+α働き方で管理栄養士の可能性を広げていきたい【堀越 準矢 / 管理栄養士】

堀越 準矢(ほりこし じゅんや)

管理栄養士の資格を取得後、大手給食会社マネージャーや商品開発を経験。
疲れや痛みのない体で私生活や仕事、トレーニングを行ってほしい思いから独立開業。
現在は、企業様の栄養・運動カウンセリングやスポーツジムのサポートを行い、整体師としても活動している。
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こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass media】では「病院はパスする時代」というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の方々を取材記事を発信させていただいております!

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管理栄養士の資格を持ちつつ、現在はスポーツトレーナーで活動している堀越さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 管理栄養士になろうと思ったきっかけ
  • 独立開業への思い
  • 今後の管理栄養士の働き方について

管理栄養士を目指したきっかけを教えてください!

食べることが大好き、毎日お菓子を食べていました(笑)

当時、部活動でサッカー・フットサルをしていたのですが、カラダが弱く、風邪もひきやすい体質でなかなか選手として活躍することができずにいました

練習をしても筋力がつかず、疲れも取れないことがあり悩んでいた時期に、たまたま本屋で発見した食事の本を参考にして、タンパク質量を増やしたり、疲労回復に良いものを食べてみたらビックリするくらい効果が出て。

ちょっとした事でしたが食事の摂取方法を変えただけで、練習後の疲労も、食事で残らなくなり、筋肉もついて試合でも当たり負けしなくなったんです。

トレーニング効果を最大限に発揮することや、パフォーマンスを向上させる為に、食事はとても重要だということを伝えていきたい。食事でカラダが変わる!』この喜びを多くの人に伝えたいと思った事が、管理栄養士になろうと思った一番のきっかけです。

自分自身「もっと栄養の知識を深めたい」と思い、専門学校へ進学することを決め、管理栄養士を目指すことにしました。

管理栄養士になるまでのエピソードを教えてください!

国家試験を受けるまでが大変でした!

管理栄養士になるためには、実務経験が必要だったので就業しながら国家試験勉強も行わなければなりませんでした。 

実務経験の傍ら給食会社でマネージャーを経験しました。社会人としても貴重な経験ができた反面、予備校の授業中に業務連絡の電話がかかってくるなど、時間を確保するのに物凄く苦労しました。 

通勤や通学、食事中も常に試験対策の勉強をしていて。仕事中も同僚に「問題を出してくれ」と言っていたのをよく覚えています(笑)

スポーツ業界で、管理栄養士として、「感動を生み出すアスリートに関わりたい。」「食事(栄養)でサポートしたい」という強い思いから最後まで諦めず資格取得に向けた勉強ができたと思います。

その後、管理栄養士になってみてどうでしたか?

食品業界で沢山の貴重な経験を積む事ができました。

国家資格合格後は、「料理のできる管理栄養士」を目指していた事もあり、都内有名レストランで経験を積みました。憧れだった第一線での調理は、速く正確で繊細な技術が多く過酷な毎日でした。その分、高度な調理技術を身に付けることができたと思います

料理人として学んだスキルを活かし大手企業で商品開発も経験しました。
栄養価の調整や食品表示など細部まで携わり、ノウハウを学べたのは大きな経験だったと思います。

管理栄養士として栄養指導をする際に教科書通りの食事法では上手くいかないことがありました。

型通りの栄養指導だけではなく、柔軟に対応できるようにサプリメントアドバイザーの資格を取得したり、ファスティングや分子栄養学、漢方・薬膳などのあらゆる健康法を学びました。

管理栄養士になってから、学びへの意欲が強くなってきたと思います。

やりがいと同時に「プロフェッショナル」としての責任を感じるようになり、っている人の手助けをしたい」という強い思いから日々の勉強が欠かせませんでした。

独立し、開業に至った経緯を教えてください!

もっとコンディショニングの大切さを伝えたい。

仕事はとても充実していましたが、「スポーツ関係の仕事がしたい」という気持ちが強かったんです。そんな思いから休みの日は、スポーツに関する講習会へ参加して、機能解剖学を学んだり、健康運動指導士の資格を取得したりしていました。

スポーツチームの中には経済的な理由から、コンディショニングに携わるスペシャリストを雇うことができないチームもあります。そこで自分1人だけでも包括的なサポートができるように、カラダの【内】と【外】両面からアプローチをする『えいよう整体師』として活動を始めたんです

アスリートが日々のトレーニングによる怪我や疲労を極力減らし、最大限のパフォーマンスを発揮していけるようにサポートしたいです何より大切だと感じる【コンディショニング】を専門にやっていきたいと思っています。

そして【コンディショニング】の重要性をアスリートだけではなく、もっと多くの人に伝えていきたいという想いから、独立を選択し開業しました。

現在の活動内容について教えてください!

企業様やスポーツチームのカウンセリングと運動サポートをしてます!

企業やスポーツチームを中心に年間3,000人以上の方に栄養カウンセリングと運動サポートを行っています。

関東リーグ所属の女子フットサルチームのコンディショニングサポートにも携わっており、管理栄養士×整体師×メンタルトレーナーとして活動しています

栄養バランスが良い食事をしていても、姿勢が悪くては疲労が溜まりやすくなります。
また栄養が不足すると、トレーニング後に筋肉が減る場合もあります。

健康のために行っていることが間違った方向に向かわないように、お客様をフォローしています。

そして、「心の健康」メンタルヘルスを整えて『本当の意味での健康』になってもらえるよう個人へのサポートも積極的に行っていきたいと考えています。

また、SNSの発展により情報を誰でも気軽に発信できる反面、「偏った知識も拡散されてしまっている」と感じました。

エビデンスに基づいた、正しい栄養の知識を多くの方にわかりやすく説明し、その人が一番行いやすい食事法や、継続できるトレーニング方法を提供しています。

今後の抱負を教えてください!

健康コミュニティを開設して、新しい働き方を発信したい!

栄養士・管理栄養士の就職先は給食施設・老人ホーム・保育園・病院となっています。スポーツ業界に進む管理栄養士は僅か数%です。

他の業界で働きたい」と思っても活動する場がないことや、経済的な理由から諦めざるを得ないケースも多くあります。

管理栄養士は、栄養学以外の知識も身につけることで、新しい可能性や働き方を見つけることができ、一歩を踏み出すことができると考えています。

自分自身の経験や「皆さんの悩みなどを共有できる環境を作りたい」と思っています。また、情報交換だけではなく、「栄養士・管理栄養士が活躍できる場を広げていきたい」というのが次の目標です。

自分は10年間スポーツ選手に関わりたいと思いながらも、活動の場を見つける事が出来ず、チャレンジに踏み切るのに長い時間がかかりました。

同じように悩み一歩が踏み出せずにいる人の、勇気や目標になりたいと思っています。

栄養士・管理栄養士以外でも「フリーランスとして働いてみたい」と考えている方が、一歩を踏み出すきっかけになるような『コミュニティ』も作っていきたいです。

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