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医療職からセカンドキャリアの道筋になりたい!【芥野由美子 / 言語聴覚士】

取材日:2022/6/22

芥野 由美子(けしの ゆみこ)

専門学校を卒業後、言語聴覚士として病院へ勤務。
自分のキャリアについて疑問を抱き、本業と並行してエステティシャンを開業する。
その後に独立開業を行い、現在はクリニックの経営者として活動を行っている。
hospass運営局
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こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass media】では「病院はパスする時代」というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の方々を取材記事を発信させていただいております!

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言語聴覚士の資格を持ちつつ、現在はエステティシャンやクリニック経営の活動をされている芥野さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 言語聴覚士を目指そうと思ったきっかけ
  • エステティシャンとしての活動への思い
  • 「肌質改善事業・医療職のセカンドキャリア」の意気込みについて

医療職になろうと思ったきっかけを教えてください!

祖母の影響で、障害福祉者に関わりたかったからです。

脚が悪かった祖母の影響で、幼少期より障害者福祉に興味がありました。学生時代は手話部に入り独学で勉強していました。自分で本屋やSNSコミュニティを使って、独学で手話を学んでいました。

当初は手話通訳士を目指していましたが、言語聴覚士という仕事を知り、手話以外にもコミュニケーションに広く関わることができるところに魅力を感じました。実際に言語聴覚士が在職する病院を見学し、資格への憧れが強くなりました。

言語聴覚士になるまでの苦労について教えてください!

臨床実習がとても苦労しました!

高校までの勉強と違い、医療系の専門用語がたくさんで、気を抜くとすぐについていけなくなり、テスト前や実習中はもう無理かもと何度も思うことがありました。また、臨床実習では初めて接する患者様にガチガチに緊張してしまい、うまくコミュニケーションが取れずに落ち込むこともありました。

進学について悩んでいたときに、実習中担当した片麻痺の患者さまから、手作りのブレスレットをもらったんです。そこから奮起して、言語聴覚士の資格を取得することができました!

言語聴覚士になってみて、どうでしたか?

成人から小児まで、幅広い経験を得ることができました。

最初は療養型病院へ就職しました。憧れだった言語聴覚士として臨床に励みつつ、新病院の立ち上げにも関わらせて頂きました。

また、高齢者のリハビリに携わる一方で、手話を使って仕事がしたい、子どものリハビリにも携わりたいという思いが強くなり、

働いていた病院の小児科の先生と一緒に小児言語外来の立ち上げを行いました。言語療法を通して、お子さんとコミュニケーションを深めていくことがとても楽しかったです。

その後、耳鼻科に転向し小児難聴を専門に15年間言語聴覚士として働きました。海外の学会でも発表させていただいたり、研修にもたくさん参加させていただき、言語聴覚士が天職という思いで全力で働いていました。

エステティシャンの事業を始めたきっかけを教えてください!

結婚後、セカンドキャリアについて意識したことがきっかけです。

結婚して1年が経った31歳の時、ふと自分のキャリアについて考えました。仕事は大好きで働くことは楽しかったのですが、子育てをしながらバリバリ働けるイメージがどうしても持てず、転職や副業を検討しました。子育て中に自宅でもできる仕事を持ちたい」と思い勉強を始めたのがエステです。

最初は習いごと感覚で学び始めたのですが、ニキビやアトピーの方の皮膚が少しずつ改善していく様子はまさに「皮膚のリハビリ」であると感じて。皮膚の改善と共に表情や性格が明るく変わっていき、人生までもが変わっていく。そのお手伝いをできることが楽しくて、気がつけばこの仕事にハマっていました。

まずは自宅でできることをやってみようと、最初は自宅を改装してサロンを開業しました。リピーターが一人もつかず苦労をした時期も。手探りの経営に悩んでいるときに、現在の共同経営者である恩師に出会い、

集客、接客、売上管理、経営に必要なノウハウついて1から教わりました。自宅サロン開業から3年経ったときに恩師からサロン出店のお話をいただき、フランチャイズとして現在の店舗に加盟することに決め、2016年に正式に独立開業を果たすことができました。

エスティシャンからクリニックの経営者になって、「自分が変わったと思う点」を教えてください!

経営者になって、スタッフとのコミュニケーションが増えたことです。

2020年の年末、知人から突然クリニック買収の話が飛び込んできました。思ってもいなかった話で最初はとても迷いましたが、新しいチャレンジの機会と捉え、恩師と共に買収を決意しました。

最初はエステサロンの延長でできそうと踏み出したクリニック経営ですが、エステサロンとは違い、クリニック経営には医療法という法律が絡んでくるため、これまでの経験や知識が通用しないことがあまりにも多く全てが手探りすぎて大変苦労しました。

エステサロンは個人経営だったので自分が頑張ればよかったのですが、クリニックでは何名ものスタッフを雇用するので売上に対する責任も重いですし、一人一人とのコミュニケーションの取り方、仕事の進め方など日々勉強しながら経営に携わっています。

現在の活動・事業に詰まっている想いを教えてください!

お客さまのお悩みにしっかり寄り添えるサロンにしたい。

エステティシャンになって強く感じることは、「お客さまのお悩みにしっかり寄り添えるサロンがとても少ないこと」です。本気で肌に悩み、なんとか改善したいと思うお客様にとって、「心から信頼できるサロン」との出会いは、人生を変えるほどの大きな意味があると思っています。

皮膚科や一般のエステサロンではアプローチしきれない、全身の体質改善や心のケアまで、丁寧に寄り添ってサポートしていけるサロンでありたいと思っています。エステサロンとクリニック経営は今後も続けていきますが、いずれは言語聴覚士として、小児言語療法に関する事業にもチャレンジしたいと考えています。

また、近年「医療従事者だけど全く違うキャリアにもチャレンジしてみたい」という方の相談をいただくことが近年増えてきました。そういった方々に、私自身の経験をお話しすることで何かのキッカケになればと思い、最近はキャリア相談会も開催させていただいています。私自身の経験が、誰かの道標になればとても嬉しいです。