取材日:2024/3/14
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職定でチームを組み活動を進めています。
柔道整復師の資格を持ちつつ、現在は出張施術、次世代育成、SNS発信等の活動をしている古川さんを取材させて頂きました!
- 古川さんは柔道整復師ではなく、教師として野球部の指導者になることを目指していた!
- 専門学校卒業してすぐに開業!その裏には人一倍学生時代から修行と学びを積み重ねた日々があった。
- 心と身体を健やかに、好きなことができる方を増やしたい!
柔道整復師になろうと思ったきっかけを教えてください。
誰かにスポーツを教えるにあたって身体の仕組みを知る必要があると思ったからです。
幼い頃から野球や空手など、スポーツに取り組んでいました。
接骨院や柔道整復師の職業にも馴染みがありましたが、高校3年生の夏に野球部を引退するまでは、将来は教師として野球部の指導をしたいと思って勉強していたんです。
ですが、誰かにスポーツを教えるにあたって、身体の仕組みを知らないのは間違っていると思い、教師ではなく柔道整復師を目指すことに決めました。
思い返すと、野球部員の頃から身体の仕組みを意識して、自分でトレーニングメニューを作っていたので、元々身体に興味があったのだと思います。
柔道整復師を志してからは、学生時代から接骨院で修行を積むことを決めていて、夜間部の専門学校に進みました。
授業で扱われる医療の専門用語が難しく、はじめは勉強の成果が出ずもどかしい思いをしていました。あまり勉強していない周囲の方々より成績が悪く悔しかったです。
元々新しいことを知るのは好きでしたし、悔しかったからこそ勉強を頑張り、卒業前の試験では学年で1位の成績を取ることができました!
良い思い出ですね。
接骨院を開業されていますが、開業のきっかけと詰まっている想いを教えてください。
心身ともに健康的に楽しむことができる方を増やしたいと思ったからです。
18歳からさまざまな接骨院や病院で修行させていただきました。
元々スポーツ選手の施術をするために進んだ柔道整復師の道でしたが、実際の現場を見ると、多くの接骨院が安価なマッサージ屋さんのようになってしまっていると疑問を感じるようになりました。
身体に悩みを感じている方を、より多く救う方法はないのかと考え、本当に必要な施術が提供できるようにしっかり学び、早く自分で接骨院の開業をしたいと強く思ったんです。
それから修行を積みながら全国各地の接骨院や病院、セミナーで施術を学び、専門学校を卒業し22歳で接骨院を開業しました。
接骨院運営に詰まっている想いは、患者様に本当に必要な施術を提供するということです。
本当に困っている方を助けたい。本物を伝えたい。
無駄に身体を刺激すればそれが負担になるので、最小限の施術で最大限の反応を引き出すことを信念としています。
開業してからも、スポーツトレーナーや病院での外来の方へ施術、医学部教授などと協力して治験、一般の方向けの健康セミナー、高校など学校での講演、医療専門学校や病院などでデモンストレーションをするなど、幅広く携わらせていただいています。
学生時代と同じように全国各地で学び続けていますが、これからも施術者として患者様と関わり続けたいです。
本物の治療家を目指す方の育成塾を経営されていると思いますが、塾を立ち上げたきっかけと詰まっている想いを教えてください。
施術者としての技術だけでなく、人間性も育てたいと思っています。
私が施術できる患者様の数には限りがあります。私が今行なっている事業や、施術ができる方が増えるのであれば、少しでも多くの患者様を救うことができると考えました。
それから私の考え方やノウハウを次世代に伝えていきたいと思い、育成塾を実施しています。
内容としては、実際の施術のポイントを実践形式で見せたり、座学形式で学びを提供したりしています。
育成塾の立ち上げに詰まっている想いは、施術者としての技術だけでなく、人間性も育てることです。
施術者のなかには、学ぶ機会が少ない方や機会が得られない方も多いので、学びたいという意欲がある方にはしっかりと教えたいと思っています。
オンラインでの講義も検討したことがありますが、現在は対面で時間をかけて携わることができる範囲の事業を行なっています。
Instagramでママさん向けにダイエット情報の発信を始めたきっかけと詰まっている想いを教えてください。
ママさんたちが楽しい気持ちで好きなことができるようにサポートしたいです!
