足から健康を考え、社会を元気に!【ぽん先生 / 柔道整復師】

足から健康を考え、社会を元気に!【ぽん先生 / 柔道整復師】

取材日:2023/11/22

ぽん先生

2009年に整骨院を開業して足の施術を開始。元来のセルフケア指導では
足の症状が改善されないことに気づき、効果的な足指のセルフケアの方法について
考える。現在は技術セミナーの講師として足指から身体を変えるメソッドについて
プロの施術家に向けて伝えたり、足のセルフケアの講座を全国各地で実施したり、
SNSで足指の大切さについて発信したりとマルチに活躍中。

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hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

柔道整復師の資格を持ちつつ、現在は足指から身体を変えるメソッドの講演や講座をしたり、SNSでは足指の大切さが分かる情報を発信したりとマルチに活躍しているぽん先生を取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 柔道整復師になったきっかけ
  • 現在の活動内容
  • 社会へ与えたい影響

柔道整復師になろうと思ったきっかけを教えてください。

ぽん先生

入院したことをきっかけに医療に携わりたいと思うようになったからです。

私は大学で経済学について学び、大学卒業後に化粧品や美容関連の流通会社に就職し、営業を担当していました。毎週末は、趣味のサーフィンのために大阪と静岡を車で往復していました。

24歳のとき、高速道路を走行中に突然タイヤが外れてしまい、車がスピンしてしまったんです。私は車の後部座席で寝ていたのですが、窓ガラスを突き破り車外に放り出され、近隣の病院に救急車で運ばれました。その事故が原因で頭を50針、全身を60針縫う大怪我で入院しました。

入院後は1か月間休職することになり、仕事に関していろいろと考えるようになりました。仕事の行く末に不安があり、入院したことをきっかけに医療に携わりたい、手に職をつけたいという気持ちが強くなっていったんです。

学生時代からヘルニアを患っていて柔道整復師にお世話になっていたことに加え、開業して自分の店を持てるところに惹かれ、28歳のときに柔道整復師の専門学校に入学しました。 

入学後は学校だけでなく、技術を磨くため整骨院で働いていました。お客さまが1日120人来院され、毎日30人ほどの方に施術を行なっていたんです。

仕事の合間に学校の課題をこなし、技術を身につけるために休みの日は研修に参加していたので、大変な3年間でした。

資格を取得する頃に、勤めていた整骨院のオーナーから分院長の話をいただきました。私自身の力を試したい気持ちや環境を変えたいと考えていたので、その話を引き受けました。

その後、分院長として市内の整骨院を任されましたが、整骨院はオーナーを変更するだけで建物は30年前のままだったんです。

お客さまは1日10人程度と少なかったので、ふれあい喫茶で呼びかけたり、チラシを作成して配ったりして一から集客しました。その甲斐もあり、軌道に乗ってからは1日100人ほどお客さまが来てくださるようになったんです。

現在の事業を始めたきっかけを教えてください。

ぽん先生

足指に注目してセルフケアを行ない、ぶり返さない身体づくりを提供したいと思ったのがきっかけです。

父の死をきっかけに地元の富田林市で整骨院を開業したいと思い、8年間勤めた整骨院を辞める決意をしました。

開業するために物件を探していたところ、元々整骨院だった好立地の物件があり、物件を所有していた整骨院のオーナーと知り合いました。その物件は抽選で私は落選したんですが、近くに系列店がもう1店舗ありそこを引き継いで運営してほしいと頼まれたんです。

それから共同で運営していたのですが、お客さまを施術するなかで足の変形が多いことに気づいたんです。足の変形を変えることができれば症状の改善につながるのではないかと考え、保険診療の限界を感じました。

そこでその整骨院をやめ、保険診療から自費診療へ移行し、自費で鍼灸治療を開始しました。

また、義母は股関節が悪く遠方から私の整骨院に通っていたんです。自宅でできるセルフケアとして、タオルギャザーを行なうよう指導しましたが変化はなく、最終的に手術することになりました。しかし、入院中に脳梗塞を患い寝たきり状態になってしまったんです。

手術に至る前に有効な自宅でのセルフケアについて伝えていれば、違う結果になっていたかもしれないという想いを強く持つようになりました。

そのため、義母と同じように痛みで苦しむ方に向けて、足指に注目したセルフケアを行ない、痛みをぶり返さない身体づくりを提供したいと思い、動き始めました。

現在の事業を教えてください。

ぽん先生

施術を通して身体の症状を改善したり、足指の大切さが分かるよう講座やSNSで発信したりしています。

2009年に、富田林市で『鍼灸・ボディ&フェイスセラピースペース リーフ』を開業しました。重症症状専門で施術を行なっており、病院や整骨院に行っても改善せず、痛みで悩む方のために徹底的な体質改善と根本的な治療にこだわっています

辛い頭痛や腰痛、膝が痛くてこのまま歩けなくなるかもしれないと毎日が不安など、慢性的な症状で悩んでいる方は当院が根本的に身体を変えます!

