医療職が輝ける社会をつくりたい!【坂本 恵美 / 看護師】

医療職が輝ける社会をつくりたい!【坂本 恵美 / 看護師】

取材日:2023/12/11

坂本 恵美(さかもと めぐみ)

病棟看護師、外資系保険会社の営業の経験を経て、街コン主催会社を起業。
その経験を活かして、現在は脱毛サロン、訪問看護ステーション、バーを経営している。

hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

看護師の資格を持ちつつ、現在は脱毛サロンや訪問看護ステーション、バーを経営されている坂本さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 看護師になろうと思ったきっかけ
  • 現在の活動内容
  • 社会へ与えたい影響

看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。

坂本 恵美

人をサポートする仕事がしたいと思ったからです。

学生のとき、ラグビー部のマネージャーを行なっていました。

選手が怪我をして、試合や練習に出られない状態から回復する過程を近くで見る機会が多く、サポートしたいと思うようになりました。

もともと人のために何かするのが好きで、普段から世話役に回っていることが多かったんです。

家族からはよく「女は資格」と言われていて、医療系がいいなと思っていたこともあり、最初は理学療法士を視野に入れていました。

しかし当時は、ちょうどリハビリ学科がたくさん新設されていた時期で、資格取得後に就職先が見つかるか不安だったんです。

担任の先生から看護師を勧められ看護学科を受験してみたら合格したので、看護師の道に進みました。

正直、勧められて受験し合格したから看護師になったという流れが、不純な理由なのではないかと悩んだことが多々あります。

また、小学生くらいから起業願望がありました。秀才な兄が2人いて、兄から勧められて小さい頃からよく読書をしていました。分からないのが悔しくて辞書を引きながら、難しい本を読んでいたんです。

印象に残っているのが、小学校3年生のときに読んだ『Sonyの旋律』の本で、苦境に立たされても「社員は家族だ」とリストラしない社長の生き様を読み「かっこいい!わたしも社長になる!」と決意しました。

卒業後の経歴を教えてください。

坂本 恵美

病棟看護師を経験後、外資系保険会社の営業やエステティシャンを経て、現在の事業に至ります。

3年間病院に勤務した後、営業やお金の勉強や独立のための勉強ができるとお誘いを受け、外資系保険会社に転職しました。

生きている方に死ぬときのことを教える仕事なので、看護師の経験も活かすことができました。

やりがいもありましたが、働いていくなかで保険では人を救えないかもしれないと思い始め、街コン会社を立ち上げました。

病気になってから、亡くなってからではなく、「今楽しい」をつくりたいと思うようになったんです。

その後少子化が進んでいくなかで、街コンの将来性を考え、別の事業を始めようと動きました。

街コンでの経験から、出会いはある程度外見が重要だと。いわゆるモテる方とモテない方とでは、やはり外見で差がつくことがみえてきたんです。

外見を変える仕事をするために、美容学校に通い、出張エステティシャンとして独立しました。

メイクやエステをしてもらったウキウキ感は、相手にも伝わり楽しくなると思っています。なので、街コンの前にエステやメイクを行う事業を展開しました。

その事業が軌道に乗ると、通っていた美容学校の講師の依頼をいただくようになりました。講師活動のなかで生徒の方々に話を聞くと、エステの集客や営業に苦戦する方が多いと感じたんです。

そこで、営業や集客のスキルがある私がサロンを開き、女性の雇用を生みだそうと思い、男性向けの脱毛サロンを始めました。

その脱毛サロンが軌道に乗り、学生時代からバーやカフェをやりたいと考えていたのですが、収益性などを考慮し躊躇していました。

現在の共同経営者である薬局経営の男性とある食事会で出会い、「医療従事者を応援できる場所があったらいいよね」と話したことがきっかけで、バーの立ち上げを実現することができたんです。

コロナ渦で医療職の尊さを再認識し、看護師の雇用を生みたいと思い、バーの立ち上げと同じ年に、訪問看護ステーションも立ち上げました。

現在行なっている活動・事業に関して教えてください。

坂本 恵美

脱毛サロンと訪問看護ステーション、バーの経営です。

脱毛サロンは、マンションの一室でマンツーマンでの施術を行なっており、現在は外部委託という形で、美容学校の後輩に任せています。

訪問看護ステーションは今でもスタッフがお休みの日は現場に出ていますが、親会社のマネジメントの兼任することとなり、人事や営業などのマネジメントがメインです。

バーのお客様の8割は医療従事者で、日々医療の話が飛び交っており、他職種で話ができたり、仕事の悩みも共感しやすいと好評なんです。

お店の名前の「Medista」は、Medical Starsを略した造語です。医療従事者が笑顔で輝けるお手伝いをしたいという想いが込められています。

コロナ禍で苦労や我慢を強いられた医療従事者のために、ホッと集まれる場所をつくりたかったんです。

お店は、医療従事者はもちろん一般の方もゆったりとした時間を過ごせる空間づくりを意識しています。

お客様が「お話しできて良かった。また来ますね。」と帰っていく姿を見るのがやりがいですね。

活動に込められた想いを教えてください。

坂本 恵美

全国各地でさまざまな形で働く医療従事者の方を笑顔にしたいです!

医療従事者だけではないですが、働いていると日々の生活がルーティン化すると思います。そんななかでもくすっと笑える時間があることが大事だと思うんです。

Medistaが、心和ませられる時間と場所を提供し、お客様に喜んでいただけたら嬉しいです!

実際にたくさんのお客様から、お店のコンセプトに賛同していただいたことも自信につながりましたね。

その日に飲みに来た人同士で「飲み友達になった」という報告を聞いたりすることもあります。

こうしたご縁をつなげられるのは嬉しいですし、お店に立ちお客様から生の声を聞けることは原動力になりますね。

最近は、一緒に働きたいという方も増えていてありがたいです。今では、スタッフがすでに21名います。

もともと雇用を生み出したいという想いもあるので、がんばりたいという子は積極的に受け入れています。

本人が新しい経験から受ける影響はもちろん、フレッシュな子から私たちやお客様が受けるプラスのエネルギーもあるんです。

さまざまな出会いがあるからこそ、接客業は面白いですね。

社会にどんな影響を与えたいですか?

坂本 恵美

学生や医療から独立したい方のきっかけになりたいです。

現代は、独立されている社長の声を聞きやすい時代です。

でも、いろいろな意味で距離が遠すぎてイメージが湧かなかったり、圧倒されてしまうことも多々あると思います。

私たちはまだまだ発展途上で、ここから大きくしていきたいという段階なので、ちょっと先を行く先輩として独立を目指す方の背中を押せたら嬉しいです。

私自身、身近にそんな先輩がいたら、もっと独立も早かったのかなという後悔があるので、自分がそういう人間で在りたいですし、そのためにも挑戦し続けます。

やりたいことを叶えるにはいろいろ形があって、ビジネスは発想の転換だと思っています。

何かやりたいという強い想いのある方がいれば、それを形にするお手伝いをしていきたいです。 

個人的には、7事業展開したいとずっと考えています。7事業まであと3つなんです。

今後は、自分の今までの経験を活かして、コンサルやセミナーなど話す事業をつくっていきたいです!

取材記事を掲載したい方へ