取材日:2024/06/22
こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
医師の資格を持ちつつ、現在は美容外科医として施術する傍ら、Instagramで美容医療に関する情報を発信している木田さんを取材させていただきました!
- 木田さんは元々は医師ではなく、人の役立つ物を発明したかった⁉️
- 彼女と別れたことが事業をするきっかけになった?
- 医療業界以外の交流がクリニックに活かされてる。
医師を目指したきっかけを教えてください
家族や大事な方も幸せにできる仕事だと思います。
僕は元々医師を目指すつもりはなく、エジソンの伝記に影響を受けたことで、人の役立つ物を発明したいと考えていました。そのため将来は工学部に進学して、科学者になりたかったんです。
高校1年生の頃、父親が胃癌を患ってしまい「死ぬかもしれない」という恐怖や不安から、友人関係がぎくしゃくしてしまったんです。
父親の胃癌の手術は無事に成功し、病気が完治したことで徐々に気持ちは安定しました。この経験で「患者さんの病気を治すだけでなく、その家族や大事な方たちも幸せにできる仕事」だと感じて医師を目指したいと思ったんです。
また、社会には人の役に立つ方法が色々あると思います。僕は科学者として物を発明をすることで誰かの役に立つよりも、直接相手をして感謝される仕事に憧れを抱くようになりました。
この時の出来事が、僕が医療の世界に興味を持つきっかけであり、人生のターニングポイントだったと思います。今でも鮮明に覚えていますし、僕の根底にある大切な出来事となりました。
事業を始めたきっかけについて教えてください。
自分や自分の大切な人を後回しにして働くことに違和感を感じました。
脳神経外科医として勤務してからは、毎朝6時から深夜の2時まで働いていました。当直は月に10回あり、ONコール対応もしていたのでプライベートの時間は持てなかったです。
そのことで、自分や自分の大切な人を後回しにして働くことに違和感を感じました。この時の経験が働き方について考えるきっかけになり、美容外科医の友人に色々な情報を聞き「このような科もあるのだ」と興味を持ち始めたのを記憶しています。
保険診療は「病気に罹ったマイナスの状態から、回復させるためにフラットの状態」へ持って行くように治療をする。しかし、美容外科は「元々のフラットの状態から、さらに綺麗になるためのプラスの状態」にできることに魅力を感じ、現在の美容業界へ進むこととなりました。
大手美容外科クリニックに転職後は、大阪や岡山、福岡、銀座の各地で院長を務めて、目の下のクマ取り治療や若返り治療を経験しました。特に目の下のクマを取る施術が人気で、手術症例が西日本でNo.1になることができたんです。
しかし、集客をするほど忙しくなり、1人ひとりの患者さんに向き合うことができないことに気づき「お客様1人ひとりと向き合って満足してほしい」と考えて、独立を決意しました。
現在の事業内容について教えてください。
美容外科医として施術を行う傍ら、Instagramで美容医療に関する情報を発信しています。
一人ひとりのお客様と向き合う「オーダーメイドの美容医療」を実現するために、2023年3月7日大阪心斎橋に「木田ビューティークリニック」を開院しました。
クリニックの理念は「大切な方を紹介したくなるクリニック」です。期待以上のご満足があり、その先に繋がるのが「ご紹介」だと思います。お客様の人生の節目を共に歩み、一生お付き合いできる美容クリニックでありたいです。
クマ取りや糸リフトなどの若返り治療を中心に行っており、HIFUやポテンツァなど美肌治療、二重整形や脂肪吸引などの外科治療を実施しています。僕が実際に施術を経験しているからこそ、お客様と同じ目線に立ってアドバイスを行うことが可能です。
当院の特徴としてカウンセリングに力を入れており、2時間程度のヒアリングを行っています。これは他のクリニックの約4倍。施術を行う理由や背景をしっかり聞くことで、お客様の希望に添えるサービスを提供することを第一に考えているんです。
また、Instagramではクマ取りや糸リフト治療などの美容医療に関する情報発信を行っています。正しい知識を提供するために定期的にInstagram Liveで視聴者の美容医療の疑問に対してお答えし、適切なクリニックで施術を受けてほしいと思います。
