行動し続ける大切さを伝えたい【友末 実歩 / 理学療法士】

友末 実歩(ともすえ みほ)

国家資格取得後にリハビリテーション病院で4年間勤務。
自身の怪我からヨガを始め、からだを動かすことの必要性を改めて学ぶ。
怪我に強く疲れにくい身体で私生活や仕事を行ってほしい思いから開業し、現在はヨガ・ピラティスのインストラクターとして活動をされている。
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どうもhospass運営局です!”病院はパスする時代”を創出するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています!

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理学療法士の資格を持ちつつ、現在はヨガ・ピラティスの資格を活かしながら活動している友末実歩さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 理学療法士を目指したきっかけ
  • 独立、開業への思い
  • 活動を通して社会に与えたい影響

理学療法士を目指した理由はなんですか?

からだの構造や仕組みをもっと知りたくて、理学療法士を目指しました!

学生時代の私は生物の授業が大好きで、人のからだについて勉強をしていました。将来は人と関わる仕事がしたいと思い、看護師を目指して学業に取り組んでいたんです。

しかし偶然、通信教育講座の職業ガイドブックに、理学療法士に関するコラムを見つけた時があって。私は、初めて医療職の中にリハビリテーションを扱う職種があることを知りました。

患者さまに寄り添いながら、自分の技術を高められる職種は理学療法士しかないと思い、目指したことがきっかけです。

いま考えてみると、職業ガイドブックとの出会いがなければ、看護師になることを目指していたと思います。

理学療法士になるまでのエピソードはありますか?

学業と実習の両立で苦労しました!

理学療法士の資格を取得するために、4年生の大学へ進学しました。当時は思い描いていたキャンパスライフとは違い、学校生活がとても忙しかったです。

特に病院実習では、現場の環境や雰囲気に慣れるまでに、時間がかかっていました。しかし実習自体はとても楽しく、気持ちが高ぶり過ぎて担当の先生を困らせるくらい質問したと思います(笑)。

「将来即戦力として働きたい」という強い思いがあったので、最後まで諦めずに勉強へ励んでいました。

実際に現場に出てみてどうでしたか?

学びの連続で、とても充実した環境で働くことができました!

国家資格合格後は、最新のロボット機器や電気治療機器を積極的に導入していること、現場教育に力を入れていたことが決め手となり、リハビリテーション病院へ入職を決めました。

当時は脳卒中や整形外科、難病などの多くの症例を担当することができ、新しいことへチャレンジがしやすい環境でした。

また臨床においては、個々の違った思考と技術があり、たくさんのことを吸収できたと思います。

組織の運営や管理職も経験させて頂き、とても充実したキャリアを送ることができました

ヨガを始めたきっかけは何ですか?

腰痛になり、自分をメンテナンスする必要性を感じたからです。

入社して半年、自分の担当患者さまを持ち始めたころに、腰痛になってしまって。

まずは、自分の身体をメンテナンスすることが優先だと思い、ヨガを始めました。身体を動かしていくうちに、今まであった腰痛が嘘のように良くなったんです。

この経験から、ヨガに関する技術を、自分だけでなく身体の不調で困っている人へ伝えていきたいと思い、1ヶ月後にヨガの資格を取りにいきました。

当時は趣味感覚で始めていたので、独立のことは考えていなかったです。

資格を取るまでに苦労した点はありますか?

資格を取るまで2年間かかりましたが、今では患者さまに顕著な効果をもたらすことができて、やりがいがあります。

ヨガ認定・資格は、世界各国で団体があるためたくさん種類があります。

しっかりとした教育プログラムがある団体で学びたいと思い、ヨガの中で一番難しい認定資格を取りにいきました。

1年目にヨガの基礎的な知識を学び、2年目では現場で使用できる知識・技術を勉強していきます。最後に実技試験を受けて、認定資格を取得しました。

資格の取得までには時間がかかりましたが、ヨガを臨床への応用すると患者さまへすぐに効果がみられて自分でも驚きました

独立し、開業に至った経緯を教えてください!

病気になる前の健康について、伝えたかったからです!

以前寝たきりの大学生を担当し、最終的に走れるまで回復した事例がありました。

当時、担当の患者さまから「病気になって苦労したから、今の状態を維持する方法ついて教えてください」と言われたんです。

そこで私がヨガを紹介したところ、興味をもってもらえて。担当患者さまと地元が一緒だったことから、他にもヨガに興味がある方を誘い、外部でグループレッスンを始めました。

レッスンは大反響で、ヨガを通して参加者の健康意識が変わっていく瞬間を目の当たりにしたんです。

もっとヨガに関する知識を楽しく学んでほしいとの気持ちの高まりから、独立を選択し開業しました。

実際に独立してみて大変なことはありました?

最初は認知してもらうことが大変でした!

最初は参加者が集まらなくて、日によってはマンツーマンでレッスンをすることもありました。ちょうどコロナウイルスの流行期と重なり、一時はヨガができず、歯がゆい思いもしました。

でもある時、オンラインを利用したレッスンを始めたんです。レッスンを重ねていくうちにヨガをする仲間の輪が増えていき、気づいたらグループレッスンやパーソナルレッスンの依頼までされるようになっていました。

自らから情報を発信し行動することで、人から人へ繋がっていくことの大切さを学ぶことができました。

今後の活動内容についてお聞かせください!

人と人が繋がるような環境を作っていきたいです!

私たち医療職は、病気や障害によって起こる問題点に対処することに特化したスペシャリストです。

健常な人は日常生活で、心身へ支障が起きた方と接することは少ないと思います。目の前で困った人がいても、対処方法や助け方がわからない人がたくさんいます。

人と人がつながるためには、何らかの障害のある方へ分け隔てなく接することができる環境が必要だと思ったんです。

私の地元も少子高齢化の影響で、コミュニティーが減ってきています。老若男女や外国籍、障害を持った人が接することができる環境を作りたいと思っています。

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