえて、やりがいのある仕事なんだと感じました。それから歯科医師になるのも良いのでは?と考え始めました!

大学卒業後は研修医を経て大学病院へ入局し、ペインクリニックや障がい者歯科、摂食嚥下などの診療科を経験しました。ペイン・麻酔の認定医を取るために2年間勤務した後は、麻酔の研修のために別の病院で2年経験を積んで今に至ります。

人生の転機はいつですか?

交通事故にあったことで人生観が変わりました!

事故にあったのが2019年の夏。内臓損傷や肋骨、腰椎を骨折する大怪我をしてしまい、何度も手術したんです。集中治療室に入院するくらいの怪我で、麻痺が残り車椅子になるかもしれないと言われていました。でも、奇跡的に普通に歩けるようになって、「私が生きられたことに、なにか意味があるのかもしれない。」と思いました。

それまでは、「私は歯科医師だからできない」と自分の中で線を引いてしまい、表立った活動をすることが怖かったんです。でも事故がきっかけで「周りから何を言われても良いから、好きなことをしよう」と思えるようになりました。

ライバーとしての活動のきっかけを教えてください!

友人に誘ってもらったのがきっかけです。

事故を経て、人生を後悔したくないという想いがありました。最初に始めたのが、ライブ配信アプリの「Pococha」です。友達がライバーをやっていて、向いていると思うと薦められて。

始めてすぐに上位層に入り、ランキング上位になることができて!ライブ配信では、視聴者さんの反応がタイムリーにわかるので、配信中に歯科医院のイメージを聞いてみたり、歯についてアンケートしてみたり、情報収集の場にもなってとても活用できました!

配信活動を始めて、ファンが増えてきたタイミングで、芸人のやついいちろうさん主催の「やついフェス」キャンペーンガールオーディションに応募しました。初めて受けたオーディションだったのですが、グランプリを頂くことができたんですよね。優勝特典として、オリジナルソングを作ってもらえて「White」というタイトルで歯についての曲をいただきました!

ほかにも「ミスiD2022」というオーディションにも挑戦し、賞を2つ獲得することもできました。自分のモチベーションのためにも新しいことには今でもどんどん挑戦したいなと思っています。

活動にはどんな想いが込められていますか?

活動を通して「歯医者さんは怖くない」ということを伝えたいです!

歯科医院は、虫歯が出来たら行くというイメージがまだまだ強いです。痛くなければ行かなくていいやと思っている人が多い。日頃患者さんには「3か月から半年に1回は定期検診に来てください。」と伝えているんですが、来院することは億劫になりがちですよね。

なので歯科医院に行かなくても、自分自身で予防ができたら歯の治療も大変になりません。定期的に通うことで健康な歯を守ることが出来ます。

配信活動を始めてから、「歯医者は怖くて行きたくない」というコメントがよく届きました。歯科医院に何年も行ってないという人や、嫌いな人も多いということを実感しましたね。

大学病院でも、歯科恐怖症の方が来る診療科で働いた経験があり、患者さんに麻酔薬を使って治療する科だったんです。開業医では絶対出会えない患者さん達と接することが出来、歯科医院への恐怖を聞く機会が多くて、イメージを変えたいと思う様になりました。

事故にあった後、意識が戻ってからも絶飲絶食が続いていて。やっと氷を舐めることを許された時、美味しくて泣きました。

口の中にモノをいれられる、食べられることは幸せなんだと実感しましたね。食事は生きがいのひとつじゃないですか。なのでもっと歯の大切さを伝えていくべきだと思ったんです。

配信活動をしている医師や看護師は多いけれど、歯科医師はまだあんまりいなくて。今の時代だからできることですし、私たちがやらないと歯科業界がおいてけぼりになっちゃう。この活動が他の歯科医師や歯科衛生士に知られて、他の方達もやってみようと思ってもらえたら嬉しいです!

今後の目標はありますか?

会いに行きたくなる歯科医院を作りたい!

「推し」がいて、会いに行きたくなるコンセプト歯科医院を開きたいです。とにかく定期的に通ってもらうことが大事なので、歯医者に行く理由はなんでもいいんです。今は、アイドルやライバーをやっている歯科衛生士さんもいますし、将来的にそういう人たちも巻き込んでお仕事できたら楽しそう!と思っています。

最終的には砂糖を使わないお菓子を出すカフェを併設したいんです。他にも、治療だけではなく施術中に手や足のネイルができたり、美容もそこで完結できたりしたらいいなと思っています。

子供が遊べるスペースがあって、家族で楽しめたり、麻酔薬を使ってリラックスした状態で恐怖心を感じず治療ができるようにしたくて…。そのためには歯科麻酔の認定医の資格があるといいので、現在資格を取るために勉強中です!

hospassを通して伝えたいことはありますか?

自分を信じてやりきって!

事故の前は平凡に生きていこうと思っていたのですが、事故の後は「今までなにをしてたんだろう。人にどう思われてもいいし、歯科医師がなにやっても良いんじゃない?と考えるようになりました。人生を後悔したくなかったんです。そこから好きなことをして生きていけるようになりました!

周りが応援してくれるのも大きいと思っています。両親も活動に賛成してくれていますし、友人も配信やイベントに応援しに来てくれて。そのおかげでがんばれています。

もちろん、周りから応援してもらえないこともありますよね。そんな時は、「何を言われても自分には全く関係ない」と思う精神が大事だと思っています。

人は人、自分は自分。自分がやりたいなと思ったことを曲げちゃうのはもったいない!自分を信じて進んでいれば、応援してくれる人も一緒にやってくれる仲間も現れるはずです!