一人ひとりに合った施術を!【角谷 暢大 / 柔道整復師】

一人ひとりに合った施術を!【角谷 暢大 / 柔道整復師】

取材日:2024/7/29

角谷 暢大(かくたに あきひろ)

柔道整復師の資格取得後、整骨院にて勤務。転職も経験しつつキャリアを見つめるなかで独立することを決意。その後、慢性痛に特化した『整体院SIZE』を開業。SNS発信にも注力しており、自分に賛同してくれる方の役に立ちたいという想いで活動されている。

hospass運営局

こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。

柔道整復師資格取得後、整体院に勤務。現在は『整体院SIZE』を開業し、慢性痛に悩む方一人ひとりに合った施術を提供されている角谷さんを取材させていただきました。

記事の見どころ
  • 最初は柔道整復師を目指すつもりはなかった?そこに至った経緯とは
  • SNSで本心を発信するならではの苦悩とは?
  • 何事も本質を捉えることが大切

柔道整復師を目指したきっかけを教えてください。

角谷 暢大

最初は目指すつもりは全くなくて。

もともと、中学生の頃から柔道をしていました。高校への進学も柔道での推薦です

大学に進学して柔道をしたい気持ちはなかったので、調べていくなかで公務員を目指そうと思いました。

部活が終わって、勉強する毎日を送っていましたね。就職試験について、筆記試験や面接を通過することができていましたが、色弱だったので最終的に合格することができなかったんです。

高校3年生の12月のことだったので、この先どうすれば良いかわからず、フリーターとして頑張っていこうかと考えてもいました。

そんななかで、たまたま柔道の監督の知り合いが柔道整復師の学校にて柔道を教えており、「学校で柔道部を作りたいからうちに来てほしい。」という話をいただきました。

学費のことが懸念点でしたが、学費は免除してもらえるとのことで前向きに検討できたんです。

15年ほど前は、柔道整復師は開業すると収入も増え、高級車に乗れるという話もしてもらっていましたよ。今思うと、そんな甘い世界ではなかったですが・・・

医療職の方は、昔自分がお世話になったことがきっかけで目指し始めたという話はよくあると思いますが、僕はそうではなかったのが正直なところですね。

学生から社会人になってみていかがでしたか。

角谷 暢大

もっと勉強しておけば良かったですね。

学生時代は正直あまり勉強していませんでした。今考えると、あの時勉強しておけばよかったと痛感しています。

学生時代から臨床に触れるために、友人は整骨院でバイトしてる方もいましたが、自分はコンビニでバイトしていましたね。

学生生活の思い出はこれといったものは少ないですが、先生から「どうせ一生働くから、本気でやってみたら?」と言われたことは強く印象に残っています。

最終学年となりこのままではまずいと思い、7月から毎日8時間勉強していました。その甲斐あって、国家試験にスムーズに合格することができたんです。

柔道整復師の免許取得後、最初に勤めたのは鍼灸整骨院でした。同法人内のデイサービスで勤務していたこともあります。

学生時代に臨床現場で働いた経験はなかったなかで、友人の話なども踏まえてただのマッサージ屋さんにならないようにと意識しました。

右も左も分からない状態で施術方法もたくさんあり、どれが正解か分からなかったんですが、自分なりに勉強していましたよ。

知識と手技の両方を習得するのには苦労しました。体重計に指を押し当てて、何kgまで計測できるかなどもおこなっていましたね。思い返せば懐かしいなと感じます。

開業されたきっかけと現在の事業について教えてください。

角谷 暢大

理想とのギャップがあったんです。

柔道整復師として働いていくなかで、転職も経験しながらキャリアを積み重ねていましたが、収入面で思い描いていたものとギャップがありました。

生活がきついと感じていましたね。それが一番の理由かもしれません。

知人から話を聞き、今後は柔道整復師としてではなく違う業界で働いてみようと考えていたこともあります。

当時はFacebookが流行っていて、たまたま施術に関してのセミナーをされている方とつながり、受講してみました。

さまざまな技術があることを知り、自分でもできるのではと思い開業を決心しましたね。

現在は、『整体院SIZE』を開業しています。慢性痛の悩みを少しでも改善していきたいと思い、日々臨床と向き合っているところです。

慢性痛といっても悩みは人それぞれなので、方法論に捉われすぎず一人ひとりに合った施術を提供できるように心がけていますね。

慢性痛に特化して施術しているので、姿勢矯正などの依頼は断っているのですが、自宅で行えるストレッチなどはお伝えしてます。

SNS発信について教えてください。

角谷 暢大

本心で発信しています。

SNSは、基本的に痛みに関することを発信していました。去年の夏頃は、フォロワー数が90万人ほどいるアカウントの運用で5秒で完結する動画を発信していたんです。

多くの方に拡散されたのは良かったのですが、否定されるようなコメントも数多くあったんです。

SNSあるあるなのかもしれませんが、何を発信したとしてもアンチはいることを痛感しました。

アカウントの伸ばし方は、運用しながら自分に合ったものを確立し、伸びるスピードはほかの方と比べても順調だったように感じていますね。

ありがたいことにSNSを通して知ってくださり、店舗へ足を運んでくださる方も増えました。

SNSでは、できる限り本心を伝えるように心がけています。社会にはさまざまな方がいて、考え方も十人十色ですよね。

自分の発信に関しても、賛否両論あることも自負しています。そんななかでも、賛同してくださる方の少しでも役に立ちたいと思います。

活動に対する想いとこれからの展望について教えてください。

角谷 暢大

 賛同してくれる方の力になりたいです!

一人でも多くの方の力になりたいです。

SNSにおいても本心で発信しています。

改めてお伝えすると、たくさんの情報がありふれているなかで、私の思っていることに関して賛同してくださる方の力にはなれると思っていますね。

方法論に頼りすぎず、物事の考え方について見直すことが大切だと考えています。少しでも多くの方へ発信が届くと嬉しいです。

整体院に足を運んでくださるお客さまにも満足していただけるようこれからも頑張っていきます。

これからの展望としては、自分が管理していく店舗を展開していくというよりフランチャイズにて拡大していけたらと思っているところです。一臨床家として施術は続けていきたいと強く思っています。

整体院で臨床と日々向き合っている傍ら、SNS発信も継続できているのは、しっかりとやりたいことをやる気持ちを持っているからです。

5年ほど前に、親しい方が亡くなる経験をしました。そのときに感じたのは、人はいつか死んでしまうからやれるときに好きなことをすることが人生を豊かにするということです。

この経験は、今の自分に大きく影響している出来事です。生きていくうえで大切なことは何か、本質的な部分を考えられる方が増えていくことを願っています。

取材記事を掲載したい方へ