病院だけで働くのはもったいない!助産師の可能性!【山口 香織 / 助産師】

取材日:2023/1/17

山口 香織(やまぐち かおり)

助産師として地域の職場に就職後、病院の枠を越えて女性のヘルスケアに携わりたいと考え独立。現在はSNSで情報発信をしつつ、生理や妊活を考えている女性向けに、オンラインパーソナルサポートやオンラインサロンを運営している。

hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

助産師の経験を経て、現在は生理や妊活を考えている女性向けに、オンラインパーソナルサポートやオンラインサロンを運営し、女性のヘルスケア事業で活躍している山口さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 将来への不安が山口さんを強くした
  • 子宮が変われば、人生が変わる!?
  • 医療の可能性は無限大!

助産師になろうと思ったきっかけを教えてください。

山口 香織

実習で出産に立ち会ったことがきっかけです。

専業主婦の母とサラリーマンの父の間で育ったため、女性が働くイメージがありませんでした。しかし、自分自身でも「働きたい」という思いがありましたし、自分の力で稼ぎ自由を手に入れたいと考えていました。

その時に、私のロールモデルとなったのが親戚の看護師さんでした。子育てをしながら働いている姿は、私の理想像そのものでした。身近にロールモデルがいたこともあり、迷わずに看護師の道を進むことを決めました。

看護学校に通学するようになり、テストや実習の毎日を過ごすようになりました。元々、忙しく、厳しいことは知っていたので、心構えをしっかりとして学生時代も臨床が始まってからも臨むことができました。

様々なことを経験をしていく中で、実習で出産に立ち会った経験が1番衝撃を受けました。人の命が誕生する瞬間は、愛や感動で溢れ、尊いものだと感じました。

そこから、晴れて看護師の資格を取得し、臨床が始まりますが、2年目に東日本大震災を経験することとなりました。この時に、改めて今後の自分の人生について考え「自分の専門性を高めて、やりたいこと進めていきたいな」と思うようになりました。

そこで選んだのが、実習の時に感動的な体験をした「助産師」という選択肢でした。

現在の活動を始めたきっかけを教えてください。

山口 香織

将来への不安とやりたいことへの希望がありました。

助産師のやりがいを感じながらも、定年まで夜勤をしながら働くイメージができませんでした。働き方を考えた時に、自分の体力的な面もそうですし、将来への不安が強くなったことがきっかけとなり、独立心が芽生えてきました。

また「いつかは助産院を開いてみたい」「自分の名前で仕事をしてみたい」というプラスな気持ちも持ち合わせていたので、独立することは迷わずに決めました。

また、SNSが普及してきて、誰でも有益な情報を発信できる時代になったことが、私の背中を押してくれた要因の1つでもあります。SNSであれば、自分の得意分野でお金をかけずに仕事を始める事が出来るからです。

私が、今まで助産師として経験してきた知識や技術は、病院の外でも価値のあるものへと変化して提供できると考えています。その1歩目として、Instagramでの情報発信を開始しました。本当に、いいタイミングでSNSと巡り合うことができたなと思っています。

今では、ありがたいことに、2万人以上のフォロワーさんに支えられながら、情報発信を継続することができています。今後も、病院で経験してきた知識を、病院の外で必要としている人たちに届けられたらいいなと思います。

現在の活動内容を教えてください。

山口 香織

オンラインパーソナルサポートとオンラインサロンの2本柱で活動しています。

現在は、オンラインでのパーソナルサポートとオンラインサロンの2本柱で活動させていただいております。

オンラインパーソナルサポートに関しては、生理の悩みや妊活を始め、子宮から自分の体を見直したい女性全般に対してサポートしています。カウンセリングをはじめとして、知識の提供やサプリメント、生活習慣の改善をメインにサービス提供をしております。

Instagramのフォロワーさんからの流入が100%となっており、SNS時代になったことには本当に感謝しています。ただ、最初は上手くいかないことも多く、Instagramの運用や集客には頭を悩まされる毎日でした。

知人にSNSに詳しい方がいたことが支えとなり、今では、必要としてくれる人たちに有益な情報を届けられているのかなと実感しています。これからは、より1人1人に寄り添いながらサポートをするために、オフラインでの活動も取り入れていくつもりです。

オンラインサロンの方は、パーソナルでサポートしている人たちを中心に、自身で復習や勉強するために活用していただいております。

看護師や助産師で勉強した「身体に関する知識」というのは、一般の人が事前に知っておくことで、生活に役立つ情報がたくさんあると思います。そのため、この情報を見てくださった方が、自分の力で自分の身体を守れるように、予防する力を身につけていけることが理想の形です。

この2つの活動を基盤として、女性全体のトータルサポートをこれからも継続していくつもりです。

活動に詰まっている想いを教えてください。

山口 香織

「子宮が変われば、人生が変わる」ことを伝えたいです。

助産師になって妊娠中や産後の女性を見ている中で、体づくりができてない人が本当に多い事を実感しました。また、振り返った時に、自分自身もケアをすることができていないことに気づきました。

色々と勉強や改善策を模索していく中で、自分が抱えている不調と妊婦さんたちの抱えている不調の根本が同じ事でした。そのため、私が改善してきた体験とその中で学んできた経験、専門知識を掛け合わせて、幅広い女性をサポートしたいと考えています。

その一環として、今の活動を続けていきつつ、新たな挑戦をするつもりです。地元である滋賀県に拠点を置き、様々な専門家とチームを組んで、女性をトータル的にサポートできる施設を構想しております。産前産後ケア、ヨガ、鍼灸など、色々な視点からサポートができれば、面白くなるのではないかとワクワクしております。

私の活動をきっかけに、自分の身体を自分でコントロールできる女性が増えればいいなと思います。自分らしく自信を持って活躍できる女性を増やしていきたいです。

そして「子宮を変えれば、人生が変わる」という想いで、多くの女性の不調や悩みは解決できるものだと、これからも伝えていきます。

自分の身体を自分でコントロールできる女性を増やす事で、自分らしく自信を持って活躍できる女性を増やしていきたいと思っています。

最後に読者に伝えたいことはありますか?

山口 香織

自分の可能性に縛りをかけずに、広げてみてください。

私も、今の事業や活動を始めるまで、たくさんの模索と失敗を繰り返してきました。その中で、1番ネックになっていたものは「国家資格」でした。

国家資格を持っているから「看護師を活かさないといけない」「病院で働かないといけない」と思ってしまっていました。しかし、その勝手な勘違いは、自分自身の可能性に縛りをかけてしまっていることと同じでした。

私のように考えてしまう人は多いのではないでしょうか?

もちろん、国家資格があるからこそのメリットもたくさんあります。ただ「何かをやりたい」と動き出すときに、目の前に高いハードルをわざわざ置く必要はないのかなと色々経験してきて思いました。

一旦、資格を頭の片隅において「自分が1番やりたいことは何なのか?」考えてみると、視界が開けて見えますし、無数の選択肢が見えてくるのではないかなと思います。

私もこれからの自分の可能性をもっと信じて広げていきますので、皆さんも多くの世界を知って、自分の可能性を広げてみてください。

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