取材日:2023/02/28
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
鍼灸師の資格を持ちつつ、現在は整体と美容鍼灸を軸に店舗拡大をしている野口さんを取材させて頂きました!
- 必ず不調を改善させる野口さんの整体!
- 美容鍼灸のきっかけは〇〇の声だった?
- セルフケアの知識が自分を守る御守り
鍼灸師になろうと思ったきっかけを教えてください。
身体の仕組みを知ることが楽しかったです。
僕は小学生の頃からサッカーを習い始め、毎日サッカーに打ち込む日々でした。しかし、ある時に股関節の炎症を起こしてしまい、半年間プレーを禁止されていました。もちろん休めば症状は良くなりますが、再発を繰り返し「なんで痛みが出てしまうのだろう」と疑問が募るばかりでした。
僕は整体院を転々としていく中で、ある鍼灸整体に出会うこととなります。そこでは股関節に焦点を当てるだけではなく、全身の状態を評価してから治療をしてくれました。すると、不思議なことに再発していた股関節の症状が治るようになったのです。
その時に「身体は全身が繋がっているのか。面白い。」と感じるようになり、人間の身体の仕組みに興味を持ち始めました。この体験が僕にとっては印象が強く、鍼灸師の道を進むことになったきっかけでした。
また、スポーツが好きだったため「スポーツに携わる仕事に就きたい」とも考えていました。そう考えた時に、徒手療法がメインの柔道整復師や理学療法士ではなく、徒手療法とプラスして鍼灸を扱える鍼灸師はとても魅力的でした。
今でも、身体の仕組みや不思議さに触れることは、面白味を感じますし、その分勉強することが楽しいです。1番好きなことを仕事にし、楽しく仕事ができているため「鍼灸師になってよかったな」と心の底から思っています。
整体院事業について教えてください。
痛みの原因を知ることで、正しくアプローチすることができます。
僕は鍼灸師の資格を取得後、1つの目標だったスポーツトレーナーの道へ進むこととなります。ありがたいことに、フェンシングの日本代表やJリーグのチーフトレーナーと仕事をする機会をいただくことができました。
勉強させていただく気持ちで臨み「多くの学びを得て帰ろう」と楽しみでした。しかし、僕の理想と現場の現実には大きなギャップがありました。スピード感が求められる現場では「痛みの原因追及」というより「痛みや身体のケア」が求められてきます。僕は治療家として、痛みの改善を目指していたため、自分の目指すゴールとは大きく違いました。
そして、トレーナーの経験を経て、自分自身の力を試したい気持ちが強くなっていきます。より勉強や技術に磨きをかけて下積みをし、準備万端で独立開業をいたしました。開業当時から1人1人の痛みの原因を探り、正しくアプローチすることを何よりも心がけています。
痛みの評価を丁寧に行うことで、着実に痛みが改善するケースが非常に多く、手ごたえを感じました。嬉しいことに多くの患者様に来院していただき、愛される整体院へと変わっていったと思います。
その結果、仕事量も増えて新規の患者様を診ることが難しくなってきました。自分だけでは地域の患者様を診切れないことから、二子玉川に分院を開設することを決意します。今では、本院も分院も患者様から愛される整体院になりました。
また、昨年2店舗増えて現在4院でやっております。そして今年もう4店舗増える予定で、そのための準備として現在研修中です。
これからも1人1人の痛みと向き合い、正しくアプローチすれば必ず不調は改善することを伝えていきたいです。
美容鍼灸について教えてください。
根本からキレイになることで、本当の笑顔を提供していきたいです。
美容鍼灸は患者様をきっかけに始めました。僕の整体院では痛みが改善された方に、治療卒業の記念写真をお願いしています。しかし、痛みを取り除くことができたものの、笑顔で写真を撮れない患者様がいました。
理由をお伺いしたところ「自分の顔がシミやシワで気になる。写真に残るのが嫌、自分でも見たくない。」というお話でした。この声を聞いた時、大きな思い違いをしていたことに気がつきました。今までの僕は「痛みさえ取れれば良し。患者さんは笑顔になる。」と決めつけていたのです。
この体験談をきっかけに、世界基準の美容鍼灸を学び、サービスをスタートさせました。痛みを改善するだけではなく、見た目から美しくなることで、本当の笑顔を提供していきたいと思っています。
すると、美容鍼灸を施術した患者様からは「自分の顔を鏡で見た時、嬉しくなります。」や「キレイになったね!と娘に褒められました。」と嬉しい声ばかり聞こえてきました。こうして笑顔で報告していただける患者様を見る度に、僕も嬉しさとやりがいを感じます。
これからも整体の経験を存分に活かし、根本からキレイにする美容鍼灸を提供していきたいです。そして、治療卒業の記念写真が多くの笑顔で埋め尽くされることを望んでいます。
活動に対する想いについて教えてください。
セルフケアの大切さを伝えていきたいと思います。
現代は「人生100年時代」と言われています。その中で、ただ長生きするのではなく、いかに楽しく健康的な生活ができるかが重要です。だからこそ、1人1人が自己管理をして健康寿命を伸ばしていくことが大切だと思います。
そのため、当院では「セルフケア」の考えをベースにお客様へのサービス提供を行っております。どれだけ治療によって身体が健康になったとしても、お肌が美しくなったとしても、最良の状態を自分でキープ出来なければ意味がありません。そのため、美容、食事、運動、全てを含めた「セルフケアの知識」をご提供し、お客様の笑顔を取り戻すお手伝いをしていきたいと思っています。
また、一緒に働いてくださっているスタッフも同様です。スタッフの1人1人が楽しく健康的な生活が送ることができ、スタッフとその周囲を囲む人たちが笑顔であって欲しいと望んでいます。そのためには、健康な職場環境や経済的安定が必要不可欠です。心も身体も健康でありながら、多くの人に「ここで働きたい!」と思ってもらえる職場を作りを目指していきたいと思います。
そして、お客様とスタッフの笑顔を守りながら、多くの人に健康を届けていきたいです。原因を知り、正しくアプローチ実施をして、一緒に不調を改善していきましょう。
最後に読者に伝えたいことはありますか?
夢に向かって、手を伸ばしましょう。
僕の座右の銘として「Reach for the moon, even if we can’t.」という言葉を大切にしています。直訳すると「月に手を伸ばせ、たとえ届かなくても」という意味です。この言葉は、1980年代に活躍したパンクロックバンド「The Clash」というバンドのリーダーだったJoe Strummerの言葉になります。
僕も独立をする際には、なかなか勇気がでませんでした。今までの倍以上に責任は大きくなりますし、不安と恐怖で押しつぶされそうな日もあったと思います。そんな時に、この言葉が僕の背中を押してくれました。
だから、みなさんも悶々と悩むくらいなら、まずは手を伸ばしてみてください。たとえ目標やゴールに届かなくても、手を伸ばすことに意味があります。1歩を踏み出すことで、景色が大きく変わることだってあるのです。
そう前へ前へ進んでいった先には、今までより成長した自分と応援してくれる仲間たちが待っていると思います。勇気を出して目一杯手を伸ばしましょう。
野口 歩(のぐち あゆむ)
自身の再発する怪我をきっかけに鍼灸師の資格を取得。現在は整体と鍼灸を軸に「人生100年時代を自分の足で最高の笑顔で」をモットーに活動。また、身体の中へのアプローチとして、食事指導・ファスティング・ダイエットなど体質改善もサポートしている。