医療従事者のお金の不安をなくしたい!【小林 裕生 / 理学療法士】

小林 裕生(こばやし ゆうき)

大学病院で理学療法士として働いたのち、外資系保険会社の営業職へ転職。現在はファイナンシャルアドバイザーとして独立し、医療従事者専門の金融コンサル事業を行っている。
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どうもhospass運営局です!”病院はパスする時代”を創出するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています!

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理学療法士の資格を持ちつつ、現在はファイナンシャルアドバイザーとして活躍している小林裕生さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 理学療法士から保険営業を経て独立した経歴
  • 自身の強みを活かした働き方
  • 理学療法士は社会復帰の仕事、病院時代から一貫している想いとは

理学療法士になろうと思ったきっかけについて教えてください。

病気や怪我をした時の社会復帰をサポートする仕事って、素敵だなと思ったんです。

中学生の時からずっとバスケットボールをしていたのですが、高校2年生の時、身体に痛みが出てしまったことがあって。スポーツに強い鍼灸院に通ったら、1週間くらいで良くなったんです。その経験をきっかけに病気や怪我からの社会復帰を支える仕事に魅力を感じて、医療職に興味を持ちました。

医療職について調べていくうちにリハビリテーション、理学療法士について知りました。鍼灸師ではなく理学療法士を選んだ理由は、スポーツに限らず、運動機能を幅広くみたいと思ったからです。

実際に大学病院で理学療法士として働いて、幅広い診療科を担当しました。ICU(集中治療室)のリハビリ部門を立ち上げてからは、ICUの早期リハビリテーションを専門にしていました。元々全身管理が好きで勉強もしていたので、自分の目指していたことが出来ました。大学病院時代はかなり忙しかったですが、充実した仕事ができて満足しています

転職のきっかけと経緯について教えてください!

ライフイベントをきっかけに、自分のワークライフバランスを見直したからです。

大学病院の仕事に加え、外勤(アルバイト)、大学院通いをしていたので家族との時間がほとんど取れませんでした。収入とライフバランスが合わない現状を変えたいと考えて、転職を決意しました。

元々お金のことに興味があったので、理学療法士として働きながらファイナンシャルプランナーの資格を取っていました。最初は理学療法士として他の病院に転職することも考えていましたが、金融関係の仕事も楽しそうだと考えていた矢先、妻の友人に保険営業マンを紹介してもらって。その方の人柄がとても良くて、この人と働きたい!と思い、外資系保険会社の営業職に転職を決めました。

全く異なる業界への転職ですが、理学療法士の経験は活かせましたか?

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病院では保険が必要になる“万が一”の状況を毎日のように見ていたし、医療費がどれくらいかかるかも知っています。経済的安定があれば安心して治療に集中できるし、残りの限られた時間を有意義に過ごすこともできる病気から回復や社会復帰には精神的余裕が不可欠で、経済的に安定していることがその助けになる。きちんと準備しておけば不安は減るんです。

ただの保険営業なら誰にでもできる。現場を知っているからこそ根拠を持って伝えられるので、私が保険の営業をやる意味があると考えたんです。無理な営業をするのではなく、理学療法士だったという強みを活かして接していたら自然とお客さんに信頼されるようになりました。

現在の事業内容と、そこに詰まっている想いを教えてください!

コンサルティングやファイナンシャル・プランニングを通して、お客さんの抱えている不安を解消し、幸せになれる手助けをしています。

現在は独立して、ファイナンシャルアドバイザーになりました。医療従事者専門の金融コンサル事業を行っていて、ファイナンシャル・プランニング、保険や投資などの各種相談を受けています。

保険の営業をしていた時、僕はただ保険を売るのではなく、お客さんの幸せや不安の解消を目的にしていました。お客さんの家庭状況や将来設計を聞きながらコンサルティングしていると、「保険以外のものが必要だ」と感じることがありました。でも保険会社にいたら保険以外のものを提案できないのが悔しくて。お客さんそれぞれに最適なものを提案し、未来のお金の不安を解消できる担当者になるために、独立しました。

お客さんにどのような未来を実現してもらいたいと考えていますか?

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私はライフプランを作る時、「お金が貯まっても病気になったらどうしますか?」と聞いています。将来のお金を作ることに一生懸命になって、今の生活を犠牲にしている方がいるんです。将来のお金を作ることはもちろん大事ですが、いつ何が起こるかわからないからこそ、それまでに後悔することは少ないほうがいいと患者さんたちを通して感じています。

だからこそ、一緒にお金を整理をして余裕があると安心してもらいたい。夢の実現や好きなことを継続するために使っていいんです。有意義に使って幸せを感じてもらいたい。お金をやりたいことの手段にしてほしいです。

社会にどんな影響を与えたいですか?

日本の金融リテラシーを向上させたいです。

日本人全体の金融リテラシーが低いと感じています。諸外国と同じくらい金融リテラシーが高いのが当たり前になってほしいです。

そして「お金の先生」という立場から脱したいですね。私の仕事は減っていきますけど(笑)保険や投資の基本についてコンサルティングする必要なくなるのが理想です。今は、総合病院で全ての診療科を対応している状況ですが、将来的にはお客さんの求める診療科の専門医として対応できるようになると、私自身ももっと楽しくなるかなと思います。

最後に、hospassを通して伝えたいことを教えてください!

医療従事者のお金の不安をなくしたいです!

今後は医療従事者専門で金融コンサルをやっていきたいと思っています。私はやっぱり理学療法士であることが強みなんですよね。医療従事者の仕事からプライベートまで分かるから共感しやすいし、アドバイスできることも多い

転職で働く場所を変えた時、夜勤をやめたり時短勤務になった時、給料がどう変化するかの予測ができます。医療従事者は自己研鑽にお金が必要なことが多く、例えば上位資格を取るためには、いつ頃どのくらいの費用が必要かという話もできます。だから、どう働きたいのか、資格を取ってどうなりたいのか。ライフプランや将来の夢を聞きながら、医療従事者のお金の不安をなくしていきたいです。

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