取材日:2023/7/27
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
薬剤師の資格を持ちつつ、現在はフィットネスイベント事業やウェルネス推進事業を行なっている風間さんを取材させて頂きました!
- 現在の活動・事業を始めたきっかけ
- 現在の活動・事業に詰まっている想い
- 社会へ与えたい影響
薬剤師になろうと思ったきっかけを教えてください。
家族の存在が大きかったですね。
私の家族は、遺伝的に癌や糖尿病などを患いやすい家系なんです。
私の父方の祖母は白血病で亡くなり、母方の祖母は糖尿病からの合併症による脳梗塞で片麻痺になってしまいました。
また、曽祖母が多くの薬を飲む姿を目の当たりにしていました。
その経験から、本当にこれで健康なのか疑問を抱き、身近な方々を助けたいという強い想いが湧き上がってきたんです。
また学生時代には、家族との確執や反抗期を経験しており、それに対する家族への恩返しや家族の誇りとしての役割を果たすために、薬剤師を目指しました。
現在の活動・事業を始めたきっかけを教えてください。
友人にジムに誘われたのがトレーニングを始めるきっかけでした。
大学5年生のときに、地元静岡県で病院実習を行なっていました。
休みの日に、トレーナーとして働いていた友人に市民体育館のジムに誘われ、そこでとある企業の社長と出会ったんです。
それをきっかけに、その社長が地元で企画する初の筋肉イベントに出場することになり、トレーニングを始めて2か月目で人生初の減量にチャレンジしました。
当時今では無謀だと思う減量法でしたが、がむしゃらに努力し、1か月で8kgの減量に成功し、初の筋肉イベントで優勝できたんです。
外見の変化を通じて自信を得たことはもちろん、自分の考え方や周りからの期待を感じ、私のフィットネス業界への参入の大きなきっかけとなりましたね。
ただフィットネス業界には、多様な方が人目を気にすることなく、周りと比較することなく、心身ともに健康な状態で楽しめて、出会えて、仲良くなれる場所がない。
自由で楽しめる楽園を作りたいと本気で思い、独立して世界初のボディフェスティバルを開催しました。
また当時の私は、薬剤師として慢性期の糖尿病や高血圧などの疾患を持つ方々へのアプローチに力を入れることで、疾患が急性期に移行することを防ぐことができると考えていました。
しかし、医療には限界があることを実感し、根本的な改善として未病予防の大切さを実感したので、予防産業に力を入れることを決めたんです。
医療従事者やさまざまな美容健康の企業やプロフェッショナルと協業し、一人でも多くの方に美と健康を身近に感じてもらえるよう展開する。
そしてウェルネスのプラットフォームを構築するべく、『日本ウェルネスプロフェッショナル協会』を発足しました。
現在行なっている活動・事業について教えてください。
フィットネスイベント事業とウェルネス推進事業を行なっています。
現在行なっている事業は、大きく分けて2つあります。
1つは、経営している『freeden合同会社』が主催で行なっているフィットネスイベント事業です。
「自分に自信を持てる社会の実現」を理念に、男女ともにセクシーに楽しく自信を持つをコンセプトで、全く新しいボディーフェスティバルを開催しています。
フィットネスを通じ、国籍や性別を超えた多様性を尊重して、出会いやつながりを提供するべく、イベントやボディフェスティバルを企画運営しています。
もう1つは、代表を務める『一般社団法人日本ウェルネスプロフェッショナル協会』によるウェルネス推進事業です。
健康や美容、お金といったウェルネスに携わる方や企業のプラットフォームを構築するために協会運営をしております。
法人向けにオーダーメイドでウェルネスプログラムを提供し、福利厚生の一環として全社員に対するトレーニング企画や食事栄養指導、健康診断のアフターフォローなどを実施しています。
このウェルネスプログラム導入により、企業の採用率増加や離職率の低下、企業全体の健康増進に寄与し、法人様の健康経営優良法人の取得をサポートさせていただいているんです。
また、医療従事者やさまざまな分野のウェルネスに携わるプロフェッショナルの方の職能、活躍の場所を広げたい。
そのために、企業様と会員様のビジネスマッチングや交流会、ウェルネスマルシェなどの機会を提供しています。
また2024年3月より、女性向けのオンラインサロンも開始します。
現在の活動・事業に詰まっている想いを教えてください。
健康をもっと身近にしたいと思っています。
元々私自身が身体に対するコンプレックスを持っていまして、小学生の頃体重がすでに60kg近くあったんです。
しかし、運動の習慣化や未病予防のインナーケアに力を入れ、私の外見は大きく変わり自信がつきました。
また考え方も前向きになったこともあり、今では心身ともに健康的な身体を手に入れています。
私の活動の中心には、健康をもっと身近にしたいという想いが詰まっています。
また、私の両親や助けてくださる方々への感謝の気持ちと、私の想いに共感してくださるたくさんの方々からの応援をいただいて活動を続けています。
現在の活動・事業の実績はありますか?
