取材日:2022/11/17
どうもhospass運営局です!”病院はパスする時代”を創出するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています!
医師の資格を持ちつつ、現在は歌う”越境”ドクターとして活動している畑拓磨さんを取材させて頂きました!
- 医師になったきっかけ
- 現在の活動を始めようと思ったきっかけ
- 活動への想い
- hospassを通して伝えたいこと
医師になろうと思ったきっかけについて教えてください!
幼少期からの憧れです。何度か入院した経験があり、医師がスーパーヒーローに見えました。
幼少期からの憧れの職業で、幼稚園の将来の夢について考えるイベントで「医者になりたい」と書いていました。私は身体が弱く何度か入院した経験があり、病気という悪者と戦う医師がかっこよく見えたんです。私もあんな人になりたい!と。その時から、私は医師になるための選択をしながら生きてきました。
医師が本当に魅力的で、18年間医師以外になることを考えたことがありませんでした。実家の近くに医学部のある国立大学があり、まずそこに入学する!と決めていました。実家が和菓子屋で、私も和菓子屋を作れるので後を継ぐという選択肢もありましたが、医師への憧れには勝てませんでした。
医学部に入学し、医師になってみてどうでしたか?
とにかく楽しかった!勉強以外の自分にとって面白いと思うものを、人生をかけてやりたいと考えたのも大学生の時です。
高校生の時の勉強は、将来何に使うの?と思っていましたが、大学で学ぶ医学は将来に繋がることを実感でき、自分の好きなことを大真面目にできるのでとても面白かったです。
勉強以外の面では、総合大学に通っていたのでスポーツや芸術など、様々な分野のスペシャリストがいました。個展やオリンピックのために努力している姿を見て、色々な生き方をしている人がいると知り、世界が広がりました。
この時、勉強だけではつまらない。勉強以外の自分にとって面白いと思うものを、人生かけてやりたいと思いました。まだ病院外で活動することは考えていませんでした。
私は地元で1番忙しく、医学教育でも有名な病院に就職しました。1番自分を鍛えられると思ったことに加え、チーフレジデントになりたかったからです。
チーフレジデントとは、研修医のために働く研修医のことで、教育の核となり、施設の研修内容の質の管理、メンタリングなどの役割を担っています。
日本チーフレジデント協会の初代代表である長崎先生は私の憧れの人です。私もチーフレジデントとして名を残したいと考えました。チーフレジデントになるためには、医師としての基本的な能力が必要であることはもちろん、チーフレジデントとしてのスキルも必要です。誰でもなれるものではないので、チーフレジデントを経験したことは私のキャリア形成にもスキルアップにも役立ちました。
現在の活動を始めようと思ったきっかけについて教えてください。
医療が抱える問題を、医療だけで解決するのは難しいと感じたからです。
越境活動への興味は、チーフレジデントとして何かを変えたいと考えた時に、技術的発想的限界を感じたことがきっかけです。医療が抱える問題を、医療だけで解決するのは難しい。何か良いアプリでもあればいいのにとやきもきしていました。
また医師として患者さんと向き合っている時に、病気を治して明日からも生きようと思う人が何人いるのかと感じました。健康のことを考えたら身体に悪いものは一切ダメですが、医療の視点から考えると大正解なんです。でも私たちは健康になるために生きているわけではない。イチかゼロかでしか語れない医療ではなく、曖昧さを楽しめる他産業の視点を組み合わせることで、医療が抱える問題を解決できるのではないかと考えました。
そんな時に、Facebookで株式会社サンドレッドが主催する越境人材を集めて「100個の新事業を共創する」というウェビナーが目に入りました。このウェビナーへの参加が私の人生を変えたんです。
