訪問看護を通じて日本を元氣に!【原田優太/看護師】

取材日:2022/6/14

原田優太(はらだゆうた)

看護師。総合病院勤務後、訪問看護の道へ進む。
25歳で管理者となり、現在はその経験を活かしてSNS発信や
オンラインサロンの運営も行っている。

hospass運営局
hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass media】では「病院はパスする時代」というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の方々の取材記事を発信させていただいております!

hospass運営局
hospass運営局

訪問看護師として働きつつ、SNSでの情報発信やオンラインサロンの運営もされている原田優太さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 訪問看護師に転職した理由
  • SNS発信において大切にしていること
  • hospassを通して伝えたいこと

看護師になろうと思ったきっかけを教えてください!

恩師に看護師を勧められたのがきっかけです!

高校2年生の冬に家族でお世話になっている方から、看護師が天職と言われて。高校卒業後は就職すると思っていて、進学や看護師は頭になかったのですが、その言葉がきっかけで看護師を意識するようになりました。

もともと人と関わるのが好きだったので、人と関わる仕事をしたいという想いはあったんです。子供も好きだし、おじいちゃんおばあちゃんも好きだし、それなら看護師を目指そうと決心しました!

専門学校卒業後は総合病院に就職しました。整形外科・耳鼻科混合病棟、地域包括ケア病棟、内科混合病棟を回り、4年3か月の間に3部署経験できました!

訪問看護師に転職したのはなぜですか?

ご縁があって、誘っていただいていました!

もともとファッションが好きで、看護師1年目の4月、ずっと行きたかった服屋さんに行きました。その時にオーナーさんから、「知り合いが男性看護師を探している」と紹介していただいたのが今の会社の社長です!

当時から一緒に働かないかと誘っていただいていたのですが、ふんぎりがつかず…。その間も見学させていただいたり、単発でバイトしたり、メンバーの皆さんと食事に行ったり。訪問看護を身近に感じていました。

病院で働く中で、患者さんに中々関われなかったり、「ちょっと待ってね」が口癖になって結局患者さんの元へ行くのを忘れてしまったり。患者さんに応えられないことにジレンマを感じた時期もありました。なので訪問看護は魅力的だなと思うことはあって、潜在的に意識していたのかもしれませんね。

決意を固めたのはお風呂の中でした!

勤めていた病院の人間関係が良くて仕事も楽しかったので、辞める理由がなかったんですよね。看護師3年目の冬、お風呂に入っているときに突然訪問看護師になろうという考えが降ってきて。すぐに連絡して、2日後には面接して内定をいただきました!

入職後3か月で管理者になったとのことですが、実際にやってみてどうでしたか?

まわりが支えてくれたおかげで乗り越えることができました!

なるべくしてというより、する人がいなかったんです。看護師が一気に辞めて6人から2人になってしまって。管理者をやらないかと言われたときは悩んだのですが、25歳で管理者になるなんて中々経験できないだろうなと思い、このチャンスを逃すなんてもったいない、やってみよう!と決心しました。

本当に何にもわからない状態で始めて、1人じゃ何もできなかったけど、まわりのおかげで何とか走り出して。残ってくれた看護師やリハビリスタッフに本当に助けられました。最初の1年はあんまり覚えていないくらい忙しかったです。毎日毎日一生懸命やって気づいたら1日が終わっていました。看護師が減ってしまったため、60人以上の利用者さんを他のステーションに振ることは大変でしたね。でも結果的にこの出来事があったから、僕も管理者になれてステーションも上手くいって、みんな幸せになれたと思います。

SNS発信において大切にしていることはありますか?

訪問看護を身近に感じてほしいという想いです!

Instagramを使い始めたのは、コロナ渦真っ只中、全国で緊急事態宣言が出ていた2020年5月です。仕事以外で外出することがなくなり、家で漫然と過ごす中で本当にこのままでいいのか、何かしないとだめだ!という危機感を持ちました。何ができるか考えたときに、自分は男性看護師で、20代から訪問看護師をやっていて、管理者も経験していて…実はレアな存在なんじゃないかと気づいて。Instagramで訪問看護について発信してみようと軽い気持ちで始めました。

コンセプトは、訪問看護師をもっと身近にしたいというところです。1人でも多くの方に訪問看護の楽しさや魅力を知ってほしい。訪問看護師は必要なのに全然足りなかったり、訪問介護と間違われたりとまだまだ認知度が低い現状があります。

訪問看護師が増えて、訪問看護の認知度が高まれば確実に日本は元氣になります。訪問看護というサービスを知らないだけで、本当は必要としている人もたくさんいるんです。訪問看護が身近になれば、必要な人が必要なサービスを受けられるようになり、幸せになる人も増えるはず。1人でも多くの方々が元氣に幸せになるために活動をしています!

オンラインサロンのサービス内容を教えてください!

訪問看護schoolVNSという訪問看護の関係者たちがコミュニケーションをとれる場を作っています!

結局訪問看護に転職しても、辞めていく人が多い現実があることに気づきました。訪問看護は70%以上が40歳代の業界なんです。若手が転職しても、まわりは40歳代が多くて、相談したくてもできなかったり。相談しても、先輩が言った答えが正解になってしまうんですよね。

だからこそ、訪問看護師同士で自由にコミュニケーションを取れる場所があったらいいなという想いから始めました。VNSのコンセプトは「繋がって学んで成長する」。全国の訪問看護師やリハビリ職、訪問看護ステーションを経営している方、立ち上げ・起業に関わっている方、訪問看護師になりたい看護師・学生さん…訪問看護に関係がある方々が入って、一緒に学んで成長していくという形のオンラインサロンです。

毎月のオンライン交流会では症例検討やお悩み相談、勉強会、セミナーのアウトプットを実施しています。訪問看護ステーションを立ち上げる方も多いので、立ち上げのリアルな現状を伝え合ったり。訪問看護の経営運営塾や、外部の特別講師をお招きしてのセミナーも毎月やっています!

hospassを通して伝えたいことはありますか?

とにかくまずは行動してほしい!

何をするにも不安は絶対あると思うんですけど、原因は知識不足と経験不足の2つだと思うんです。不安を払拭し、その先に行くためには、ちょっとでもいいので行動をしてみることが大切!

僕は日々成長という言葉がすごく好きで。昨日の自分より1cmでも1mmでもいいから成長するのが人生においてすごく大事だと思っています。それこそブログを3行書いてみるとか、Twitterで1日1回つぶやくとか。誰でもできることをきちんとやってみる。

どんなに勉強してインプットしても最後は自分で行動しなければ、答え合わせや発見はできません。まずは何でもいいし、ハードルを下げて何かしてみる。その時に自分を褒めてあげる。些細なことでも自己肯定感を上げながら継続していく。そうすることで今までと違った自分と出会えたり、出会えなかった方々と繋がれたりできるんです。まずは一歩踏み出す勇気をもってほしい

取材記事を掲載したい方へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です