取材日:2023/06/01
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
管理栄養士の資格を持ちつつ、現在は重ね煮アカデミーで講師を行う傍ら、Instagramでアトピー、アレルギーの改善食などの情報を発信している佐藤さんを取材させて頂きました!
- 入院した祖父を自宅で療養させたいと考えて、管理栄養士を目指した⁉️
- 息子のアトピーやアレルギー症状で絶望を経験し、現在の事業を始めた?
- 毎日の食事で子どもの体を整えることが大切
管理栄養士を目指したきっかけについて教えてください。
祖父の栄養を管理したいと思ったことがきっかけです。
私の実家は農家を営んでおり、両親が家を留守にすることが多かったです。私は食事を作る担当を任されていたので、自然と料理をすることが好きになりました。
また、母親はお菓子作りが好きで、私も小さい頃から手伝っていた記憶があります。その影響からパティシエの道に進もうと考えるようになったんです。
しかし、高校生の頃に祖父が体調を崩して入院したことに心を痛め「家で見てあげられたらいいな」という気持ちを抱きます。祖父の栄養管理を行いたいと考えるようになり、管理栄養士という職業に進むことを決めました。
卒業後は、栄養管理を病院で学びたいと考えて就職します。病院は患者さんの出入りが激しく忙しくて、大変でした。また、私の栄養管理で患者さんの大切な命を預かっていることに責任を感じたんです。
その後は病院で8年間勤務してから、高齢の方が好きだったので老人施設へ転職しました。施設は長期滞在の方が多くて、1人ひとりと向き合えたので楽しかったです。
現在の事業を始めたきっかけについて教えてください。
子どものアレルギーで悩んでいるママを救いたいと思ったからです。
息子は生後4ヶ月でアトピーと診断されてから、ステロイド薬を塗っていました。それでもアトピーの状態は改善されず、色々なアトピー療法を試したんです。
しかし、息子のアトピーの状態を悪化させてしまい「アトピーの体で産んでしまってごめんね」と毎日泣いていました。
また、2歳ではマルチアレルギーと診断されて「何を食べさせたらいいの?栄養どうしたらいいの?」と管理栄養士でありながらも、無知な自分がそこにはいたんです。今まで栄養士として培ってきた知識が、反映されないもどかしさを感じていたことをよく覚えています。
息子が食べられるものを毎日必死に探しましたが、中々見つからなかったです。周りに相談できる方もいなかったので、孤独や絶望を経験しました。
そんなとき、偶然調べ物をしていたら「重ね煮」を見つけたんです。息子の食べさせる物を見直すと、アトピーの状態は改善して肌が綺麗になりました。また、食物アレルギーの数値も減少して、小麦のパンも食べられるようになったんです。
息子の状態が改善したことで「食べる物や、腸を整えることの大切さ」を実感しました。子どものアトピーやアレルギーに悩んでいるママさんを、一人でも多く救いたいと思い活動を開始します。
現在の事業内容を教えてください。
重ね煮アカデミーで講師を行う傍ら、Instagramでアトピー、アレルギーの改善食などの情報を発信しています。
日本重ね煮協会で師範の資格を取得後は、重ね煮アカデミー陽まわり教室の講師として登壇し、生徒さんに向けて講座を実施中です。食べることで内外から健康な身体と、心を保つための知恵とレシピについて学べる内容となっています。
また、重ね煮をママさんと一緒に作るワークショップも人気です。重ね煮の香りや味を体験することができ、正しい食べ方の比率が分かるようになります。身体や肌を強くするための食べ方が分かるため、初心者の方も大歓迎です。
このような活動を通じて、100名以上のママたちに重ね煮の魅力をお伝えし、アトピーやアレルギーの根本を改善してきました。ママさんからは「アトピーが改善した」「鼻炎が改善した」などの嬉しいお声をいただいています。
その他にはInstagramでは0歳からのアトピー、アレルギー改善食などの情報を発信中です。子どものアトピーやアレルギーに悩むママに向けて簡単で短時間で作れる重ね煮レシピや食べ方の大切さを伝えています。
事業に詰まっている想いを教えてください。
子どもと楽しく過ごしていただく時間が増えてほしいです。
私は子育てを楽しみにしていましたが、息子のアトピーやアレルギーに悩まされ苦しい期間もありました。しかし、重ね煮と出会ってから食事を見直したことで、子育てが楽しいものに変化していったんです。
生徒さんの子どもの状態が改善されるのを見ると、重ね煮の活動が大切だと気付かされます。ママさん達からは「はるかさんに出会えて良かった」と嬉しいお言葉をいただき、その度に活動をしていて「良かったな」と思うんです。
子育ての期間はあっという間に終わるため、その大切な時間を苦しい思いで終わってほしくないと思います。悩む時間があるなら、子どもと楽しく過ごしていただく時間が増えてほしいです。
また、子どもは好き嫌いが多いので、どうしても好きな食事に偏りがちになってしまいます。料理をするときに食材が制限されることは、毎日食事を作るママさんにとってもストレスとなるものです。
アトピーやアレルギーの症状を改善するには、毎日の食事で子どもの体を整えてあげることが大切になります。普段の食事を変えることは、ママさんの覚悟も必要になるのでサポートを行なっていきたいです。
社会には子どものアトピーやアレルギーの症状に悩んで辛い経験をしているママさんは多くいます。現在の活動を継続することで、重ね煮を広めていきたいです。
事業を通してどのような影響を社会に与えたいですか?
重ね煮をママさんの当たり前にしていきたいです。
何か体の不調を感じたときに、薬に頼る方が多いのが現状です。薬に頼ることは悪くないですが、依存しすぎるのではなく、薬以外の選択肢も考えることは大切だと思います。
私の生徒さんが潰瘍性大腸炎を罹患して、重ね煮で食事を変えてから6ヶ月で薬がいらない状態になった方もいました。
私たちの体には「自己免疫力」や「自己治癒力」があるので、正しい知識をつけることで健康な体を作れることを知ってほしいと思います。アトピーやアレルギーは食べる物で状態が改善するので、食べているものを見直して体質改善を行なってほしいです。
また、重ね煮は子どもたちだけではなく、ママさんたちにもメリットが多いと思います。私は妊娠中に重ね煮の食事に変えてから、体重が-10kg落ちて体が軽くなりました。また、生徒さんの中でも長年の鼻詰まりが解消され、良く眠れるようになった方もいます。
みなさんに食事を意識していただけるよう「重ね煮」をママさんの当たり前にしていきたいです。社会に食事や健康についての影響を与えることで、子どもやママさんを笑顔にできるように今後も活動していきます。
佐藤 はるか(さとうはるか)
入院した祖父を自宅で療養させたいと考え、管理栄養士を目指す。重ね煮で食事を見直したことで、息子のアトピーやアレルギー状態が改善する。同じように子どものアレルギー症状で悩んでいるママさんを救いたいと考える。現在は重ね煮アカデミーで講師を行う傍ら、Instagramでアトピー、アレルギーの改善食などの情報を発信している。