全人類に予防医療の大切さを伝えたい!【後田 和紀 / 理学療法士】

全人類に予防医療の大切さを伝えたい!【後田 和紀 / 理学療法士】

取材日:2024/1/4

後田 和紀(こうだ かずき)

理学療法士として病院で働き、のちにパーソナルトレーナーに転職。
現在は予防医療の大切さを広く伝えるべく活動している。

hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

理学療法士の資格を持ちつつ、現在はSNS発信やパーソナルトレーナーとして活動している後田さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 理学療法士になろうと思ったきっかけ
  • 現在の活動内容
  • 現在の活動への想い

理学療法士を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

後田 和紀

中学3年生のときに怪我をして、リハビリの方にお世話になったことがきっかけです。

中学生の頃、鎖骨を骨折したんです。入院して手術を行い、リハビリも経過が長く、思い返すと恐らく作業療法士の方にリハビリのお世話になりました。

もともとサッカーをしていてプロのサッカー選手を目指したこともありましたが、高校生で進路を決めるとき、怪我の経験からリハビリを仕事にしたいと思ったんです。

正直当時は、理学療法士と作業療法士の区別がつかずどちらを目指そうか迷いましたが、当時メジャーだと思った理学療法士を目指しました。

学校を卒業した後は、病院に就職して、脳血管障害、整形外科疾患、呼吸器疾患を中心にさまざまな診療科の患者様を担当しました。

現在のお仕事を教えてください。

後田 和紀

パーソナルトレーナーとして筋力トレーニング、ダイエット指導などをしています。

大学生の頃、身体を鍛えるために独学でトレーニング方法を研究してジムに通っていたんです。

理学療法の知識をもとに、身体の仕組みを意識しながらトレーニングを心がけました。

理学療法士として勤務を始めてからも、トレーニングや身体づくりには興味を持っていたので、Instagramでパーソナルジムやトレーナーのアカウントをフォローしていました。

実は、弊社の代表の加藤怜さんをフォローしていたことが、今の仕事につながっています。

理学療法士として病院でリハビリを行うことに対するもどかしさを感じていた時、怜さんのInstagramでパーソナルトレーナーの募集をされていたので応募しました。

募集があったジムは整体とトレーニングを掛け合わせているジムで、私が身体づくりで大切にしていた要素と同じだったんです。

身体を整えたうえでトレーニングをするという考え方と、ジムのコンセプトがマッチしていたこともあり、2023年6月にパーソナルトレーナーになりました。運とタイミングが良かったですね。

怜さんのInstagramで、パーソナルトレーナーを募集していなかったら、、、理学療法士を辞めて一般企業に勤めてみようかなとも思っていました。

理学療法士は国家資格で場所を選ばなければ戻ってきやすいので、一度辞めて何かにチャレンジということもしやすいですよね。

国家資格の強みですね。

現在行なっている事業を始めたきっかけを教えてください。

後田 和紀

前向きに身体改善に取り組む方に、サービスを提供したいと思ったことがきっかけです。

パーソナルトレーナーに転職したきっかけは、大きく2つあります。

1つ目は、寝たきりの患者様のリハビリを担当するときに、自分のなかでもどかしさを感じるようになったからです。

病院としてリハビリの単位を取らなければいけない仕組みがある一方で、患者様のためになるリハビリテーションとは何なのだろうと模索するようになりました。

勤務していたからこそ、もちろん病院で行うリハビリテーションの大切さは実感していました。

しかし、今健康である方をもっと長く健康にしていく、予防することに携わりたいと感じるようになったんです。

病気や怪我になってからのリハビリではなく、病気や怪我にならないように予防していくことに携わりたいと考えが、パーソナルトレーナーを志すきっかけになりました。

2つ目のきっかけは、前向きに身体を変えたいと考えている方をサポートしたいと思ったことです。

病院で勤務していた頃、患者様のリハビリテーションに携わる際に「やっぱりやりたくない」とモチベーションが低い患者様を担当することが多く、正直もどかしさを感じていました。

