「オプティマルヘルス」を知ってほしい!【播本 麻世 / 看護師】

「オプティマルヘルス」を知ってほしい!【播本 麻世 / 看護師】

取材日:2024/3/12

播本 麻世(看護師)

看護学生時代にアメリカで語学留学をしつつ、病院で精力的にボランティア活動を経験。看護師として大学病院で勤務を経て、予防医学を学ぶために再度渡米。現在は予防医療の大切さを楽しく伝えるべく、Instagramで発信中。 

hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職定でチームを組み活動を進めています。

看護師の資格を持ちつつ、現在はアメリカで学んだ予防医療の知識を活かしてSNS発信等の活動をしている播本さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 播本さんは学生時代に2回渡米し、アクティブに行動していた!
  • がん患者様との出会いが、予防医療に興味を持つきっかけになった。
  • オプティマルヘルス(最善・最高の健康状態)という考え方を知ってほしい!

看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。

播本 麻世

周囲の方が看護師を語る姿から、私も誰かの記憶に残る存在になりたいと思いました!

入院経験がある友人や家族が、お世話になった看護師の存在を語っていた姿を見て、私も人の記憶に残る人間になりたいと思いました。

入院は患者様とご家族にとって良い思い出ではないはずなのに、誰かの記憶に残る看護師という職業はすごいと思ったんです。

私はバスケットボールをしていたこともあり、高校生までは怪我をしたときにサポートを行なう理学療法士を志していたんです。

ですが、大学の理学療法学科の定員は少なく、まわりの友人たちからお世話になった看護師さんのエピソードを聞いたことから看護師を志して大学進学をしました。

看護大学に入学後、看護師の在り方に疑問を感じることがありました。看護師は仕事の性質上仕方がないのかもしれませんが、私が出会った看護師の方はたまたまだとは思いますが、イメージしていた看護師像とはかけ離れていたんです。

私はそうはなりたくないと思ったと同時に、自分の強みはなんだろうと考えました。英語は幼少期から習っていたこともあり、その強みを伸ばすべく大学1、2年生の春休みにアメリカウィスコンシン州に留学しました。

アメリカでの留学について教えてください。

播本 麻世

職業ではなく、生き方や価値観を語る学生が多く素敵だと思いましたね!

渡米して現地の学生と関わるなかで驚いたのは、職業の話ではなくお金を稼いで何をしたいのか、誰を幸せにしたいのかという生き方や価値観を語る学生が多かったことです。

留学したことで、広い枠組みで看護師のキャリアや在り方を捉えることができるようになり、日本に戻ってから前向きに看護師を目指すことができるようになりました。

日本は職業のアイデンティティが強いので、職業ではなく働くことも含めてどんな人生を送るのかに目を向けるアメリカが素敵だと感じて、アメリカで看護師になりたいと思ったんです。

大学3、4年生の春休み、再度渡米してカリフォルニア州のUCLA病院でボランティアをしました。卒業研究も、アメリカで働く日本人の看護師をテーマに実施しました

インタビューさせていただいた看護師の方々から、アメリカでの働き方を聞き、ますますアメリカで働きたい気持ちが強くなったんです。

大学卒業後、アメリカの大学院に通うことも考えたのですが、まずは看護師としての技術を身につけたいと思って日本で就職しました。

いざ日本の大学病院で勤務をするなかで、病院外での出会いや予防医学との出会いから新しい目標ができ、海外で勤務することにこだわらなくても良いのかもしれないとマインドが変わりはじめたんです。

今の活動内容と始めたきっかけを教えてください。

播本 麻世

19歳のがん患者様の看護に携わったことがきっかけで予防医学に興味を持ちました。

大学病院で勤務していた頃、19歳のがん患者様の看護に携わりました。「なぜ僕はがんになったのか」と聞かれたことがありましたが、答えることができませんでした。

看護師は、がんになってからの患者様を看護するための勉強はしているけれど、がんになる前の身体や生活に関する勉強はできていないと気づいたんです。

そこで、病気になる前の生活や注意点を説明できるようになりたいと思いました。

病気になる前から病気になった後まで、患者様の人生をトータルでサポートできるようになりたいと考え、再度カリフォルニア州に渡米し、アメリカで予防医学を学ぶことを決意したんです。

