- 理学療法士になろうと思ったきっかけ
- 現在の活動内容
- 活動に対する想い
理学療法士なろうと思ったきっかけを教えてください。
人の助けになるようなお仕事をしたいと思ったことがきっかけです。
私は元々、銀行員として社会人生活をスタートし、まったく医療職とは関係のないお仕事をしていました。学生のうちは、やりたいことが見つからず、安定した職業を求めて銀行員に就職しました。
銀行員の仕事はとても好きでしたが、環境や配属先の方々と相性が合わず、毎日疲弊している自分がそこにはいました。エネルギーを吸い取られていくのを感じ、「もっとワクワクしたお仕事をしたい!」と思い、人の助けになる医療職に目を向けました。
またその当時、父が介護保険に関する公務員のお仕事をしていて、「理学療法士は素敵なお仕事だぞ!」と勧めてくれたことをきっかけに理学療法士に興味を抱きました。そして、調べていくうちに、病気や怪我の機能回復に携わることができる理学療法士に魅力を感じ、新たな挑戦をしていくことになりました。
学生になってからは、とにかく実習がきつかったのを覚えています。ただ、そこでクラスメイトと同じ目標に向かって、同じ試練を乗り越えていく過程もあり、仲間意識が芽生えていきました。
そのため、今でもクラスメイトとは仲良くさせてもらっていて、きついながらも「いい思い出だったな」と思っています。
臨床現場に出た感想を教えてください。
人との繋がりを大切にできるお仕事でした。
正直なお話をすると、学生の頃に実習で体験したことや思い描いている理学療法士のお仕事とは違いました。病気や怪我の機能回復に努めるだけでなく、看護師を含めるチーム医療の連携や書類業務が多く、思っている以上にマルチタスクを必要とされました。
そのため、入職当初はとても疲弊していたのを覚えています。17時に業務が終わり、18時には眠ってしまう生活を送っていました。(笑)
ただ、色々な人とコミュニケーションを取ることができ、人との繋がりを大切にできる理学療法士のお仕事はとてもやりがいに感じました。
現在は、漫画のお仕事が増えてきたため、臨床現場に出る機会は減ってしまいましたが、この先も辞めずに続けていきたいと思っています。やはりそこには、やりがいがあり、人の繋がりを大切にできる理学療法士のお仕事が好きだからこそだと思っています。
現在の事業をはじめたきっかけを教えてください。
最初は絵日記感覚で投稿していました。
私は、結婚や引っ越しのタイミングで整形クリニックに転職しました。その転職先で働く職員の方々が、なんとも個性豊かな方たちばかりでした。もちろんいい意味で!(笑)
昔から絵を描くことが好きだったのもあり、「この人たちを絵に描き起こしたら面白いんじゃないか?」と思ったのが、漫画を描くことになったきっかけです。またその当初、Instagramが流行り始めたタイミングでした。そのため、最初は絵日記感覚で日常を漫画にし、投稿していきました。
投稿をしていく中で、コメントやメッセージをくれるフォロワーさんの言葉をきっかけに、「私の漫画で元気を与えることができるんだ」と感じ、趣味で始めた絵日記が漫画家の道へと変わっていきました。
その意識の変革はありますが、実話に基づいてストーリーを構成することは、昔も今も変わらず意識をしています。もちろん面白いエッセンスを入れたり、構成の工夫などもプロとして忘れません。
このように、自分の体験してきた辛い経験や変わった体験談がユーモアに変わり、多くの人に少しでも貢献していると考えるとすごく嬉しいです。
現在の事業内容を教えてください。
漫画を中心としたお仕事をさせていただいております。
現在は、Instagramでの漫画投稿や企業案件のPR活動、漫画を取り入れたフライヤー作成、そして電子書籍の出版までさせていただいております。
まず電子書籍の出版に関しては、PR活動のお仕事を受けた担当者との出会いから始まりました。そして、子どもの頃から夢見ていた書籍出版まで経験させていただきました。ネームから本稿まで漫画を完成させるまでの工程を1人で実施しております。
処女作である「家を建てたら自治会がヤバすぎた」は、私の体験談をもとに描きました。のんびり子育てを楽しんでいこうと思った新庄一家に降り注ぐ困難。町民たちの寄行やママ友のこじれなど自治会に悩まされる実話がもとになっております。面白いストーリーになっていますので、ぜひ見てみてください。
また、二作品目も挑戦していきたいと思っていますので楽しみにお待ちください!
あと最近は、漫画を取り入れたフライヤー作成に力を入れて活動しております。ありがたいことに、企業さまとコラボをし、フライヤーや年賀状などに漫画やイラストを取り入れるお仕事をいただいております。
また、WEBで使用するランディングページの制作にもチャレンジしており、様々なサービスに私の漫画を取り入れていただいております。
このような機会を大切にし、分かりやすく、かつ面白く、漫画を通じてサポートして行けたらとも思っています。
事業に詰まっている想いを教えてください。
ファンの方々を大切にちょっとした笑いを提供していきたいです!
ありがたいことに、毎回コメントやDMを送ってくださる方や私の描く漫画を楽しみにしてくださっている方がいらっしゃいます。そんなファンの方々を大切に、ちょっとした笑いを提供できたらいいなと思っています。
しかし、フォロワーの数字に追われていたり、競合アカウントの出現が増えてきて、すごく焦りを感じていた時期もありました。その焦りの中で、思ってもいないような方向性に進んでしまい、今思うと迷走していたなと思います。(笑)
その時期は本当に苦しくて、数字やアルゴリズムに囚われていくうちに、元気がなくなっていく自分がいました。そんな元気がなくなった自分を助けてくれたのが、フォロワーさんたちのコメントです。
「元気が出ました!」
「久々に笑いました!ありがとうございます。」
と、メッセージをくださるフォロワーさんたちのおかげで「私の漫画を楽しみに待ってくれている人はいるんだ」と思えるようになり、自分の描きたい漫画を描くようになりました。そのおかげで、今は自分自身も楽しみながら明るい気持ちで漫画を描いています!
だから私は、ファンの人たちはもちろんですが、疲れている人や落ち込んでいる人にちょっとした笑いを届けるため、これからも漫画を描いていきます。
最後に読者に伝えたいことはありますか?
考え方1つで人生は大きく変わります!
私には大切にしている言葉があります。高杉晋作が残した「おもしろきこともなき世の中をおもしろく、すみなすものは心なりけり」という言葉です。この言葉は、同じ風景を見ていたとしても感じ方は人それぞれであり、捉え方や考え方1つで人生がガラッと変わるものだと教えてくれました。
私は、この言葉が背中を押してくれるからこそ、辛いことも苦しいことも、ポジティブに前向きに考えられるようになりました。
だからこそ皆さんも、挑戦したいことがあれば勇気を出して挑戦してみてください。その先に待っているのが失敗だったとしても、見方を変えれば、その失敗は貴重な経験に変わります。その経験を積み重ねることで、きっと明るい未来が待っていると思います。
そして、辛くなった時は私の描いてる漫画を見て、クスっと笑って元気を出してください!
これからも多くの人にワクワクを届けられるように頑張っていきます。
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
理学療法士の資格を持ちつつ、現在は漫画家として活動している新庄さんを取材させて頂きました!