取材日:2022/9/24
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創出するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
理学療法士の資格を持ち、現在はリハノワを設立して活動している河村さんを取材させて頂きました!
- 医療職を目指そうと思ったきっかけ
- 事業を始めようと思ったきっかけ
- 今後の目標・展望
医療の道に進んだきっかけを教えてください!
中学生の時にソフトテニスで怪我をしたことがきっかけです!
怪我をした後スポーツクリニックへ通い、そこで初めて理学療法士という仕事を知りました。高校もソフトテニスを続けていたので、お世話になった理学療法士になろうと漠然と考えていました。
その後、従姉妹のお姉さんの死をきっかけに、リハビリテーションの幅の広さを知りました。お姉さんは難病を患っていて、ずっとリハビリテーションを受けていたんです。お姉さんの葬儀のときに、リハビリテーションを担当していた方がいらっしゃって、亡くなるまでの間に作っていた折り紙などの作品を棺に入れてくださいました。
リハビリテーション職は身体を良くする人、スポーツの現場で活躍する人というイメージを持っていましたが、最期まで人に寄り添って支援する形があることを知り、より理学療法士に興味を持ちました。
事業を始めようと思ったきっかけを教えてください!
情報という選択肢を届ける必要があると感じたからです!
私は当時、病院の集中治療室で働いていました。毎日何人も患者さんが運ばれて来るのですが、中には早期の受診や予防医療によって、悪化を防げたのではないかと悔やまれるケースが多々ありました。
これを解決するためには、病院へ患者さんが来るのを待つのではなく、病院へ来るまでの間の生活や、地域環境から上手にアプローチをすることが重要だと考えたのです。病院へ来る前段階の方々が医療に接点を持つために、どのように予防医療の情報を届けていくか試行錯誤を始めました。
そんな時にラジオの話を頂き、「医療系トークバラエティ」(2019.9~2021.2放送)を開始。ラジオ放送をきっかけにヘルスケアビジネスコンテストの出場を提案され応募。自分の健康行動が他の人の幸せにも繋がるプラットフォーム『リハノワ 〜自助から繋げる互助への連鎖〜』を考え、最終選考まで残りました。
そしてヘルスケアビジネスコンテストで他の方々の発表をきっかけに、すぐにはじめられる形として「メディア・リハノワ」を考えつきました。
事業内容について教えてください!
リハビリ当事者のためのメディア「リハノワ」を運営しながら、全国の医療介護福祉現場や当事者を取材し記事を書いています。
リハノワは、リハビリに励む方の生の声、素敵な取り組みをしている医療介護福祉施設や企業、輝いているスタッフを取材し、記事としてお届けしています。日本全国の当事者を取材し、もともと病院で理学療法士として働いていた私の知見を踏まえて執筆しています。
2019年に活動を開始した時は、取材先の選定やアポイントメント、取材、執筆、発信に至るほぼ全ての工程を一人で行っていました。しかし、現在はSNS広報やカメラマンなど、メンバーとともに活動し、どの記事も一文字ずつ丁寧に作成しています。病院で働く傍らで取材と記事作成を続けてきましたが、2021年3月に独立しました。
個人事業主としての手続きや提携先との契約書のやり取り、リハノワのロゴの商標登録申請など、毎日必死にパソコンに向かって文章を作成しながら体験したことのない新鮮な時間を送りました。
現在のリハノワの活動は主にリハビリ関係者を中心としたものなので、今後は、私が当初救いたかったリハビリ以外の人にもアプローチできるよう動いていこうと考えています。
事業に詰まっている想いを教えてください!
リハノワを通して、あらゆる人の暮らしや人生の手助けをしたいです!
病院で働いていた頃に現場の課題を感じていたので、どうしたら解決できるかという想いと、私自身がワクワクして楽しいことが原動力になっています。作成した文章がどんな人に届いているのかは分かりません。時折医療を通して一人ひとりに向き合っていた頃を懐かしく感じることもあります。
それでも書き続けるのは、私の文章で病院では出会うことができない多くの人が救われ、豊かになる可能性があるはずだからです。私は現代社会におけるリハノワの必要性、可能性を信じています。
リハビリテーションを学んできた私だからこそできる活動なのです。リハノワを通して、あらゆる人のより豊かな暮らしや人生、幸福への手助けをしたいです。
hospassを通して伝えたいことを教えてください!
リハビリテーションの可能性を伝えていきたいです!
病院の中は閉ざされた環境なので、他の病院の情報を知る事ができず、孤立しやすい状態だと感じています。現在はWebを活用することで様々な情報へアクセスできるので、病院の中では得られない質の高い情報へアクセスできるような形を構築して、リハビリテーションの可能性を伝えていきたいです。
全国各地で活躍しているリハビリテーションに従事する方々を取材をして、その後は海外におけるリハビリテーションの情報も扱っていきたいと考えています。