帰国後は、患者様をトータルでケアするためにと考えて、訪問看護ステーションに就職しました。訪問看護の対象の患者様はすでに病気になった方なので、プライベートで家族や大切な友人たちに病気の予防のために必要なことや栄養学を教えていました。

Instagramの発信は2019年、妊娠中に時間ができたタイミングで始めたんです。想定以上にフォロワーの数が増えたので、予防医療や栄養に興味がある方が多いと知りました。

フォロワーの数が一気に増えたきっかけは、インフルエンサーの方が広げてくださったからです。もともと情報をまとめることが好きなので、Instagramは趣味のように思っています。

今は4歳の女の子のママとなり、妊娠、子育てに必要な栄養や家庭の健康を守るために健康的な習慣を身につけるための知識やサプリメントの選び方などをお伝えしています。

私と関わることで、健康の改善につながることができたらなと思っています。

現在は看護師としてパートタイムで終末期の患者様をケアしながら、Instagramの発信を行なっています。看護の現場が大好きなので、これからも看護師を続けたいです!

今の活動に詰まっている想いを教えてください。

播本 麻世

身体に必要な栄養素を楽しく伝えたいです!

患者様やご家族が、病気になる前から健康に関する知識を持っていたら、つらい病気になることを防ぐことができると考えています。

日本の予防医学を学ぶ前に、アメリカの予防医学を学んだので、帰国後日本に対するカルチャーショックを感じました。

たとえば、日本のサプリメントの認可の基準がアメリカと比べると緩いことなど、知らなければサプリメントを選べず、逆に不健康になってしまうことがたくさんあることに気づきました。

知識がないことを理由に、状態が悪化する方を少しでも減らしたいです。そのためには、難しい情報だと伝わりにくいと思うので、情報は分かりやすく楽しく学べるようにInstagramでの伝え方を工夫しています。

活動に詰まっている想いは、自分の大切な心と身体に何が必要かを分かりやすく楽しく伝えたいということ。

実は30代の友人を亡くした経験があります。本人のご家族がつらいのはもちろん、私も含めて周りの方がつらい思いをすることを身に沁みて痛感しました。

病気はお金で治せないけれど、予防のために知識をつけて身体に投資することはできます。健康的に生きることで、病気を遠ざけることができるということを分かりやすく楽しく学べるよう伝え続けたいです!

社会に与えたい影響を教えてください。

播本 麻世

自分の心と身体に興味を持つ方を増やしたいです!

健康の定義は、世界中で年々変化しています。

昔は、ただ病気ではないことを健康と言っていたと思います。

アメリカの予防医学では、オプティマルヘルス(直訳で最善・最高の健康状態という意味)という病気の予防は当たり前で、現在の年齢にあった健康を増進していくという考え方が健康になるために当たり前とされているんです。

しかし日本では、まだ予防の重要性が定着していないと思います。健康の大切さを病気になってから気づく方が非常に多いです。病気になる前の身体づくりの大切さを楽しく伝え続けたいです!

今後はInstagramだけではなく、リアルに伝える場所をつくったり、コミュニティを作ったりして、大切な情報をシリーズ化してコミュニティに参加するのが楽しみになるようにしたいです。

私の発信ならば、難しいことも分かりやすく楽しく理解できる、そんな形を作っていきたいです。

医療従事者が一歩踏み出すためにメッセージをどうぞ。

播本 麻世

心と身体に栄養を補給して、好奇心を持って行動してほしいです!

自分の信念や価値観を深掘りしていくことで、自分が大切にしていることが分かると思います。

また、多くの方との関わりを持つことも、きっかけになると思います。

たとえば院外の方と関わることで、思いもよらない抜け道ができるかもしれない。好奇心を持って進んでほしいです!

ただ、身体が元気でなければ前向きに進むことができません。やりたいことをやるためにどうするべきか突き詰めると、結局栄養が大事だなと自分自身でも気づきました。

私は、心と身体に栄養を補給して、年々健康的にパワーアップしていると思います笑

もし、読者のなかで「あれもこれもできない」と何かに悩んでいる方がいらっしゃるならば、それは心と身体の栄養が足りていないからかもしれません。

栄養を補給すれば、元気に前に進むことができると思います!

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