取材日:2023/04/16
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
介護福祉士の資格を持ちつつ、現在はヨガインストラクターやスタジオの経営、Instagramでは若返りダイエットの情報を発信してマルチに活躍している近藤さんを取材させていただきました!
- 近藤さんは営業職を辞めて介護福祉士を目指した!?
- 言い訳をしてやりたいことに挑戦せずに諦めてきた人生だった。
- 人生は一度きりなので年齢関係なくやりたいことに挑戦してほしい。
介護福祉士を目指したきっかけについて教えてください。
人から感謝される仕事に就きたいと考えたからです。
高校生の頃は旅行の計画を立てることが好きで、将来は旅行関係の仕事に就きたいと考えていました。卒業後は観光専門学校に入学しましたが、学費を払うためにバイトと学校の両立で、心身ともに限界を迎え退学したんです。
それでも旅行会社に勤めたい夢は諦められず、旅行部門がある出版社に入職しました。まずは営業部署に配属されて、営業成績も好調で楽しかったです。
営業成績が良かったため収入的には安定しましたが、常に怒られる日々でした。そんな時に営業先のご高齢の方に優しくしていただいたことがあり「感謝される仕事に就きたい」と思ったんです。
お金を求める働き方ではなく、人の温かみを感じる仕事のやりがいを感じた瞬間でした。その体験をきっかけに、介護の道へ進むことを決意します。その後、仕事をしながら実務経験を経て念願である介護福祉士の資格を取得しました。
その時の就職先は特別養護老人ホームを選びました。就職面接で施設長に「あなたは女優になれますか」と聞かれて衝撃を受けたのを今でも覚えています。
「なれます!」と即答しました。(笑)
あとから理由を聞いてみると「プライベートの事情を仕事に持ち込んだり、気分によって態度を変えたりせずに介護のプロとして演じてほしい」という理由からでした。
また「腹が立っても顔に出してはいけないし、言葉に出してはいけない」と言われ、介護のプロとして働く覚悟があるのか問われていたんです。
現在でも私の根底にある大切な言葉なので、面接の時に使用させていただいています。これからも女優を演じられる「介護のプロ」を見つけ出していきたいです。
ケアマネジャーの活動について教えてください。
ケアマネジャーが楽しんでこそ明るく楽しいケアプランを提供できると思います。
2001年に私が働いていた時期は、まだケアマネジャーの資格が創設されていなかったのですが、ケアプランを作成する仕事を先輩が行っていました。風変わりな先輩でしたが「この先輩みたいになりたいという憧れ」や「いつか先輩を超えたい」と思いケアマネジャーの資格を取得したんです。
現在は株式会社だいふくで管理者として働いています。この会社の格言は「仕事極めれば遊びとなり、遊び極まれば仕事となる」です。
真面目に書類と向き合っているだけでは、利用者さんを幸せにできないと思います。ケアマネジャーも楽しむことで、利用者さんにも明るく楽しいケアプランが提供できるんです。
私が担当している利用者さんで、後遺症から身体に半身麻痺がある方がいました。娘さんからお誕生日に「名古屋の夜景をセスナから見せてあげたい」という依頼があり、ケアプランを作成したんです。
その日に向かってリハビリを行い、飛行機に搭乗するところまで手配し無事名古屋の夜景を楽しんでくださって、そのお姿にワクワクと感動をいただけました。
利用者さんは叶えたい夢があり、叶える手段を知っているのがケアマネージャーです。これからも利用者さんの夢を叶える職場でありたいですし、夢を応援できる事業所でありたいと思います。
現在の事業を始めたきっかけについて教えてください。
忙しいことを理由にして挑戦できていないことに気づかされました。
私は運動をすることや人に教えることが好きだったので、20代の頃からヨガインストラクターをやってみたいと思ってました。しかし、3回の出産や育児に追われてやりたいことは、諦める人生をいつも選択していたんです。
そのことを知人に相談すると「時間が作れないのは自分が悪い、やらないことを人のせいにするのはよくない」と言われました。さらに「自分のやりたいことをできない理由にされている旦那さんや子どもたちが可哀想」とまで言われたんです。
この時に挑戦できない理由を人の責任にして諦めようとしている自分に気付かされ、私の背中を押してくれる言葉になったことを記憶しています。その後、週末にヨガインストラクターの学校へ通い資格を取得しました。
また、インストラクターの学校に通っていた時に2人の友人と仲良くなったんです。しかし、2人ともたくさんの不安や挫折、ストレスで「資格を取らなければよかった」とまで言うような辛い時期がありました。
「じゃあ私が数年後にスタジオを作るから待ってて」とつい宣言してしまって「3人で一緒に楽しいレッスンを届けていこう」と約束したんです。そして3年後約束を実現し、待ちに待ったヨガスタジオをopenさせることとなりました。
その日を待っててくれた友人は、オープン初日にインストラクターとしてデビューできたこと、仲間みんなで泣いて喜んだことを覚えています。これからもスタジオの運営をしつつ、大切な仲間と楽しくインストラクターも続けていくつもりです。