現在の事業に詰まっている想いを教えてください。
お客様が喜ぶサービスを追求していきたいです。
当院では施術を受ける理由や背景をヒアリングして、術後のアフターフォローまでしっかりと行うことが大切だと考えています。そのようなサービスを提供することで、お客様と長くお付き合いできる美容クリニックでありたいです。
また、施術を受けられ、別の治療目的で来られる方や治療外でご当地のお土産を持ってきてくださる方がいます。「先生を信頼しているから、娘の施術をお願いします」とありがたいことに家族から当院へのご紹介が増えているんです。
当院のサービスや想いがお客様に届いており「感謝」していただけているのだと思います。自分がやってきたことは間違いではなく、正しかったんだと実感できてとても嬉しいです。
今後の目標としては、当院でしか味わえないサービスや感動を与えられるようなクリニックにしたいと考えています。他の業界でインスピレーションを受けた経験を取り入れ、お客様の喜ぶサービスを追求していきたいです。
施術の上手さだけではなく「挨拶、サービス、おもてなし」の部分にこだわり、唯一無二のクリニックを目指していきたいと思います。
事業を通して社会にどのような影響を与えたいですか?
正しい知識を身につけてクリニックを選択してほしいです。
美容外科医療の業界はやや暗い部分もあり、SNSで誤魔化している症例写真を多く見ます。最近の傾向として別のクリニックで施術を受けた方で、改めて当院で修正を依頼するケースが増えているのです。
他院で修正をする方を一人でも多く減らしていくには、正しい知識が必要だと思います。施術を失敗しないためにも事前に正しい知識を身につけて、後悔しないようなクリニックを選択できるようにこれからも活動を続けていきたいです。
また、医師は視野が狭くなりがちで、医療の世界しか見ていない方が多いと思います。僕は視野を広げるために、色々なジャンルに興味を持つように心がけているんです。
日々違う場所に行くようにしたり、医療以外のジャンルの方と交流をしたりする中で自分の世界観を広げています。色々な体験をすることで「このようにやれば人は感動し、動かされるんだ」と学べることが多くて楽しいです。
今後は医療だけではない他職種を通じて、新しいものを生み出していきたいと思っています。新しい価値を社会に提供できるように、これからも色々な分野にチャレンジしてクリニックに活かしていきたいです。
hospassを通して読者に届けたいことを教えてください!
フットワークを軽くして「やれるものは全部やってみる」ことが大切だと思います。
新しいことに踏み出すために大切だと思うのは、フットワークを軽くして行動することだと考えています。とりあえず「やれるものは全部やってみる」べきです。
そこに対して「上手く行かなかったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」という不安はどうしてもあると思います。僕も「クリニックの経営が上手くいかなかったらどうしよう」と不安に思いました。
それでも自分が成長すれば結果はついてくると思うので、まずは興味を持ったことにチャレンジしてほしいです。
また、僕は気になったことがあればすぐに行動しており、最近はバク転を練習したり、クリニックのテーマソングも制作したりしています。常に新しい自分の価値観を探すように行動しているんです。
チャレンジしたことに向き不向きはありますが、やってみないと分からないことが多いと思います。みなさんも少しでもやりたいなと思ったらチャレンジしてください。いずれは点と点が線でつながるのでとりあえず行動していきましょう!
木田 光則(きだ みつのり)
父親の手術が成功して医療の素晴らしさを知り、医師を目指す。脳神経外科で勤務していたとき、自分や自分の大切な人との時間を後回しにして働くことに、違和感を感じ大手美容外科に転職。院長として働くが、1人ひとりのお客様に向き合えていないと考え独立を決意。現在は美容外科医として施術を行う傍ら、Instagramで美容医療に関する情報を発信して活動する。