これまでに通っていただいた患者さまから、整骨院やマッサージ屋で施術を行なっても症状が再発していたが、当院での施術とセルフケア指導により症状が改善したというお声をいただいているんです。雑誌やメディアにてインタビュー取材を受けたり、延べ13万人の施術実績を誇る安心できる施術を提供しています。

また身体に不調を感じている方へ、一人でも多く足指ほぐしを届けたいという想いから2020年に著書「神の鍼灸師3分で足指ほぐし」を出版し、発売から1年で4度の重版があり、3万部を突破しました。

そのほか足指から身体を変えるメソッドを、プロの施術家に向けた技術セミナーに講師として登壇しています。

また、足のセルフケアの講座として足指ほぐし講習会を全国各地で実施しているんです。SNSではYouTubeやInstagramで、本当の足指の使い方など足指に関連した情報を発信しています。

事業に詰まっている思いを教えてください。

ぽん先生

足から健康を考え、社会を元気にしていきたいです。

自宅でできる足指のセルフケアを考えていたときに、足の研究をしている九州の大学教授と知り合い、研修に参加しました。研修後に学んだことを整骨院の患者さまに実践した結果、今まで治らなかった足の症状が改善したり、身体の変化が見られたりしたんです。

それをきっかけに、効果的な足指のセルフケアの方法や足の重要性が分かったので、ビジネスの展開を考えるようになりました。

また足指のセルフケアについて、自分のなかだけで終わらせるのはもったいない、たくさんの方にセルフケアで改善する足の変化について知ってほしいという想いがあったので、知人に相談し本を執筆することにしたんです。

60社の出版社に応募して1社から興味を持っていただき、セルフケアだけで足の変化を比較できるインパクトのある写真が欲しいといわれました。

親戚が社交ダンス教室をやっているので、通っている60〜70歳の方に足指のセルフケアを指導して、2週間自宅で実践するようにお願いしました。

2週間後にダンス教室を訪ねると、皆さん足の変化を実感して感動してくれていたんです。足の変化を比較できる写真を撮影して出版社に送ったところ企画が通り、出版が決まりました。

現在、ほとんどの方が足の指を正しく使えておらず、足の土台が崩れることで腰や膝への痛みが誘発されることを理解できていません。痛みは辛いですし、そのせいで動けず人生を楽しめてないことは辛いことだと思います。

やりたいことを諦めず、やりたいことを継続できる方を増やすために、今後も活動していきます。そのために足から健康を考え、社会を元気にしていきたいです。

事業を通して社会にどのような影響を与えたいですか?

ぽん先生

足から身体をみてもらえるきっかけをつくり、日本の健康寿命を延ばしていきたいです。

社会にはいろいろなセルフケアのやり方や技術があると思いますが、結果を出せるものはごくわずかだと思います。そのため、効果の実感ができるセルフケアを指導することはとても価値のあることだと考えています。

私はこれまでにたくさんの研修に参加し、学んだことを活かして患者さまに施術を行なってきました。施術前後で足の変化を比較することで、患者さまに効果を実感していただいています。

私の行なっている方法はどれも簡単なことですが、患者さまに継続して指導することで足の大切さを理解していただき、身体を見直すきっかけにしてほしいです。

また現在は、痛み止めや手術によって身体を壊す方がたくさんいらっしゃるのが事実です。これからの時代は、自分で自分の身を守ることが重要であり、私は一人でも多くの方に自分自身を守る手段を知ってほしいと思っています。

施術家の方には施術だけでなく、効果を持続できる足指のセルフケアについても患者さまに伝えてほしいです。一人でも多くの方に今後の人生を楽しめる習慣を手にしていただきたいです。

私自身、足指の習慣を変えることで人生が変わることを、一般の方や施術家に伝えていくことが使命だと思います。

いろいろな経験をしてきた私だからこそ技術や価値を伝えられると思います。この活動を通して、今よりも日本の健康寿命を延ばしてていきたいです。

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