身体ケアの手段に鍼灸とピラティスがあることを知ってほしい!【ちなつ / 鍼灸師 / あん摩マッサージ指圧師】

身体ケアの手段に鍼灸とピラティスがあることを知ってほしい!【ちなつ / 鍼灸師 / あん摩マッサージ指圧師】

取材日:2024/4/11

ちなつ

鍼灸師として整骨院、訪問鍼灸マッサージに従事。現在は訪問鍼灸マッサージに加えてピラティスインストラクター、グラビアまで幅広く活躍。身体をケアする方、自分のコンプレックスを受け入れて幸せになれる方を増やすべく活動中。

hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

鍼灸師の資格を持ちつつ、ピラティスのインストラクター、グラビアまで幅広く活動しているちなつさんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • ちなつさんが鍼灸師を目指したきっかけは、自身が本気で打ち込んだ陸上競技をサポートしてくれる鍼灸師の存在があったため。
  • ピラティスを始めたことで、お客様の身体を根本からケアすることができただけではなく、自身のコンプレックスとも向き合えてグラビア活動まで活動が広がった。
  • 身体をケアすること、運動することが当たり前の世の中になって鍼灸とピラティスを選ぶ方が増えてほしい。

鍼灸師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

ちなつ

学生時代に鍼灸師の先生方にお世話になったのがきっかけです!

中学生、高校生で陸上競技部に所属していて、学校と鍼灸整骨院が契約し、整骨院の先生が試合にも帯同してくださる環境でした。

身体のケアだけでなく、メンタルケアもしていただいたので、私も誰かのことを支えたいと思ったんです。

実は中学、高校と走り幅跳びで全国大会に出場したことがあり、大学でも陸上競技を続けるか迷いましたが、鍼灸師を目指して専門学校に進みました。

専門学校に入ってから、すぐに鍼灸師として実践を学べるのかと思っていたのですが、座学が多く自分は何を学んでいるんだろう・・・とジレンマを感じましたね。

実践的な内容やスポーツに携わるための知識は、接骨院でのアルバイトで身につけた形です。

鍼灸師の資格を取った後は、アルバイトをしていた接骨院に就職しましたが、ちょうどコロナ禍で患者様も来ず、接骨院の経営が厳しい状況になっていました。

専門学校に進んで国家資格を取っても、収入を得るのが難しいとは思ってなかったです。

資格があれば大丈夫とよく言われますが、自分の生きる力、お金を稼ぐ力がないと生きていけないと考えたとき、今の時代、鍼灸師として一番需要がある分野は高齢者に対する治療と考えました。

まず社会人としての経済基盤を作るため、需要が高い仕事をしようと思い、訪問鍼灸に転職しました。
訪問鍼灸は、予想以上に楽しかったですね。対象者は老若男女問わず、患者様に癒しを届けられることこそ自分の喜びなのだと気づけたので、経験できてよかったです。

現在の活動内容と、活動を始めたきっかけを教えてください。

ちなつ

身体の悩みを根本解決するための方法がピラティスだと気づいたからです!

私は、現在ピラティスのインストラクターや鍼灸師として訪問鍼灸マッサージ、グラビア活動を行なっています。

整骨院で勤務していた頃、施術後には痛みが改善したとしても、また同じ症状を繰り返す方をたくさん見てきました。

そもそも姿勢が悪く運動習慣がなければ、根本解決にはつながらないですし、違うアプローチができないかと調べるなかで出会ったのがピラティスだったんです。

ピラティスを学ぶことで、身体の使い方と姿勢を根本から解決できると思い、コロナ禍の接骨院で勤務しながら、インストラクター養成コースを受講しました。

ですが、講座の内容がどうしても腑に落ちず悶々としてしまったんです。

自分で納得したうえでピラティスの資格を取って仕事にしたいと考え、別の団体で学び直すことを決意しました。

訪問鍼灸に転職し、収入を得られるようになってから、解剖生理学に基づいて学ぶことができるPHIピラティスに出会い、資格を取り直したんです。

学生時代接骨院のアルバイトのほかに、スポーツジムでアルバイトをしていたので、自分で連絡をとり、ピラティスのインストラクターをさせていただくことになりました。

思い立ったら即行動できるのが私の強みだと思います。

週5日訪問鍼灸マッサージで正社員をしつつ、土日は業務委託でピラティス講師をするという生活が3~4か月続きました。

その後、訪問鍼灸も業務委託に変更し、徐々にピラティスをメインにする生活に切り替わりました。

鍼灸もピラティスも大好きなので、どちらも仕事にしたいと考えてフリーランスの働き方に変えました。

グラビア活動もスタートされていますが、きっかけを教えてください。

ちなつ

ピラティスを通して、自分のコンプレックスと向き合うことができ、自分の身体を好きになれたからです!

