取材日：2023/1/22
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
看護師の資格を持ちつつ、現在はSNS発信や訪問看護師として活動している真智さんを取材させて頂きました！
- 担任の先生の一言が真智さんの人生を大きく変えた
- 真智さんは看護師を辞めようとしていた？
- 夢の続きを見るために新しい挑戦を！
看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。
中学の頃、担任の先生が背中を押してくれました。
中学生の頃、私の友人に母子家庭で育った方がいました。その友人が兄弟のお世話を必死に毎日していて、強く感銘を受けたことを覚えています。そんな友人を見て、友人に「何か手助けをしてあげたい」と思っていました。
ある日その友人が体調不良で学校を休んだことをきっかけに、その事実を知ったのですが、そこから毎日、友人の兄弟のお世話を手伝うことにしました。
ご飯を作ったり、オムツ交換をしたり、遊びから家事まで色々とお手伝いしたと思います。年下の兄弟がいなかった私にとっては、妹と弟が出来た感覚ですごく楽しかったです。
1〜2年間通い続け、その姿を見ていた担任の先生が進路相談の時に「看護師向いているよ」と声をかけてくれ、看護師を目指すきっかけとなりました。
私の中でも、この経験は大きく「人のために行動することは感謝されるとなんだ」と思える貴重な体験でした。だからこそ、看護師になり、人のために活動していきたいと前向きな気持ちで進路を進めることになります。
しかし、学生時代は辛いことの連続で、学校を辞めようか何度も迷いましたが「資格だけは絶対に取る」という執念で、資格を取得することが出来ました。
これも中学生の頃の体験が、心のどこかで支えになってくれたからだと思います。きっかけをくれた友人や先生には今でも感謝しています。
現在の活動を始めたきっかけを教えてください。
ミセスコンテストに出場しようと思ったことがきっかけです。
念願の看護師になったものの、大変な世界だという現実は変わらなかったです。そのため、学生の頃からいつかは看護師を辞める選択肢を考えていたこともあり、臨床現場に出ましたが「1度、看護師から離れたい」と考えるようになったのを覚えています。
元々、モデルや芸能活動への憧れを抱いていたこともあり、ミセスコンテストに出場することを決意しました。このタイミングで、認知拡大やファンの獲得を図るためにInstagramの活動を開始します。
しかし、最初は全然上手くいきませんでした。Instagramの運用について勉強し、方法を模索しましたが「独学の力では厳しいな」と感じ、SNSコンサルティングを受けることとなります。そこからは、順調に3,000人と数を伸ばしていき、たくさんのノウハウを教えていただきました。
Instagramの頑張りもあり、ミセスコンテストでは東海エリアのファイナリストまでに残る結果でした。この後も、順調にたくさんの人に応援していただき、1万人フォロワーまで伸ばすことが出来ました。1万人フォロワーを達成すると、知名度が高まってきて、案件で副次的な収入を得ることが可能となります。
もともと、看護師の仕事時間を減らして、違う活動を思い描いていた私にとっては、1つ前に進めた貴重な経験でした。看護師をしながらでも選択肢を広げたことは、周りの看護師にとって勇気づけられる行動になったのではないかと思っています。
ただ、看護師の国家資格を取得したので、看護師としての強みを活かしながらインフルエンサーとして活動していくつもりです。
現在の活動内容を教えてください。
訪問看護師として働きながら、インフルエンサー活動をしています。
看護師としては、現在は訪問看護師として臨床現場に出ています。というのも「将来的に訪問看護ステーションを立ち上げたい」と考えているため、実際の現場で勉強させていただいています。
超高齢化社会が進んでいる中で、自分の家で最後を迎えたいと考える人は多く存在するのが現状です。そうなると、在宅医療の重要性は、これからも高まり続けると予想します。そうなった時に「医療従事者として何ができるんだろう？」と考え、選択したのが在宅医療に関わることのできる訪問看護ステーションでした。
ただ、自分のやり方や想いを形にしていきたい気持ちが強くあるので、訪問看護師としてではなく、経営者として訪問看護ステーションの立ち上げをしていきたいと考えています。そのための勉強だと思い、最後の臨床を今は楽しんでいます。
インフルエンサー活動については、今まで案件をこなし収益を得るといった、ややお金目的な動きになっていました。お金を稼ぎたくてInstagramを始めたわけではないので、これからは1人の看護師として挑戦する姿をより多くの人に届けられるように、自分のペースで発信を続けていきたいと思っています。
また、私の挑戦する姿を見た看護師が、病院での働き方に囚われることなく、可能性は無限にあることを知って欲しいです。そして、挑戦する医療従事者が増え、一度きりの人生を楽しんでいただきたいと思います。
これからのビジョンを教えてください。
0歳〜100歳まで安心して過ごせる医療施設を作りたいです。
私は、病院や施設、精神疾患がメインの訪問看護など、様々な臨床現場を経験してきました。その中で、たくさんの困っている人たちを見てきましたし、一方で、医療従事者としての可能性も感じる場面もあります。
様々な現場を経験したことから、年齢や性別、障がいの有無、国籍、すべて気にすることのない「0〜100歳まで安心して過ごせる医療施設」を作り上げることが、私の夢となりました。もちろん、規模的に大きな話にはなるので理想論かもしれませんが、夢のような世界線を実現できたらと思っています。
その理想に近いモデルが「富山型デイサービス」です。そこでは、介護者と利用者の関係性ではなく「困っている人がいたら助ける」をモットーにしている医療施設となります。
▼「富山型デイサービス」参考URL
https://www.tyojyu.or.jp/net/topics/tokushu/kyoseigatasabisu/toyamatype-day-service.html
この理想の医療施設のように、助け合い、思いやりが溢れる世界を創り上げていきたいです。その先には、1人でも困っている人を助けることができると考えています。また、様々な経験をしてきた私だからこそできるものだと思っていますし、私の宿命だと思ってこれからも挑戦していくつもりです。
そして、この挑戦している姿が同じ看護師の希望になったら良いなとも考えています。様々な働き方や挑戦をする看護師さんが1人でも増え、キラキラと憧れる職業に変わっていけると嬉しいです。
最後に読者に伝えたいことはありますか？
人生1度きりなので、思いっきり楽しんでください。
人生1度きりなので、やりたいことを楽しく挑戦できる人が増えていって欲しいです。どの職業も同じかもしれませんが、人間関係に頭を悩まされたり、上手く向き合えてない自分に泣きながら働いている看護師さんは、たくさんいると思います。
ただ、世の中に仕事はたくさんあります。看護師の資格や医療国家資格を持っているからと言って、その仕事をやらなくてはいけない義務はありません。
「辞めたい」と思うなら逃げてもいいし、ワクワクしないのであれば、他の仕事にチャレンジしていいんです。だからこそ、自分の人生は1度きりしかないので、後悔しないように思いっきり楽しんでください。
そして、自分を満たすことが出来た人は、自分の身の回りだけでも「思いやり」を大切にして、行動することが重要になってきます。世の中は人の繋がりで出来ているので、忘れがちではあるけど、思いやりが1番大切だと思います。
1人1人が思いやりを持って優しくできたら、今よりもっと明るい世界が待っていると思います。みなさん、楽しみながら、悔いのない人生を送っていきましょう。
取材記事を掲載したい方へ
真智 美貴（まち みき）
看護師としてキャリアを積みつつ、SNS発信を開始。現在は訪問看護師として働きながら、0〜100歳まで安心して過ごせる医療施設を作ることを目指して、インフルエンサーとして活躍している。