取材日:2024/6/13
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
歯科衛生士の資格を持ち、一般歯科に勤務しつつ、笑顔トレーナーやアスリートのアロマコンディショニングの活動をしている松本さんを取材させていただきました!
- 松本さんが歯科衛生士を目指したのは、職業紹介の冊子がきっかけ
- 良い笑顔をつくるには、全身の調整が必要
- 自分がサポートした子どもが、オリンピックで笑顔で表彰台に上る姿を見たい
歯科衛生士を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
高校生の頃に配られた職業紹介の冊子がきっかけです!
高校生時代に職業紹介の冊子を見て、歯科衛生士の資格を知りました。
ちょうどその頃、歯科医院に通っていたこともあり、歯科衛生士が働く姿を意識して見るようになりました。
歯形を取ったり、歯科医師の指示を受けて補佐をしたりと、おもしろそうだと思って志しました。
職業紹介の冊子がなければ、歯科衛生士の存在は知らないままだったと思いますね。実は、歯科衛生士の専門学校に入学してから国家資格ということを知りました。
入学してからは、実習や勉強が思い描いていたイメージより大変でした。
人によっては、患者さまの口の中を見たり、歯石を取ったりすることが汚いと感じる方もいるかもしれませんが、私はそのように思ったことが一度もなかったですね。
専門学校を卒業して、専門学校の先生が務めていた一般歯科に就職しました。
大変なこともありましたが、働いてから一度も歯科衛生士を辞めたいと思ったことがないんです。患者さまや環境に恵まれていたと思いますね。
最初に勤めた病院を5年ほどで退職し、今の病院に就職しました。
笑顔トレーナーの事業内容と始めたきっかけを教えてください。
年齢笑顔トレーナーを始めたきっかけは、コロナです。
現在は、歯科衛生士として一般歯科・小児矯正歯科に勤務しながら、口元の改善に特化した表情筋トレーニング&リリースを行なっています。
表情筋トレーニングにより、理想の笑顔を作り出せるため、笑顔トレーナーとしてオンラインレッスンにて活動しつつ、Instagramで発信を行なっています。
コロナが明けてマスクを外したとき、ふと自分がおばさんになったと感じてショックを受けました。
また、子どもの集合写真を見たとき、ポカンとした顔の子どもが多いことに衝撃を受けましたね。
そんなとき、Instagramで口元のトレーニングを発信している方の動画を見て、それに興味をもったのをきっかけに、表情筋トレーナーの資格を取得することを決めました。
自分の笑顔にコンプレックスを感じていたので、実体験も踏まえて学んだことを生かして笑顔トレーナーとして活動したいと思うようになりました。笑顔トレーナーは、オンラインで月2.3回レッスンをしています。
始めて1年、自分の笑顔も良いかなと思えるようになりました。
Instagramの発信は、養成講座受けていた頃から行なっていましたが、笑顔トレーナーとしてのアカウントを作ったのは、2023年の年末でした。
フォロワーの数が伸びたのは、1本の動画がバズったことがきっかけです。
アスリート向けのコンディショニングの事業内容と始めたきっかけを教えてください。
お顔の改善と全身の筋肉がつながっていると実感したことがきっかけです。
笑顔トレーナーとして活動するなかで、身体のゆがみに関する悩みを訴える方が多いことに気づきました。
お顔の改善には表情筋だけではなく、全身の筋肉とつながっていると実感し、セラピストの資格を取得することを決意しました。
セラピストの資格にはさまざまな種類がありますが、私が取得したのはアスリートアロマトレーナーという資格です。
アスリートアロマトレーナーを選んだ理由は全身の筋肉を学べることに加えて、ダンスやチアリーディングをして怪我をしていた娘をケアできると感じたからです。
実際に学んで娘に実践するなかで、娘の習いごとのお友達、地域のご老人など、老若男女問わずサポートできることに気づきました。
子どものスポーツクラブが流行っているのですが、大人から見ても練習量が多いんです。身体が痛いと感じて思っても練習はあります。
活発な子どもでももちろん怪我をするので、大人がコンディショニングの必要性を理解していたら良いのですが、スポーツの世界にはまだ根性論が根付いています。だからこそ、私はそういった子どもたちをサポートしたかったんです。
現在は、子どものクラブチームやアマチュアのスポーツチームのサポートを行なっています。
また、自宅でアスリート向けのコンディショニングサロンの開業も準備中です。
今後の展望を教えてください。
舌の機能が大切なことを年齢に関係なく伝えていきたいです。私がサポートした子どもが、いつか笑顔で表彰台に上ってくれたら嬉しいです!
受講者さまから寄せられる疑問に対して、すべてに答えたいと思っています。
歯科では、患者さまが治療されている感覚があるためか、あまり質問されることはありません。淡々と治療を受けて帰られる方が多いですね。
一方で、表情筋トレーニングやコンディショニングを受けてくださる方は、自分からやりたいと思って来てくださるので、質問も多いです。
私のところに来てくださった方の想いには、すべて応えたいです。そのためには知識が必要なので、勉強は欠かせないと思って常に学び続けています。
今後の展望は、笑顔トレーナーもアスリート向けのコンディショニングサロンもどちらも続けたいです。
歯科衛生士として咬合も見ることができるからこそ、長い目で見た目標は、アスリートが最高の笑顔で表彰台に上れるようにサポートすることです。
そのために、デンタルリメディアルセラピストの資格も勉強しています。
いつか私がサポートした子どもたちが、オリンピックで笑顔で表彰台に上ってくれたら嬉しいです!
社会に与えたい影響を教えてください。
口元のケアが全身につながることを知ってほしいです!
アスリートへのアロマケアの考え方は、まだメジャーではありません。身体を痛めたら整体に行くか、接骨院に行くかだと思います。
アロマケアは痛みが出ないように身体をケアする目的があり、実は海外ではメジャーなケアの方法なんです。
身体が痛くなってからケアするのではなく、日本でも香りから癒されて筋肉を緩める考え方を広げたいです。
私自身、勉強するまでは身体をアロマケアする考え方を知りませんでしたし、子どもにも通じると思っていませんでした。
身体のコンディションを整えることで、病院にも行かないで済むかもしれません。
ケアの必要性を私の活動から知っていただくこと、そしてそれを広げるために、資格取得や勉強をして土台を作らなければいけないと思います。
最後に読者の方に伝えたいことは、口元から世界が広がることを知ってほしいです。
私はアスリート向けのコンディショニングと表情筋トレーナー、そして歯科衛生士として咬合もサポートしたいと考えていたので、進むべきキャリアを本当に悩みました。
ですが、口元を鍛えることによって笑顔がより素敵になり、筋肉のつながりから全身に影響が出ることを知りました。それ以来、幅広くサポートしたいと思うようになったんです。
私自身がそうだったように、口元を鍛えて笑顔を好きになり、咬合から全身を整えることで見える世界が広がってほしいですね。
松本 明香(まつもと さやか)
歯科衛生士の資格を取得し、歯科医院で勤務。表情筋トレーナー、アスリート向けのコンディショニングにも従事。