グラビア活動を始めた一番の理由は、私の活動を通して鍼灸とピラティスを知っていただき、一人でも多くの方に受けていただきたいと考えたからです。

ピラティスを始めるまで、自分の身体にコンプレックスを抱えていました。

学生時代に陸上競技を本気でやっていたので、どうしても下半身に筋肉がついてしまい、周りの友人から身体と顔のバランスが合っていないと言われて傷ついたこともあります。

ピラティスを学ぶなかで、自分の身体がどのようにできているかを知ることができました。自分の身体と向き合うことで、自分の身体を好きだと思えるようになったんです。

そんなときに、ご縁があってグラビア活動のお誘いを受けました。

自分がコンプレックスに感じていた身体を見せることで、ありのままの自分自身の身体を愛する大切さや、悩んでいることも違う捉え方をすればあなたの魅力だと伝えていきたいんです。

最初は写真を撮られることに恥ずかしさを感じていたのですが、カメラマンさんがプロフェッショナルで、撮られる側の気持ちが楽しくなるように撮影してくださいました。

出来上がった写真を見ると楽しそうに写っている自分がいましたね。その経験から、自分の身体を好きになる方がもっと増えたら嬉しいなと思います。

活動に詰まっている想いを教えてください。

ちなつ

自分と関わってくれたすべての方に幸せになってほしいです。

活動に詰まっている一番の想いは、ピラティスでもマッサージでも、私が関わるすべてのお客様の身体を癒して元気にしたいということです。

これまで家族をはじめとした私を支えてくれた方に感謝をしつつ、今度は私が周りの方を幸せにしたいと思って活動しています。

ピラティスを教えるなかで、整体に通っているときは身体が整うけれど、通うことを辞めると体調が戻ってしまうというお話を聞くことが多いんです。

私が施術するなかで感じていた違和感は、間違っていなかったと実感しました。身体を根本から変えるために、ピラティスを教えることに改めてやりがいを感じましたね。

それでも鍼灸マッサージを辞めなかったのは、マッサージによって人と人が触れ合う時間は、お客様の癒しになる大切な時間だと分かっていたからです。

悲しいことがあって頑張れないときに「ピラティスなどの運動をやりましょう」と言われるのは、私もしんどいです。

常に患者様の身体と心がどのような状況で、今必要としていることが何か、どうしたら元気になっていただけるかを考えるようにしています。

また鍼灸マッサージで心と身体をほぐし、リセットする。ピラティスで心と身体を整えて今よりポジティブに過ごすことができるようにサポートしたいです。

今後の目標は、20代のうちに鍼灸・マッサージ・ピラティスを同じ場所で提供できる場所を作りたいと思っています。

老若男女問わずさまざまな方に出入りしていただく環境にしたいですね。

社会に与えたい影響を教えてください!

ちなつ

身体のケアと運動をすることが当たり前の世の中にしたいです!

一生一緒にいる自分の身体だからこそ、ケアを行なって大切にしてほしいです。その一つの手段として、鍼灸やピラティスがあることを知ってほしくて活動を行なっています。

日本では鍼が怖いと思う方が多いんです。肩こりで悩む方は、マッサージが第一選択になると思うのですが、鍼灸やピラティスも身体をケアするための選択肢に入るように、普及していきたいと思っています。

鍼灸へのハードルがどうしても高く、最後の砦と思われる方も多いですが、身体がぼろぼろになる前にぜひ鍼灸を受けてほしいです。

訪問鍼灸マッサージをしていると、高齢の患者様が「もう少し運動しておけばよかった」と口を揃えて言うんです。

人生100年時代と言われている現代で、若いうちから身体をケアすることで、未来の自分を幸せにできて健康寿命を伸ばすことができます。

身体をケアすることや運動することなんて当たり前と思う方が増える社会になればと思います。

髪を整えるために美容院に行くのと同じように、身体を整えるためにピラティスや鍼灸に行く方が増えてほしいです。

最後にお伝えしたいことは、もし何かをやってみたいと思って悩んでいる方がいれば、とりあえずやってみてほしいです。

たとえ失敗してしまったとしても、すべてが自分の経験になりますし、その失敗が誰かを励まし、元気づけるための種になると思っています。

私の場合は、ピラティスでお客様から心と身体に関する相談に乗るときに、自分の失敗経験からも伝えられることが多いので、失敗と捉えずに楽しく活動できています。

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