オンリーワン薬剤師を目指そう!【中田 早苗 / 薬剤師】

取材日:2023/3/22

中田 早苗(なかだ さなえ)

薬学部卒業後、約7年間薬剤師として病院に勤務。その後予防医療に興味を持ち、漢方相談薬局へ転職し、結婚・出産を機に退職。
現在は派遣薬剤師として働きながら、ファスティングサポート、ウェルネス講師、ライティング記事監修など様々な分野に挑戦している。
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こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創出するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

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薬剤師の資格を持ち、現在はファスティングサポーターとして活動している中田さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 現在の事業を始めたきっかけ
  • 今後の目標・展望
  • hospassを通して伝えたいこと

医療の道に進んだきっかけを教えてください!

友達の真似をしたことが薬剤師を知るきっかけでした!

私が小学生の頃、友達の真似をすることが流行っていました。当時の大親友が文集に「将来の夢は薬剤師」と書いていたのを見て、私も同じように書いたんです。その時は薬剤師という言葉も、仕事内容もまったく知りませんでした。

特になりたい職業もなかった私は、両親や周りからの応援もあり、調べていくうちに薬剤師へ徐々に興味を持ち始めました。

他の職業も検討したのですが、薬剤師が人気の高い職業ということもあり、薬剤師になれたら白衣も着れてかっこいいな、というワクワクした気持ちが止まらなかったのを覚えています。

両親は医療系の仕事ではなく、大学も卒業していなかったのですが、やりたいことがあるなら大学へは行くべきだと応援してくれてとても感謝しています。

現在の事業を始めようと思ったきっかけを教えてください!

個性を持った、選ばれる薬剤師になりたかったからです!


最初に勤めた総合病院では、さまざまな疾患に関わる機会が多くあり、その中でも特に整形外科に興味を持ちました。患者さんは高齢者の方が多く、転んだだけで簡単に骨折してしまったり、骨粗鬆症になって薬を処方されても飲み忘れたり、別の病気の治療の関係で休薬となりそのまま再開されていないこともありました。

そんな患者さんが多いことに疑問を覚えました。骨折が多いのであれば、骨折しないための身体作りが重要なのではないかと考え、予防医療へ興味が沸いてきたのです。

その後は予防医療を学ぶために漢方相談薬局へ転職しました。出産を機に漢方相談薬局を退職しましたが、結婚や子育てを経験する中で、育休が原因でキャリアが閉ざされてしまったり、やりたいことにチャレンジできなくなることが嫌だったんです。

母親として、仕事と家庭を両立しながら、個性を持って働ける「選ばれる薬剤師」になりたい。そのために、派遣薬剤師として働きながらファスティングサポートなど、自分で事業を始めました。

事業内容について教えてください!

ファスティングサポートを主軸に活動しています!

派遣薬剤師として週3日働きながら、ファスティングサポートを主軸に薬剤師関連のリモートワークを行っています。もともと少し太り気味だったこともあり、ダイエットに興味がありました。そんなときに広告で見たファスティングに惹かれて、実際に職場の夏休みを使って断食道場へ入ったのがファスティングに魅了された始まりです。

ただ体重が落ちるだけではなく、若返り効果もあり、予防医療へ通じる部分もあったんです。ファスティングの魅力をみんなに伝えたい気持ちが高まり、知人にアドバイスを頂きながらファスティングサポートを始めました。

現在までに行ったファスティングサポートは120件にのぼります。その他にもウェルネス講師としてウェビナー登壇したり、ライティング記事監修したり、SNSでの情報発信等行っています。

今後の目標、展望を教えてください!

ファスティング軸の強化を行い、将来的には銭湯経営をしてみたいです!

ファスティングの軸をもっとしっかりと形にしたいと考えています。私はファスティングサポートをさせて頂く中で、酵素ドリンクを用いる方法を推奨していますが、他社の製品に頼っている状態で、自社製品を持っていないのです。

OEM(製造メーカーが他社ブランドの製品を製造する、もしくはその企業のこと)も視野に入れているのですが、現実的ではないと感じています。

作るのは簡単なのですが、今の私の力では売り切ることができず、在庫を抱える状態になってしまうと思っています。なので、まずは他社の製品で販売できる力を身につけ、いずれ自社ブランドの商品開発を考えています。

他にもサウナや銭湯といった「古き良き」が好きで、将来的には薬湯のプロデュース、銭湯の経営をしてみたいと思っています。銭湯についてSNSで情報発信を行っているので、「銭湯に詳しい薬剤師さんいるよね!」となれるように、情報発信をより強化していく予定です。

hospassを通して伝えたいことを教えてください!

薬の知識以外にも、自分をアピールできる武器をもってほしいです!

一般的に薬剤師はとてもお堅いイメージがあるように感じています。そんな中に、欲張りにもいろいろなことにチャレンジして働いている薬剤師がいることを知ってほしいです。

今後は人件費の高さなどを理由に、薬剤師は削られていく可能性が非常に高いと感じていて、そんな中で生き残るためには、薬以外に何か自分のアピールポイントとなる武器があったほうがいいと考えています。

チャレンジする上で武器というのはとても重要で、武器を持っていることで付加価値がつき、「あなただからお願いしたい」に繋がるのだと思います。

私がなりたい薬剤師、そして皆さんに是非なって頂きたい薬剤師は「オンリーワン薬剤師」です!世界にたった1人の薬剤師になって、沢山挑戦していきましょう!

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