2023年8月に子どもが産まれました。出産に立ち会ったことで、出産と育児がどれだけ壮絶で大変なことかを知りました。
出産は交通事故レベルの衝撃を身体に与えるとも言われています。出産直後のママさんたちはすぐに子育てが始まり、自分のケアがままならなくなってしまう方が多いんです。
身近な家族で見たからこそ、出産から子育てをするママさんを支えたいと強く思いました。はじめは、痛みなど困りごとに関わる発信をしようと考えたのですが、ママさんたちが何かを楽しみたいと思ったときに、意識が向くのは自分の体型だと気づいたんです。
2023年12月頃から、痛みに関する内容だけでなく、ダイエットになって健康にもなる運動の発信を始めました。
実は、SNS発信に至るまでは葛藤がありました。SNSの情報は広く分かりやすく伝えられる一方で、その方にとって本当に必要な情報が届けられるとは限らないですし、表面的な情報収集にとどまってしまう方も多いと思います。
私が携わるからには、見てくださる方に本質的な情報を伝えたいと日々模索しています。
発信に一番詰まっている想いは、ママさんたちが子育てで忙しいなかでも、自分の好きなことが楽しい気持ちでできるようにということです。
子育てが終わり、第2の人生が始まるタイミングで、自分の好きなことが出来る身体になっているのか、介護が必要になっているのかで全く違う人生になると思うので、サポートし続けたいです。
社会に与えたい影響を教えてください。
若いうちから健康の貯金ができる人を増やしたいです!
介護施設でリハビリに携わっているなかで、高齢の利用者様から「旅行に行きたいのに行けない」、「歩けなくなってから健康の大切さに気付いた」という声を耳にします。
若くて身体に悩みを抱えていない方は自分の身体に投資することは少なく、多少食事や睡眠で無理をしても平気だろうと、生活習慣が乱れた結果、病気になってから治療をする方が多いんです。
病気や怪我をすると、医療費がかかりますし、やりたいことを諦めなければなりません。
だからこそ痛みが出る前に自分で予防したり、必要であれば施術を受けるなど自分の身体をメンテナンスすることが大切です。
予防に時間やお金を投資することができれば、健康を保ち医療費を最小限に抑えることができ、メリットしかありません。
仕事やお金も大切ですが、健康を最も大切にしてほしいですね。
健康を崩してからでは取り返しがつきません。その健康を守るために未然に予防してやりたいことにお金を使い、心身ともに健康的に楽しく過ごす方を増やしたいと思っています。
予防が進むと国の医療費も適正化されるので、良いことばかりだと感じます。
より多くの方に、寿命じゃなく健康寿命で自分にはあと何年の人生があるか、親にはあと何年の人生があるか、子どもと過ごす時間はどれだけ残されているかを考えていただきたいです。
キャリアに悩んでいる医療従事者へ、メッセージをお願いします!
人生一度きり!失敗も経験になります!
私は「人生は一度きり」という言葉を大切にしています。
今自分にとって時間やお金を投資しようとするときに、迷いが生じることもあるかもしれません。
私の場合は80歳までのライフプランを練っているので、やりたいことができたときは、ライフプランを考えながら「今やるべきなのか、5年後にやるべきなのか」と考えるようにしています。
たとえば、参加したいセミナーがいくらかかったとしても、患者様の人生を豊かにできると考えられるのであれば、チャレンジすることも大切だと思います。
チャレンジして失敗してしまったとしても、それも財産になるはずです!
たからオフィスについては下記の画像をタップ!
古川 貴羅(柔道整復師)
柔道整復師として接骨院を開業し、現在は出張にて日々施術に携わりつつ、次世代の施術者の育成塾、ママさん向けのダイエット情報発信などさまざまな事業を展開。心と身体を健やかに保ち、好きなことを続けられる方が増えてほしいという想いを胸に幅広く活躍中。