取材日:2023/12/20
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
歯科衛生士の資格を持ちつつ、現在はInstagramで表情筋や舌トレーニング、口育士として口腔育成サポートなどの情報を発信したり、表情筋講師としてセミナーを行なったりとマルチに活躍している高松さんを取材させていただきました!
- 歯科衛生士になろうと思ったきっかけ
- 現在の事業内容
- 事業への想い
- 社会へ与えたい影響
歯科衛生士になった理由を教えてください。
通院していた歯科のことを思い出したのがきっかけです。
小学校のときに「ナースのお仕事」というドラマが流行っていて、看護師は素敵な職業だと憧れていたんです。
しかし勉強不足だったことや、看護師の業務内容で夜勤業務があることを知り、私に看護師は向いてないと思って諦めました。
それでも医療職に就きたいと考えていたときに、通院していた歯科のことを思い出して歯科衛生士になりたいと思ったのがきっかけです。
また、地元の歯科衛生士専門学校の制服がとても可愛くて憧れていたことも理由の一つです。
歯科衛生士専門学校に入学後は、2年間で全教科の勉強や実習をこなさなければならなかったので大変でした。
就職先は、専門学校でお世話になっていた先生から「あなたはここが合っている」と勧められて見学に行きました。
その歯科は、実習先のなかで厳しい場所として有名だったんですが、見学に行ってみると好印象だったんです。
就職後は厳しいこともありましたが、多くのセミナーに参加できたり、院内研修もたくさん受けたりできて、とても多くのことを学べました。
この経験をしたからこそ、現在の私があると思っています。
現在の事業を始めたきっかけを教えてください。
年齢問わず口育の素晴らしさを伝えていきたいと思ったんです。
近年、コロナの影響でマスクを外したがらず、マスクを外すのが恥ずかしいという女の子が増えています。
それが理由で、会話をしていても表情が分かりにくかったり、うまく笑えていなかったり、子どもたちの口腔機能の低下などに心を痛めていました。
また、息子の身体の不調についても悩んでいたときに、Instagramで表情筋トレーニングがあることを知って、私もやってみたいと思ったんです。
歯科では、口腔筋機能療法という口腔周囲筋の機能を改善するトレーニング法があり、クリニックでも取り入れてほしいと依頼されていました。
しかし、口周辺のトレーニングを行うだけなら、全体的に顔の表情筋トレーニングを行なったほうがより効果的だと思ったんです。
また、自分自身が綺麗になりたかったこともあり、表情筋トレーニングを始めました。
自分の表情筋を全然動かせていないことや、トレーニングの前後で変化を比較してみると違いが分かり、おもしろいと思うようになりました。
口育の勉強を通し、それまで疑問に思っていたことがすべてつながり、年齢問わず口育の素晴らしさを伝えていきたいと思いました。
現在の事業を教えてください。
Instagramで表情筋や舌のトレーニング、口育士として口腔育成サポートなどの情報を発信しています。
2023年4月頃から、Instagramで表情筋や舌トレーニング、口育士として口腔育成サポートなど3つの情報を発信しているんです。
1つ目の表情筋トレーニングは、MFTにおける顔貌の形態評価や表情筋訓練の内容です。
またヨガ講師として、顔にある表情筋を使って伸縮運動を行い、正しい表情筋の使い方をトレーニングします。
正しいトレーニングを行うことで、たるみやシワをつくらないための若返りメソッドを目的としています。
2つ目の舌トレーニングについては、舌は首から上の筋肉のなかでは一番大きく、足先の筋膜までつながっているんです。
舌トレーニングで、低位舌を改善することで舌を正しい位置に戻し、身体の不調を改善する効果があります。
3つ目の口育士については、お口を育てることです。
お母さまの妊娠期から、呼吸や飲み込み方の正常な発達をしっかりと覚え込むことで、口腔機能発達不全症を予防します。
私の子育ての経験から、現在お子さんの口の問題で悩んでいるお母様方をサポートしています。
そのほかに、表情筋トレーニング講師として無料セミナーを行なっています。
また、表情筋トレーナーの仲間たちとレッスンを行なった際に、舌についてお話をさせていただいてます。
事業に詰まっている想いを教えてください。
舌の機能が大切なことを年齢に関係なく伝えていきたいです。
歯科では矯正治療の相談が頻繁にありますが、口腔育成という分野を知らないお母様方がたくさんいらっしゃいます。
矯正治療を行うには、決められた年齢に達していないと治療できないので、経過観察となることが多いんです。
しかし、経過観察をしている期間にこそ行えることがたくさんあることを知ってほしいと思っています。
歯並びが悪くなる原因として、口腔習癖、赤ちゃんの頃の発達や姿勢、身体の使い方などがあり、矯正器具を使用して歯並びを改善しても口腔機能は正常に改善していないんです。
そのため、口腔の状態を保つために口腔育成トレーニングをすることが根本的な解決となり、その後に矯正を行うほうがより効果的なんです。
美容では表情筋トレーニングをしても、舌のトレーニングを加えないと変化がみられないことがあります。
またご高齢になると、口腔機能が低下するので窒息の危険が高まります。
このようにすべてのことに舌の使い方が関係していますが、舌をうまく使えてない方が多いのが現状です。
私は、去年の12月までチーフ衛生士としてクリニックに勤めていましたが、もっとたくさんの方に口育を広めていきたいと思い退職しました。
皆さんが年齢を重ねても困らないように、舌の機能が大切なことを伝えていきたいです。
事業を通して社会にどのような影響を与えたいですか?
年齢を問わず私の活動を知っていただけることで、健康になる方が増えてくれたら嬉しいです。
現在は美容に興味がある方が集まっており、美容目的で表情筋や舌トレーニングを行いたい方に向けて講座を行なっています。
また子どもが小さいときから、歯並びが悪かったり、噛み合わせが悪く受け口だったりなどの歯並びで悩んでいるお母様方に対して、トレーニングのサポートをオンラインで行なっていきたいと思っています。
講座の内容としては、0〜6歳と6歳以上のお子さんがいらっしゃるお母様方を対象とするつもりです。
初回講座を受けてトレーニングの必要性を理解していただき、本気で行いたいと思う方に教えていきたいです。
これからの歯科は歯のことだけを考えればいいのではなく、全身をみる必要があります。スポーツのパフォーマンスを上げる目的でも舌は関係してきます。
そのためスポーツをしている方や、部活をしている学生に向けて舌の位置の重要性を伝えていきたいです。
また、首のズレや噛み合わせから体の不調は起こりやすいんです。
現在私は筋肉について勉強しており、全身はつながっていると改めて理解できたので、筋肉に関して一から学んで伝えていきたいです。
私は、命の入り口は「口」だと思っています。
食べること、飲み込むこと、呼吸することなどすべて口が関係していて、生きていくうえでとても大切な部位です。
そのため、年齢を問わず私の活動を知っていただけることで、健康になる方が増えてくれればと思います。
高松 舞(たかまつ まい)
歯科衛生士の資格を取得し、現在はInstagramで表情筋や舌のトレーニング、
口育士として口腔育成サポートなどの情報を発信したり、
表情筋講師としてセミナーを行なったりなどマルチに活躍中。