取材日：2022/12/08
ヤクヤク
薬剤師の知識を活かし、YoutubuやTikTokで動画配信を行いTikTokのフォロワー数は15万人を誇る。
動画配信活動の傍ら、薬剤師・医薬品登録販売者を対象とした漢方オンラインスクールを運営している。
こんにちは、hospass運営局です。”病院はパスする時代”を創出するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
薬剤師の資格を持ちつつ、現在は動画配信やオンラインスクール運営をされているヤクヤクさんを取材させて頂きました！
- 動画配信をはじめたきっかけ
- 漢方オンラインスクールに込められた想い
- 社会へ与えたい影響
薬剤師になろうと思ったきっかけを教えてください！
大学進学の際、自分の得意科目から学科を絞っていった結果薬学部にたどり着きました！
明確に『薬剤師になりたい！』という思いはなくて、数学が苦手でも受かりそうな理系の学科を考えたときに薬学部がヒットしました。家族にも医療職者は誰もいなくて、行き当たりばったりというのが正直なところ。実は学部への進学が決まってから、薬剤師の仕事はなんだろう？と調べたくらいなんです。
実際に働いてみると、患者さんと接することが何より楽しかったです！
薬剤師は、非専門職と専門職の通訳が仕事だと思っています。薬や医療の専門知識を持っているけれど、伝える相手は専門知識のない一般の方。薬という『何かわからない怖いもの』に安心感を与える意義を感じています。
例えば、この薬に副作用あるの？という質問はよくあるんですけど、それに対し副作用を答えるのは薬剤師じゃない。患者さんは、副作用が知りたいというより安心させてほしいわけじゃないですか。だから事実を伝えながら安心していただく。これを専門にできるのが薬剤師です。話すこと・説明することは得意なので、僕に合っていたなと思います。
動画配信を始めた理由を教えてください！
昔から勉強を教えるのが得意で、それを活かせるのが動画配信でした。
勉強を教えるのが昔から得意で、これは才能なのかなとYoutubeを始めました。学生の頃から、好きなことを仕事にしたい、会社員としての給与所得だけでは不安という気持ちがあったんです。会社に頼らず自分の力で生活できる程度になりたかった。
TikTokは、尊敬しているYoutuberがTikTokに移行する理由を聞いて、納得して使い始めました。2021年なので丁度調度コロナの時期ですよね。みなさんステイホームで動画を見る機会も増えており、いいタイミングで参入したなぁと思います。
ある時TikTokの再生数が1万を超え、1週間くらいでフォロワー数も20人から1万人以上になり驚きました。そこから更にモチベーションがあがりましたね。高速で質問を捌いていくスタイルが名物となっており、今は更新頻度を落としていますがライブ配信では100-200人集まるほど大盛況です！
漢方オンラインスクールの内容を教えてください！
漢方オンラインスクールは、Zoomセッションや動画教材、Chatworkを用いて漢方が得意になるサポートをしています。
ドラッグストアが、市販薬について相談できる場になっていない現状を改善したいんです。
薬を売って相談に乗る頻度は、医薬品登録販売者が1番多いんですけど、薬の知識に自信がない方が多い。中でも苦手なのが漢方薬です。漢方が得意な医薬品登録販売者さんを増やして、どこのドラッグストアにいっても漢方薬について相談できるようになるというのは、オンラインスクールなら実現できるかなと思っていて。
僕も漢方は得意じゃなかったんです。得意じゃない状態でTikTokライブに対応していたのですが、漢方薬の質問がやたら多いんです。冷えや肩こり、腰痛、更年期のホットフラッシュ等微妙に西洋薬の手が届かないところが漢方薬の得意分野だったりして。
その都度わからない部分は勉強して、そのうちに傾向が見えてくるようになって、自分の引き出しが出来てきました！ライブ配信を通して漢方がニーズあるのがわかり、オンラインスクールに繋がりましたね。
オンラインスクールを通して伝えたいことは何ですか？
漢方は難しくないということを知ってほしいです！
難しいイメージがあるから勉強が手に付かないという人は多いと思うんですけど、意外と漢方は簡単だし面白いよというのは伝えたいです。難しいと感じてしまう理由は、薬剤師の国家試験や医薬品登録販売者の試験内容が難しいことにあります。曖昧な部分も多いため、試験問題を作るとなると覚える量が多くなってしまうんです。
でも、コツをつかめば意外と簡単。わからないからこそ患者さんからの質問も多いだろうし、医療従事者も難しいイメージから手を出す人が少ないんでしょうね。 やってみないと身に付かないし、やってみるとそこまで難しいものではないんです！
活動を通して社会に与えたい影響を教えてください。
医薬品登録販売者のレベルを底上げし、全国どこでも薬の相談ができるようにしたいです！
どこのドラッグストアに行っても漢方の相談ができる相手がいるのが理想です。
医薬品登録販売者の教科書テキストのレベルは高いし、試験も決して簡単ではないんです。市販薬のスペシャリストなので、なんなら漢方の問題は薬剤師の国家試験より難しいくらい。ただ資格取得後の教育体制が不十分なので、試験が終わったらキレイきれいさっぱり忘れてしまうという声をよく聞きます。資格者がこんなにいるのに、この国は持て余していてもったいない。
だからこそ、オンラインスクールで学び、自分の知識に自信を持ってほしい。漢方が得意な人が増えることで、健康な人も増えていくと期待しています！
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