- 現在の活動内容
- これからのビジョン
- 読者へのメッセージ
看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。
母の言葉に影響を受けたのがきっかけです。
学生の頃は、料理が好きだったので「調理師になりたい」と漠然と考えていました。ただ、母と進路について話し合っている時に「手に職が付いて、安定している看護師さんになったら?」という言葉に影響を受けて、僕の看護師人生はスタートしました。
そのため、自ら進んで看護師になったわけではありません。まさか、今はこうやって看護師として、医療の現場に携わっているなんて、学生の頃の僕は想像もしていませんでした。(笑)
実際に、学校に通い始めると苦悩の連続でした。元々、野球漬けの毎日を過ごしていて、勉強は全くやらず、座学やレポート、実習など僕にとっては、地獄のような日々でした。
今の自分を見てくださっている人には、「印象と全然違う!」と言われることが多いですが、本当に書くこと・読むことがとにかく苦手で、勉強は全然できませんでした。ある意味、学校に貢献していたと思います。(笑)
そんな中でも、自分の人生を無駄にするわけにはいかないので、必死に勉強して、なんとか看護師の国家試験に合格することができました。
現在の活動を始めたきっかけを教えてください。
病院内で困っているスタッフの力になりたかったんです。
僕は、念願だった3次救急救命センターに配属されて働いています。体を動かすことが好きなのもあり、忙しく、やりがいのある3次救急救命の職場は、僕にとってピッタリな職場です。
今思えば、この3次救急救命の現場にいなければ、今のInstagramでの発信もしていなかったかもしれません。というのも、僕の職場では新型コロナウイルスが流行した際に、多くの重症患者さんが入院して来ました。看護師、医師含め、多くの医療従事者が呼吸器に悩みを抱えていたと思います。
元々、呼吸器領域が好きで学んでいたこともあり、新型コロナウイルスを始めとする呼吸管理で悩んでいるスタッフにアドバイスを始めました。ただ、相談に乗るだけではなく、病棟内での勉強会の開催、グループチャットを用いての資料・知識提供まで行いました。
すると、これがスタッフに大変好評でした。感謝されることも増えましたし、チャット内でスタッフの意識の高まりを感じたのを覚えています。現場やチャットを通じて、僕の知識が還元されている感触を体感しました。この病院での経験から「病院外でも必要とされているのではないか?」と思うようになり、Instagramの発信を始めるようになりました。
今では、呼吸器領域は好きですが、昔はとても苦手分野でした。昔の自分のように、呼吸器領域が苦手で困っている方達を1人でも助けるためにも、発信を続けられたらと思っています。
現在の活動内容を教えてください。
ストーリーを通じて夢中になれる人を増やしています。
現在は、Instagramのストーリーを中心に自分の考えや価値観、体験、思考術を発信しております。以前は、フィード投稿も活用し、フォロワーさんたちに学びの提供も行っていました。
しかし、Instagramの特徴として潜在的意識を引き起こす媒体だと感じ、ストーリーでの発信を増やしています。つまりは、「勉強しよう!」と思ってInstagramを見ている人は少なく、「こんな悩みを私も抱えていたな」と無意識的に悩んでいるものを引き出し、結果的に相談に乗ることができる環境づくりを心がけています。
その心がけを意識したことにより、フォロワーさんとのコミュニケーションが取れ、ありがたいことに相談してくださる方や声をかけてくれる方が増えました。
また、「夢中になれる人を増やしたい」という僕のミッションもあるため、リアルで僕の挑戦を伝えることのできるストーリーを活用しています。
僕のフォロワーさんたちは、特に家庭をもち子育てしている方が多くいらっしゃいます。僕もそうでしたが、家庭を支えながら夢中になれるものに挑戦することは、非常に勇気がいることです。
しかし、親が夢を追う、挑戦する姿は子育てにいい影響を与えてくれます。だからこそ、僕たち大人が挑戦し、夢中になれることが必要だと思います。そのためにも、フォロワーの皆さんに、ストーリーを通じて僕の挑戦する姿で、少しでも勇気を与え続けていきたいと思います。
活動に詰まっている想いを教えてください。
1人1人が活躍できる医療従事者になってほしいです。
僕は発信の活動はもちろんのことですが、この12年間の看護師人生、たくさん勉強してきました。しかし、僕が学んだ知識をこれからの未来ある若者たちに、同じ時間をかけて学んで欲しいとは全く思っていません。
それは今が「変化する時代」だからです。たくさんの情報が交わり、進化している現代では、僕と同じことを同じ時間かけて勉強しても、変化に適応できず取り残されてしまいます。そうならないために、高度なことを短期的に学び、空いた時間を異なる自己研鑽に費やしていただけたらと思います。
そして、お互いが情報交換をできる関係性を構築していくことで、Win-Winの関係性が出来上がっていくのかなと思っています。そうなれば、個人の価値観も育っていき、1人1人が活躍できる医療従事者になれると信じています。
ただ、そう簡単な話ではないことも分かっています。医療知識は、ただでさえ難しく、日々情報が進化していきます。その知識を、短期的に覚えるというのは一筋縄ではいきません。
だからこそ、伝える側として分かりやすく、明瞭に、ポイントをしっかりと押さえて、多くの困っている方々に届けられるように心がけています。
これからのビジョンを教えてください。
勉強で困っている方たちの救いになれればと思います。
今後はInstagramの発信にとどまらず、多くの困っている方の救いになればと思い、PDF資料にまとめたり、現場で使用できるフローチャートを作成しております。勉強が苦手で困っていた僕だからこそ、作ることができた資料かなと思います。
まずは、1年目からでも使用することができるフローチャートをもとに、現場で困ったときの対応や注意事項などを学んでもらいます。ただ、これだけでは自身の思考や学びの深みを出すことはできません。そこで、フローチャートと併用して学びの深さを出すことができる約100枚のPDF資料も一緒に届けていく予定です。
この2つとも、実際に僕の職場内でプレテストとして使用していただいております。他の医療従事者と連携、確認しながら作成していますので、みなさんの手元に届く日には、素晴らしい内容のものを届けられると思います。
また、フォロワーさんに相談しながら作成しているものもあります。虫食い形式資料になっており、自分自身で復習できるような形のものを作成しました。フォロワーさんと一緒に創り上げている感覚があり、とても嬉しく思います。
主に、この3つコンテンツを中心に勉強で困っている方たちへ、僕の学んだ知識を届けられたらと思います。来月あたりに配信予定なので、楽しみにお待ちください。
最後に読者に伝えたいことはありますか?
夢中になれることに挑戦してみてください。
色々な挑戦をして欲しいです。僕もそうだったのですごく共感するんですが、挑戦するのが怖かったり、周りの目が気になったり、色々なリスクを考えてしまったり、できない理由を探しがちになってしまいます。
でも、意外と下を見るとそんなに高い崖ではありません。例え、失敗したり、他人から笑われたとしても、骨折程度の痛みで命が奪われるわけではありません。(笑)
それだったら、やらない後悔よりやった後悔の方がいいと思います。世の中的には、「失敗」って悪いイメージで捉えがちですが、そんなことは決してないです。その失敗は、失敗ではなく経験ですし、経験をするからこそ成功に繋がるきっかけになると思っています。
だから、まずは1歩を勇気を出して踏み出してみてください。そしたら不思議と、2歩、3歩とどんどん前に進めると思います。皆さんも夢中になれることに、挑戦してみてください。
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
看護師の資格を持ちつつ、現在はInstagramを中心に学びの発信をしている看護師パパさんを取材させて頂きました!