ウェビナー終了後、主催者にFacebookでメッセージを送りました。私自身の限界を取っ払ってほしい、新しいコミュニティーに繋げてほしいという思いを込めて。
そしたら返事がきたんですよ!次に参加したほうがいいウェビナーを紹介してくれて、病院マーケティングサミットJAPANの代表理事の竹田先生と繋がることが出来ました。越境活動に興味がある想いを伝えて、プロデュースしてくれたのが竹田先生なんです。
越境人材(医ンタープレナー)としてのキャリアを始めて、医療だけではなく、外に目を向けるワクワク感や素晴らしさ、キャリアが無限に広がっていく感覚を、伝道師として若手の医学生に伝えていきたいと思っています。
ウェブミーティングで伝えていくのもいいんですが、それだとどうしても伝えられる相手が限られてしまうんです。でも音楽だったら聞き手の状況を気にせずに、作り手の世界観を伝えられる。伝えたいことを歌にしたら、時間的空間的制約が無く広がっていく。だから私は歌う“越境”ドクター になりました。医者で歌手はあまりいないので覚えてもらいやすいし、面白いですよね。
活動への想いについて教えてください。
「すべての人に生きる原動力を」届けたいです。
医療×他産業を科学と魔法の錬金術と私は呼んでいます。理論の医療だけでなくて、魔法としての他産業を組み合わせられる越境人材(医ンタープレナー)として、「すべての人に生きる原動力」を届けたい。明日を楽しみに今日を生きようと思えるパワーを、医療と他産業の組み合わせで届けたい。生きる原動力を持つことが出来る社会を目指しています。
チーフレジデントが私にとってターニングポイントです。元々人と変わったことがしたくて、越境活動を始める前から、医師キャリアとは少しずれたことをやっていました。医療安全とか診断エラー学とか。何が自分のキャリアに有益になるか分からないから、私がやりたい・面白いと思ったことにチャレンジしていこうと。自分の心の赴くままやっていたら、色々な活動をしていました。
医師や歌手、チーフレジデント、医療安全/診断エラー学アドバイザー、全ての活動において「すべての人に生きる原動力を」というミッションは根付いています。
今後の目標や夢について教えてください。
越境活動をしたい方のスポンサーになりたい。明日を楽しみにできる今日を作り出せる社会を作りたいです。
私には「すべての人に生きる原動力を」届けるミッションがあります。この想いを大事にしていきたいので、それぞれの活動で今後の目標があります。
歌手としては、歌を通して自分の伝えた世界観がどのように広がっているのか、聞き手がどのように感じているのか知りたいです。だから、将来的にはライブを開きたいです。私のファンになってくれた人は、次にどんな曲がリリースされるかなど、明日を楽しみにしてくれます。つまり、ファンを増やすことが歌手としての私のミッションで、明日を楽しみに出来る今日を私が作ります。
総合臨床科医としてスキルを磨いていくことはもちろん、越境人材(医ンタープレナー)としては行政とのプロジェクトの話があります。それを成功させて、ユーザーが明日を楽しみに出来る今日を過ごしてくれたらと思います。
私と繋がった越境人材(医ンタープレナー)が、それぞれの活動により社会に良い影響を与えてくれたら、私が間接的に関わったことになります。明日を楽しみに出来る今日を作り出してくれる越境人材(医ンタープレナー)を増やしたいです。
hospassを通して伝えたいことは何ですか?
チャレンジする人が増えてほしい。行動一つで人生は変わる!
自分自身がワクワクすること、ワクワクするようなイベントには一歩踏み出して参加して、ワクワクする人に出会ったらぜひコンタクトを取ってほしいです。
私は「100個の新事業を共創する」というウェビナーに参加して、主催者にメッセージを送らなければ越境活動をしていません。当時の私の行動一つで人生が大きく変わりました。人生何があるのか本当に分かりません。
やりたいこと、面白いと思ったことには色々チャレンジしてほしい。チャレンジできる人が増えてほしい。その中で、私のように医療の枠を超えて活動したい方がいたら、ぜひ声をかけてほしいです。