ボディビルコンテストの実績から多くの活動に発展しています。
2020年にさまざまなボディビルの大会に参加し、1年間で11タイトルを優勝するという前人未到の結果を収めました。
それによって、私のインスタグラムのフォロワー数は爆発的に増加し、2020年の段階で約1,000人だったのが、2年後には10,000人を突破したんです。
初主催で行う世界初のボディフェスティバルの開催に向けて、クラウドファンディングを実施すると、公開初日で目標金額達成し、カテゴリ別人気急上昇中1位を獲得しました。
最終的に200人を超える方々からご支援いただき、約300万円の支援金が集まりました。
2023年8月11日に開催した『Sexy Body Labo Festival』には約300人の方が参加してくださり、スポンサー企業も初開催に関わらず、12社からご支援いただいたんです。
そして私自身は、フリーのパーソナルトレーナーとして多くのお客様から必要とされるようになりました。
そのなかで、強みとして「薬剤師」という肩書きや、生理学・解剖学の知識、そしてボディビルの実績を活かして、幅広いニーズに対応しています。
ダイエットを希望する方から、コンテストに参加したい方、はたまたお年寄りの運動習慣改善に寄与する部分まで、多岐にわたってお客様の支援を行なっています。
さらに、より多くの方に健康を届けたいという想いから、企業を対象とした健康に対する顧問契約や福利厚生の改善により、従業員の健康状態の改善に取り組んでいます。
現在の活動・事業を通して、社会に与えたい影響を教えてください。
誰もが輝ける社会の実現と健康リテラシーの向上です。
私は見た目の変化を通じて人生が変わる力を信じており、これは私自身の実体験からきています。
社会における差別や偏見をなくし、誰もが輝ける社会を目指しています。
また、健康リテラシーの向上も使命として掲げています。
現代社会では情報が氾濫しているので、正しい知識を持って健康的な生活を送る重要性を伝える活動を行なっています。
読者に伝えたいメッセージはありますか?
医療従事者の活躍する場所は、医療現場だけではないと伝えたいです。
医療従事者は助け合いの連鎖で大きなことができ、医療の現場だけでなくさまざまな分野での活躍が可能だと伝えたいです。
医療従事者は、知識や技術だけでなく、社会に対しての大きな影響力を持っています。私自身も薬剤師としてのキャリアをスタートさせ、現在は多岐にわたる活動を展開しています。
私は、一人ひとりが自分の道を切り開くことができると信じているんです。そのためのサポートも積極的に行なっています。
私の活動が、皆さんの希望になれば本当に嬉しいです。
風間 賢彦 / 薬剤師
薬剤師の資格取得後、トレーニングを始め、大会で数々のタイトルを総なめ。
現在はフィットネスイベント事業とウェルネス推進事業を行なっている。
健康リテラシーの向上を図り、健康をもっと身近にしたいという想いで活動中。