医療従事者の新しい働き方を伝えたい!【鬼頭 怜那 / 看護師】

医療従事者の新しい働き方を伝えたい!【鬼頭 怜那 / 看護師】

取材日:2023/10/09

鬼頭 怜那(きとう れな) 

看護師として、小児科病院の産科や精神科に勤務。
現在は自身の経験を活かしWebライターへ転向し、
記事制作やセミナー講師として活躍している。

hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

看護師の資格を持ちつつ、現在はWebライターとして活躍されている鬼頭さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 医療職を目指したきっかけ
  • 現在の活動内容
  • 社会へ与えたい影響

医療の道に進んだきっかけを教えてください。

鬼頭 怜那

通院している母に寄り添う看護師に魅力を感じました!

中学生のときに母が腰を痛めてしまい、病院のお世話になりました。母のつらそうな様子やその母に寄り添ってくれる看護師を見て、「自分も母のために何かしたい」「看護師っていいな」と思うようになりました。

知識があるからこそ助けられると感じ、看護師を目指したのが最初のきっかけです。ほかに興味のある職種はなく、看護師以外は考えてなかったですね。

専門学校に入ると、勉強や実習が大変で本当に看護師になるか悩んだ時期もありました。こんなところで躓いて、看護師になってからやっていけるか不安でしたね。

そんななか、実習でがんの患者さまに関わったときに「自分に何かできたかな」と思っていたら、実習最終日に「あなたがいてくれたからもう少し生きようと思えた」と言ってくださって。その言葉はずっと心に残っています。

自分が話を聞いたり寄り添っていたことが、その方の生きる力になっていたんだと思い、看護師になろうと改めて決意しました。

卒業後の経歴を教えてください。

鬼頭 怜那

産婦人科や精神科で5年間臨床を経験した後、ライターを本業にしました。

専門学校卒業後、小児科総合病院の産科に就職しました。そこでは、障害を持って生まれる胎児を妊娠している健康な母体の管理病棟に配属されたんです。

赤ちゃんが生まれても長く生きられないと分かっているお母さんもいらっしゃり、何と声をかけたらいいのか分からずに悩んだことも多かったです。

声のかけ方や精神的に支えるスキルの大切さを感じて、半年後に精神科病院に転職しました。そこで2年間半勤務し、急性期から慢性期まで、ほぼすべての精神疾患の看護や病態、身体疾患の全身管理を学ぶことができました。

その後、精神科特化の訪問看護ステーションに勤め、コロナ禍で働き方について考えたときに副業としてライターを始めたんです。もともと文章を書くのが好きだったこともあり、ライターの仕事は楽しかったです。

訪問看護師を辞めた後にホテル療養の派遣看護師を始め、そこで出会うフリーランスや事業を行なっている看護師さんたちからお話しを聞く機会が多くありました。そのなかで、私も自分のスキルを磨いてライターを本業にしたいと思うようになりました。

副業を本業にしようとした1年目は大変でしたが、クライアントからの丁寧なフィードバックや本からの学び、編集の仕事に関わるなかで教えてもらい勉強しました。結果、1年後にはライターを本業に生活できる収入になり、個人事業主として開業しました。

現在の仕事内容を教えてください。

鬼頭 怜那

ライターとして、記事の執筆やライタースクールの講師をしています。

ライターとして医療系記事、看護師のキャリアに関する記事を執筆しています。そのほかにもIT記事や脱毛関係の記事など、さまざまなジャンルを執筆しています。現在は医療従事者のためのライティングスクール『メディプロライター』で講師を務め、記事の添削やセミナーも開催しています。

コンテンツディレクターとして、複数の企業案件のディレクションも行なっていて、過去には教育メディアで編集部のリーダーを務めたこともあります。記事はジャンル問わず受けていますが、やはり医療関係が得意ですね。資格を活かした企画を考案することもありますが、上手くいったときはやりがいを感じます。

ただ看護師が求めているものと、企業側が考えているものは相違があることが多いんです。ディレクター業務はやりながらも勉強の連続で、ご縁もあり丁寧に教えていただけました。

ライターやディレクター業務をやりつつ、精神科に特化した訪問看護ステーションで週2回パートもしています。精神科疾患の患者さまとコミュニケーションを取ることは楽しさもあって好きなんです。臨床現場から学べることも多いので、看護師は続けています

原動力となっている想いはなんですか?

鬼頭 怜那

ライティングを通して正しい情報を伝えたいです!

医療従事者は、普段の仕事でも情報の収集や取捨選択を行なっていますよね。今までの経験を基に、正しい情報や伝えるべき情報を伝えるのは、医療従事者だからこそできることなんです。

特に精神科はマイナスなイメージが強く、受診のハードルも高いと感じる方は多いはずです。精神科での臨床経験があり知識はそれなりにあります。現状のメンタルヘルスケアにおける課題を感じているのでそこにアプローチして、今後は精神科の患者さまが一歩踏み出せるようなメンタルヘルスに着目した事業を行なっていきたいと考えています。

また私一人で世の中を変えていくのは難しいので、同じ想いを持ったライターが増えたらいいなと思っています。現在は講師として、ライターとしての技術だけでなく私のマインドも伝えています。

活動を通してどんな影響を社会に与えたいですか?

鬼頭 怜那

インターネットを活用する方が増えたからこそ、医療従事者の新しい働き方を知ってほしいです!

看護師、薬剤師など、医療資格者の活躍できるステージは現場だけでないんだと伝えたいです。オンラインでも患者さまは溢れていて、患者さまと関われる場がネット上にもあるんです。だからこそ、間違っている情報を提供してはいけないし、正しい情報が正しく伝わる工夫が必要なんです。最近は、病院に受診するよりもネットで調べるほうが先だと感じています。

ネット上でも困っている方はたくさんいる世の中だからこそ、新たな輝き方として、インターネットを通してライターとして羽ばたけることを知ってほしい。私のようなキャリアの選択肢もあるんだよと伝えたいですね。

これまで働いてきた、学習してきた医療知識や臨床の経験は無駄ではありません。医療従事者だからこそ、本当に伝えたいことをまとめられたり伝え方を工夫したり、ライターとしてできることがあります。

しかし医療資格を持っていても、ライターとしての文章力が追いつかずに医療ライターとして活躍できていない方もいらっしゃいます。そういった方々が活躍できるように、私自身もっと支援をしていきたいですね。

そして今後はネット上の患者さまである多くの読者に対して記事という形で知見を活かして支えてあげてほしいです!

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