現在の事業内容をおしえてください。
ヨガインストラクターやスタジオの運営、Instagramで若返りダイエットの情報を発信しています。
2021年に名古屋市瑞穂区で「10年先も笑顔で心とカラダ、自分らしく」をコンセプトに「NASHA YOGA STUDIO」をopenしました。様々な経歴を持っているインストラクターが在籍しており、お客様1人1人に笑顔で丁寧に接しています。
ゆっくりと呼吸を深めて自分だけを見つめる癒しの時間、食や心、体の中からメンテナンスできる時間、身体の中心、体幹から意識するボディーメイクの時間など自分自身を整えることが可能です。
新しい習慣で心と体を整えて、新しいあなたを一緒につくっていきましょう。
ヨガでウエストがくびれたり、自分の時間がもてるようになったりと多くのお客様から嬉しいお声をいただいています。また、ツーリングビーチヨガやビールヨガなどのイベントを開催しており、普段体験できない一味違うヨガも好評です。
年齢や体型、身体の柔軟さではなくヨガを通して、たくさんの方に幸せや笑顔でいっぱいの楽しい毎日を過ごしていただきたいと考えています。みなさまの人生に寄り添い応援できるヨガスタジオでありたいです。
また、年齢を重ねるごとに代謝が落ちたり、ホルモンバランスが崩れたりして痩せづらい体になります。何歳になっても綺麗になれることを諦めないでほしいという想いから、Instagramで若返りダイエットの情報を発信中です。
主に45〜60代の方に向けて生活習慣を見直すことの大切さや、忙しい方も継続できるように1日5分程度で行える簡単なエクササイズを発信しています。
現在の事業に詰まっている想いを教えてください。
やりたいことに挑戦することは何歳になっても遅くはないんです。
私は3人の子どもを出産し、育児をしながら仕事を続けてます。女性は母や妻として家庭にいなければならず、家事や育児を完璧にこなすことが当たり前だと思っていました。そのため、やりたいことに挑戦するのは良くないことだと思い込んでいたんです。
でも反面、男性や活躍している女性に対して「みんないいな。かっこいいな」と妬みを感じ苛立つ自分もいました。今振り返れば、何も挑戦してこなかった自分への後悔だったんです。
42歳のときに癌と宣告され、癌を摘出する手術をしました。闘病中に数年で死んでしまうと考えたときに「1度の人生を後悔をして死ぬのは嫌だな」と思ったんです。そこから気持ちが変わり、退院後は自分の人生に本気で向き合い楽しもうと決めました。
やりたいことに挑戦することは何歳になっても遅いことはなく、やりたいと思ったときが行動するチャンスだと思います。失敗したことは無駄ではないですし、挑戦したことがかっこいいんです。
レッスンに来てくださるお客様は皆さん綺麗になりたいとかスタイルキープしたいそんな目標があります。人生と同じで諦めたり誰かの責任にするのではなく、もっと自分と向き合って欲しい。
諦める要因は容姿とか年齢とか環境などが原因ではなく、もっと大切な部分があることにくづいて欲しいと思います。私にとってヨガは一つの手段であり、ヨガを通じて関わってくださった方の人生を応援していきたいです。
社会に与えたい影響を教えてください。
やりたいことに挑戦して後悔しないように生きてほしいです。
私は2023年に「Beauty Japan」中日本大会に出場しました。この大会は「社会で活躍する女性を増やすためのプログラム」を背景としたビューティーコンテストです。スピーチを通じて自分の想いを発信したことで多くの方に共感していただき、中日大会でグランプリを獲得することができました。
何か挑戦したいけれど、1歩を踏み出せない方はとても多いと思います。しかし、その一歩を踏み出さなければ気づけない感動や応援してくれる仲間がたくさんいることに気づく。そんな体験ができる挑戦をぜひ味わっていただきたいですね。
人生は一度きりなので年齢や性別に言い訳せず、やりたいことに挑戦して後悔しないように生きてほしいと伝えたいです。
最後にhospassの読者に一言お願いします。
人生の選択で迷ったり、悩んだりしたときは、自分がワクワクするほうを選んでほしいと思います。1歩踏み出すときに、ドキドキやワクワクを少しでも感じるのであれば踏み出すべきです。しかし、恐怖の方が強い場合だったら今は行動しなくてもいいかなと思います。
私は選択に迷ったときに自分も心から笑えて、みんなも楽しく笑っている姿をイメージできる方を選択するんです。
もし失敗したとしても反省するだけで、挑戦せず後悔するよりいいと思います。みなさんには反省しても後悔はしてほしくないので、楽しそうと思えるほうにたくさんいってほしいです。
一度きりの人生、一緒に楽しみましょう。
近藤 明香(こんどう さやか)
40代でやりたいことに挑戦できていない人生だと気づき、本気で人生に向き合おうと決意。年齢や性別に言い訳せず、やりたいことに挑戦して後悔しない人生を送りたいと考える。現在はケアマネジャーとして勤務する傍ら、ヨガインストラクターやスタジオの経営を行う。また、Instagramでは若返りダイエットの情報を発信してマルチに活躍中。