弱さを受け入れ、自分の力で生きていく!【はち / 看護師】

取材日:2024/2/17

はち(はち) 

看護師として2022年に病院へ就職。2023年に退職することをきっかけに、Instagramを開設する。現在は同じ辛い思いを抱えている人達を救うために、自分自身の物語を中心にSNSで情報発信を行っている。

hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

看護師の経験を経て、現在は自分の体験談をもとにInstagramの情報発信を行っているはちさんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 好きだからこそ離れた看護師の仕事?
  • はちさんの物語から有益な情報へ!
  • できない自分を受け入れる強さ

看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。

はち

母が看護師だったため、1番身近な職業でした。

母が看護師をしていたため、僕にとって1番身近な職業が看護師でした。しかし、子どもの頃から「看護師になりたい!」と思っていた訳ではありません。自分の経験や将来性を考えて、少しずつ看護師に対する想いが強くなっていきました。

僕の学生時代は、陸上競技に打ち込む日々でした。良い結果を求めていると「パフォーマンスを高めるためにはどうしたらいいか」と考えるようになっていきます。すると、栄養や身体について興味を持つようになり、健康の大切さや面白さに気づくこととなりました。今思えば、この時の体験をきっかけに「健康や医療に携わるお仕事をしたい」と考えるようになったと思います。

また、その考えを助長するように出来事が進んでいきます。当時やりたいことが明確に決まっていなかった僕は、文系と理系の選択を曖昧にしてしまいました。すると、先生方の意向により、理系のクラスに振り分けられることになります。しかし、その理系のクラスは看護師を目指す女子が多く所属するクラスだったのです。

もちろん最初は抵抗がありました。ですが、だんだんと打ち解けられるようにもなりましたし、同じ道を進む同志と感じるようになっていったことを覚えています。様々な巡り合わせがあって、自然と看護師を選びました。

臨床現場に出て何を感じましたか?

はち

喜びや充実感を得ることのできる大好きなお仕事でした。

入職した当初は、看護師の仕事にやりがいを感じながらお仕事をしていました。職員の方々も1人1人が患者様に真摯に向き合い、寄り添うことのできる素敵な職場環境だったと思います。

僕自身も患者様とのコミュニケーションを通じて、笑顔や感謝の言葉をもらった時には、大きな喜びや充実感を得ることができました。看護師のお仕事は、患者様の健康をサポートし、直接的な影響を与えることができるため、本当に好きなお仕事だったと思います。

だからこそ、現場で失敗を繰り返してしまう自分が許せなくなっていきました。医療の現場でのミスは、時に患者様の命を奪ってしまう可能性があります。その「責任」と「重圧」が僕には重く感じられました。

プレッシャーを感じる毎日は日々のパフォーマンスを低下させていき、より失敗を繰り返してしまうようになっていきます。自分でも「どうして僕だけ上手くいかないのだろう?」と考えますが、考えても、考えても解決策は出できませんでした。

そして、結果的に精神科の看護師に相談し、休職を取らせていただく方向へと進んでいきます。しかし、休みをいただいても前向きな気持ちになることができず、退職することを決意しました。好きなお仕事だったため残念な気持ちもありますが、今はこの経験を糧に前へ進むことができています。

現在の活動内容を教えてください。

はち

Instagramの発信を通じて、辛い思いをしている人の「心の代弁者」となりたいです。

現在は、自分の体験談をもとにInstagramを運用しております。最初は「病院辞めて、何をしようかな?」となんとなくの気持ちで始め、たまたま写真に収めていた退職届の写真を自分の想いと共にアップロードしました。

すると、思った以上に反響を呼び、あっという間に1万人以上の方がフォローしてくれたのを覚えています。自分でも予想していない出来事だったため、驚きを隠せませんでした。それと同時に、僕と同じ思いで苦しみ、もがいている人は多くいることに気がついたのです。この時に、同じ思いをする人達の「心の代弁者」になろうと決意しました。

僕はアニメや映画などを観た時に、物語に共感することがあります。共感できる物語があると辛い出来事があったとしても、自然と心が軽くなるのを感じました。まさに、僕の心の中を代弁し、辛い出来事から救い出してくれたと思います。

僕のInstagramの発信は、僕を主人公とした物語です。アニメや映画が僕を救ってくれたように、同じ思いで苦しんでいる人達に寄り添える発信をしていきたいと思っています。たくさんの困っている人達へいい影響を与え、温かい心で交流することが僕の感じるInstagram発信のやりがいです。

これからのビジョンを教えてください。

はち

有益となる情報を発信し続けていきたいです。

まずはInstagramの発信を続けていき、自分の影響力を高めていけたらいいなと思っています。そのためには、僕自身が様々なことにチャレンジをし、有益な情報を発信し続けることが必須です。

ただ、何を持って有益になるのかは僕が決めるのではなく「人が求めているかどうか」がカギになってくると考えています。その1つの指標となるのが「お金」です。お金は、社会的構造の中で需要と供給が成り立った時に生まれます。

現在はありがたいことに、発信をすることで収益を得ることができています。つまりは、僕の発信する情報が「有益だ!」と感じてくれる人がいるからこそ生まれるものです。だから、多くの人が有益な情報を受け取れるように、これからも発信を続けていきたいと考えています。

また、自分自身のコンテンツも持ちたいです。まだ明確には決まっていませんが、色々なことにチャレンジをしていきたいと思っています。無形コンテンツであれば、僕の体験談を通してカウンセリング。有形コンテンツであれば、SNS発信の経験を活かしてSNSマーケティングの動画コンテンツ。今までの自分の経験を活かして、なんでもできると思っています。

今振り返れば、過去の出来事も現在の活動も、何ひとつ無駄なことはありませんでした。このように何度でも立ち上がることで、僕の姿を見た人が勇気を貰え、他者貢献ができたら嬉しいです。

最後に読者に伝えたいことはありますか?

はち

挑戦できない自分を受け止めてあげてください。

なかなか挑戦することができない人達もたくさんいると思います。しかし、挑戦できない自分を責めないであげて欲しいです。

人間は性質上、安定を求めてしまう生き物。一昔前までは、新しいことに挑戦することや危険を犯すことが、命の危機を脅かす可能性があったからです。そのため、どうしても安定を求め、コンフォートゾーンに留まってしまうのが人間だと思います。

このことを頭の片隅にでも入れてみてください。すると、少し心が楽になると思います。どうしても心がマイナス方向へ傾くと、1歩目が重くなってしまいます。すると、自分に自信がなくなっていき、暗い時間を過ごしてしまいがちです。

だから挑戦できない自分を責めるのではなく、受け入れてみる。こうすることで1歩目が軽くなり、前へ前へと進むことができると思います。みなさんのペースで、やりたいことに挑戦してみてください。

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