リハビリはその方にとって必要なことなのに、前向きに取り組んでもらえないことが多かったんです。もちろん気持ちはわかります。自分も歳をとったときに毎日毎日運動しなきゃいけないとなると、正直億劫になると思います。

ですがそういった経験から、僕の性格上身体を変えたいと前向きに考えている方をサポートするほうが、自分にとっても楽しいし向いていると思うようになりました。

実際に安くはない金額を払ってまでパーソナルトレーニングを受けに来る方は、皆さん身体を変えたいと望んで来てくださいますし、意欲も高いです。

パーソナルトレーナーになってみていかがでしたか?

後田 和紀

知らない世界を知ることができてよかったです!

病院で理学療法士をしていた頃は、患者様が病気を治す必要がある、またはリハビリが必要な方が自然と病院にいらっしゃるので、「営業」をする必要はなかったんです。

現在はトレーナーとして働いており、もちろんご来店いただくだけでも意欲のある方が多いのですが、そこからさらに整体やトレーニングの価値、大切さを感じていただく必要があります。

現実的な話、自分の目の前でお金の動きが身近になるからこそ、そこが大きな違いで大変だと感じますね。

また今までは、理学療法士としての知識をもとに自身でトレーニングをしていましたが、いざお客様に教えるとなると難しい部分もあります。

意識する点やトレーニングの種類、内容を、ジムのメソッドとしてしっかり覚えて伝えなくてはいけない。教えることの難しさも感じます。

ですが、人とのコミュニケーションの方法やサービスを売るという観点も含め、知らない世界を知ることができてよかったです。

もちろんはじめからお客様が私を必要としてくださったわけではなく、収入も数万円と厳しい時期もありました。歩合制の部分が病院との決定的な違いです。

だからこそ一生懸命仕事をし、SNSでも積極的に発信をしたんです。

今の仕事に詰まっている想いを教えてください。

後田 和紀

健康の重要性を全人類に知ってほしいです!

今の仕事に対する一番の想いは、健康の重要性を全人類に伝えたいということです。

トレーニングをしようにも、健康でなければ難しい。私自身も風邪をよく引いてしまう体質で、トレーニングできないこともあったので、自身でもその大切さを実感しています。

健康でなければ仕事もやりたいこともできない。病院で勤務していた頃から、老若男女問わず健康の重要性は感じていました。

今トレーニングを受けてくださる方は、20代から50代にかけての方が多く、皆さん腰痛など、何かきっかけがあってジムにいらっしゃる方が多いんです。

リハビリに携わっていた時も今も、あくまで私はやり方を教えるだけで、実際に身体を変えるのは患者様でありお客様です。

ですので、いかにモチベーションを下げずに取り組んでいただけるかを意識して取り組んでいます。

社会に与えたい影響を教えてください。

後田 和紀

やはり予防医療の重要性を伝えたいです。

身体を変えるために何かをしたいと思っても、膝が痛くなってからでは遅い。病気になってからでは遅い。

だからこそ予防することが大切で、それがその方の幸せにつながると考えています。

近年ジムに通われたり身体を鍛える方が増えているとは思うのですが、まだまだ少ないです。

今後思い描いていることの一つに、自分のジムを作りたいと思っています。

自分が理学療法士として培っているノウハウをもとに、自分が50-60代になったとき、次の世代に引き継いでいきたいと思っています。

私は予防に携わりたくて病院外で働いていますが、病院で働いている方やリハビリに携わる方の根底に共通してあることは、身体の状態を良くしたいという想いなのではないでしょうか。

志は一緒だと思うので、それぞれの分野で頑張りながら協力し合えたら嬉しいです。

またこの記事を読んでいる医療従事者のなかで、何か新しいことにチャレンジしたいと悩んでいる方がいらっしゃるなら、思い切って始めてみることをお勧めします。

チャレンジして仮に失敗したとしても、国家資格を持っていることで再就職に困りにくいのは強みだと思います。

人生は一度きり、少しでもやりたいことがあるのならやった方がいい!

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