取材日:2024/06/27
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
助産師の資格を持ちつつ、現在は産院と産後ケアホテル、妊娠や出産に関するSNS発信や企業とのタイアップで産前産後のサポートを行っているあんなさんを取材させて頂きました!
- 赤ちゃんの笑顔は世界一の癒し
- とにかく妊娠や出産のイメージをポジティブに変えたい!
- 試行錯誤の3年間があったからこそ、今がある
助産師を目指したきっかけを教えてください
赤ちゃんの笑顔が心から大好きでした。
私は幼いころ、大きな声で泣いている赤ちゃんをあやす機会がありました。あやすとだんだん笑顔になる赤ちゃんが私にとって最高に癒しで、今でも幸せを感じます。
こうして、赤ちゃんや子どもに対する愛情が一層深まっていきました。私は今でも、あの笑顔に「癒し」と「幸福感」を感じています。
母からの言葉が背中を押してくれたんです。
また、中学2年生の時にそんな私の姿をいつも見ていた母から「優しくて、赤ちゃんが好きなあなたなら助産師に向いてるかもしれない」と言われました。この言葉が心に深く刻まれ「助産師」という職業について興味をもち始めることとなります。
それからは助産師について調べ始め、多くの赤ちゃんやママの味方になることを決めました。やはりあの時、背中を押してくれた母の言葉の影響が大きかったです。
それから、脇目も触れることもなく「助産師」の道へ一直線へ進みました。看護大学、助産師学校を卒業し、夢だった助産師として働いています。
臨床に出た感想を教えてください。
様々な人々の出会いや価値観が私を大きく成長させてくれました。
念願の助産師ではありましたが、実は恐怖を覚えた瞬間もありました。それは産婦人科の実習の時です。
その時も出産に立ち会い赤ちゃんを取り上げる瞬間は、大きな達成感と喜びを感じていました。ただし、その喜びは出血が止まらない緊急事態に直面したことで一転します。
初めて見る大量の出血に恐怖を覚え、実習後のホテルで涙が止まらなくなりました。気が動転していた時も支えてくれたのが母でした。
母に電話して話を聞いてもらうことで、心の安定を取り戻すことができました。臨床現場で命の尊さを学び、改めて家族の支えが重要であることに気づかされましたね。
実際に自分自身が助産師として働くようになってからは、やりがいを常に感じていたと思います。もちろん、常に高い集中力と迅速な判断が求められるので、緊張状態が続く毎日です。
それでも、赤ちゃんの誕生やご家族と喜びを共有できる瞬間は、何ものにも代えがたい喜びと達成感をもたらしてくれます。
あの瞬間に立ち会えることが、どんなに辛いことがあっても「助産師になって良かったな」と思える瞬間です。
私はこれからも赤ちゃんとママ、そして家族の方々の笑顔を守っていきたいと思います。そんな理想の助産師像を描きながら、助産師としての道を歩んでいきたいです。
現在の活動内容を教えてください。
Instagramを中心に助産師としての情報を発信中です。
現在は臨床でも助産師として働きながら、Instagramを活用した情報発信と企業とのタイアップを行っています。
Instagramは、多くの患者さんに「助産師を連れて帰りたい」と言われた経験から始めました。この声を聞き「産後も継続的にサポートできる場を提供したい」と考えたんです。
おもに妊娠や出産を迎えるママのお悩み解決を可能とした発信を行なっています。また、ベビーマッサージやヨガのオンラインレッスンなど、実践的な内容も発信中です。
フォロワーの方々にも多くのコメントをいただき、ママの悩みや喜びをみなさんに共有しています。出産の報告をいただくときは、自分ごとのように嬉しい気持ちになりますね。
また、多くの企業とタイアップを行っており、マタニティ業界をより良くするために活動中です。おもにマタニティウェアや育児用品のレビューを行い、オススメの商品をフォロワーさんにも紹介しています。
これからはマタニティグッズの開発にも携わり、助産師としての経験を活かしていきたいです。そして、多くのママたちから支持され、安心して使えるマタニティグッズを世の中に広めていきたいと思います。
私は助産師として病院勤務をはじめ、産後ケアホテルの立ち上げ、助産師インフルエンサーとしての活動とさまざまな活動を行なってきました。この経験は私の唯一無二の武器です。
少しでもマタニティ業界を盛り上げ、赤ちゃんとママの笑顔を守るために活動していきます。
活動に詰まっている想いを教えてください。
妊娠・出産・育児をもっとポジティブなイメージに変えていきたいです。
私は妊娠・出産・育児をよりポジティブなイメージに変えていきたいです。特に初めての出産となると、メンタルや経済的にも不安になる方が多くいます。
そんなネガティブなイメージを正しい情報と私の明るいキャラクターでサポートしていきたいです。そんな想いも込めて「とにかく明るい助産師」として活動させていただいています。
出産や妊娠にポジティブなイメージを作ることができれば、母親が周囲からの支援を受けやすくするための環境づくりをすることが可能です。そして、出産後のママと赤ちゃん、ご家族が安心して過ごせる場を提供していきたいと思います。
コミュニティを作りたいと考えています!
今後のビジョンとして、ママたちが一緒に成長できるコミュニティを築いていきたいです。ママたちの不安には「情報不足」が原因だと思います。
だからこそ、妊娠・出産・育児のそれぞれの時期の悩みや必要なことをママたち同士が情報共有できる場にしたいです。そうすることで、育児の負担を軽減し、より豊かな子育て経験を提供することを目指しています。
これからも家族の方々の笑顔を守るために活動していきたいです。病院勤務時代に培った知識と経験を生かしつつ、オンラインとオフラインの両方で母親と赤ちゃんを支える新しい形の助産師業を築き上げています。
hospassを通して読者に届けたいことを教えてください!
挑戦し、失敗することを恐れないでほしいです。
私は独立を決意してから3年間、多くの迷いと戦ってきました。病院の外に出るということは、ある意味「守られなくなる」ことと同じです。自由に選択できる分、自分自身で責任を負わなければなりません。
この不安と夢の間でたくさん葛藤してきました。決してこの3年間が無駄だったとは思いませんが、悩んでる時間があるなら踏み出して、早く挑戦と失敗を繰り返したらよかった!と思っています。挑戦を始めてから、失敗を貯めないと成長しないと気づいたからです。
だからこれから挑戦するみなさんにも、たくさん失敗して、挑戦をし続けてほしいと思います。挑戦を恐れずに新しいことに取り組む勇気が、何よりも忘れてはいけないマインドです。
どんどん挑戦していきましょう。
挑戦の先には失敗することもありますが、その中でしか見えてこない課題や改善点があると思います。この課題が見えてこないかぎり、成長することは難しいです。
私自身もまだまだこれから。より良いサービスを提供するための挑戦と努力を続けています。心の中に「やりたい」が存在するのであれば、一緒に挑戦し続けていきましょう。
あんな
赤ちゃんとママの笑顔を守りたいと思い、助産師の資格を取得。「助産師さんを家に連れて帰りたい」との声を聞き、産後もサポートできるようにInstagram運用を始める。現在は産院と産後ケアホテル、また産前産後に関するSNS発信や企業とのタイアップを中心に赤ちゃんとご家族の笑顔を守っている。