こんにちは、hospass運営局です。“病院はパスする時代”を創造するべく、医療職限定でチームを組み活動を進めています。
理学療法士の資格を持ちつつ、現在はInstagramで「姿勢がよくなる3歳からの おうち遊び」をテーマに親子で行える簡単な運動遊びを発信しているもこパパさんを取材させて頂きました!
- もこパパさんは野球部で理学療法士の方と関わったことで医療の道を目指した?
- 色々な考えに触れて、理学療法士以外のスキルを身につけることが大切だと思った。
- 親子で触れ合うことを通じて、幼少期から体を動かす大切さに気づいてほしい。
理学療法士になったきっかけを教えてください
部活のときに理学療法士の方と関わったことがきっかけです。
僕は高校生の頃、野球部に所属していました。そのときに、トレーナーとして怪我のサポートや動作の指導を行なってくれていた方が、理学療法士だったんです。
今まで野球に関する技術は、監督やコーチに教わってきました。理学療法士の方には体の使い方や、怪我を予防するための知識について指導していただいたんです。そのおかげで、大きな怪我をすることなく野球に打ち込むことができました。
トレーナーの方とお話をさせていただく機会があり、理学療法士という職業を知るうちに興味を持ったことがきっかけになります。この経験から、僕もスポーツや体に関連した職業に携わりたいと考えるようになりました。
専門学校に入学後は、想像以上に大変な道のりでしたね。僕自身、気合いで乗り切れると思っていたんですが、医学的なことを全く知らない状態で一から勉強するのは困難でした。
他の大学に進学した友人の大学生活と比べると、僕は忙しい学生生活を送っていました。進級することや実習生活が大変だったこともあり、専門学校に入学したことを後悔したこともありました。
また、理学療法士はスポーツと関連した仕事をするイメージを持っていました。しかし、実習中に整形疾患の方で、脳血管や内部疾患の患者など、症状が混合している患者がとても多いと感じたのです。そのため「色々な科で学びたい」と思い、総合病院へ就職を決意しました。
現在の事業を行うきっかけについて教えてください
子どもを育てる上で「幼い頃から体に関する知識があれば」と考えるようになったことがきっかけです。
病院で勤務するようになってからは、経験を積んでも診療報酬に左右される働き方だと気づいたんです。「物づくり」などの技術職の方たちは、経験や技術があれば価値が上がります。しかし、病院では長く勤めても1年目と10年目の方の診療報酬の単位が変わりません。
そのことで、今後のキャリアや医療従事者の働き方に不安を感じるようになりました。理学療法士以外のスキルを身につけることが大切だと思うようになったんです。
最初は何をしたらいいか分からず、何年かはもどかしい思いをしました。周りには独立をする方も多かったんですが、僕には独立をする自信や覚悟もなかったです。
その考え方を変えてくれたのは、SNSで多様性のある働き方や考えを持っている方たちを知ったことでした。それがきっかけで、野球部時代に理学療法士から体の使い方や運動に対する考え方を教わったことを思い出しました。
また、子どもを育てるうえで「幼い頃から体に関する知識があれば」と僕自身の幼少期を振り返るようになったことがきっかけです。医療に関わっていない方たちにこそ、何かを伝えられないか考えるようになりました。
今の時代は、親子で触れ合う機会が減っているんです。
また、最近は共働きの世代が増え、子どもたちと一緒に体を動かす機会が減っています。ゲームやTVなどの娯楽が増えたことで、必然的に体を動かす時間が減っている現状を変えたいと思うようになりました。
僕自身も3人のパパとして、なかなか子どもたちと一緒に体を動かす機会がとれていなかったことに気づいたんです。そのため、親子で楽しい時間をつくりながら運動にフォーカスしたInstagramを発信しようと思ったのがきっかけになります。
親子で簡単に楽しくできる運動遊びを発信することで、幼い頃から運動する大切さを伝えたいと思いました。
現在の事業内容について教えてください
Instagramで「姿勢がよくなる3歳からのおうち遊び」をテーマに親子で行える簡単な運動遊びを発信しています。
理学療法士の経験を活かし、どのご家庭にもあるような物を使って、動きをマネするだけで親子でできる簡単な運動遊びについて発信中です。
内容としては「テープやボールなどを使った姿勢遊び」や「親子で力を合わせて行うバランス遊び」などがあります。その他にも「3歳から自転車に乗るための練習方法」などの幅広い発信を行なっています。
また、親と子どもが全力で遊ぶことで、子どもが大切にされていると感じることができます。そのことで自己肯定感が上がり、成功体験として積み重なり自信になるんです。
どんどん運動が好きになってくれたらいいなと思います。僕自身、発信活動を始めてから、より子供達と仲良くなれた気がします!(笑)
多くのフォロワーさんからリアクションをいただきます。
現在は6万人程度のフォロワーがおり、主に小さい子どもを持つお母さんがフォローしてくださってます。フォロワーの中には、保育士さんや小学校の先生もおり、子どもの姿勢に関する質問をいただきます。「姿勢が崩れやすい」「よく転ぶ」などお子さんの運動能力を心配しているお声がよく届いていますね。
これからも簡単にできる運動を通じて、子どもたちが健康で楽しく成長できるよう活動していきたいです。僕の発信を通じて、少しでも幼い頃からの体づくりに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです!
事業に詰まっている想いを教えてください
運動を通じて、親子の笑顔の時間が増えてほしいです。
僕自身、理学療法士として働く中で、キャリアの形成が難しいと感じました。今の職場に長く勤めることで「〇〇さんはすごいね」「あなたに診てもらったら良くなるよ」と患者さんから言われることもあると思います。
しかし、今の職場から離れると同じような価値が得られるとは限りません。そのため、今後は職場以外で別の軸を見つけて価値を示すことも重要になってくると思います。
理学療法士の資格を持っているから、必ずしも理学療法士だけを突き詰めていく必要もないと感じます。僕のようにSNSを発信をすることで、治療以外でも知識や経験を活かすことができるのです。理学療法士自体は素晴らしい職種だと思います。今後はその価値をさらに高めていくために多方面で活動していきたいです。
また、生涯でパパとママが子どもに関わる時間って意外と少ないです。共働きや家事に追われていて、何をしたらいいか分からない方もいると思います。運動だけではなく、僕の発信が少しでも親子で触れ合うきっかけになればいいなと願っています。
最初は、お子さんとのコミュニケーションのためになんとなく始めたとしても、続けていれば成長を実感できるのです。子どもと一緒に両親や祖父母が遊ぶことで、家族の健康維持や怪我の予防のきっかけになってほしいと思います。
僕が紹介した遊びや運動を通じて、親子の笑顔の時間が増えるようこれからも発信を続けていきたいです。
hospassを通して読者に届けたいことを教えてください!
とりあえず何回も行動や挑戦を繰り返し、継続することを大切にしてほしい。
現在、影響力がある方たちでも、SNSの発信や事業を始めたときは最初から上手くいっていたわけではありません。僕もSNSの発信で1万人のフォロワーを超えている方は、特別な才能や特殊な魅力がなければいけないと思い込んでいました。
実際は、色々と行動することで失敗をして改善を繰り返してきている方が多いです。成功者ほど他の方よりも失敗の回数を重ねて、実績を積み上げています。
僕の中にもいろいろと葛藤がありました。
僕はSNSで発信をするのであれば、顔を出して、職業も公開することで自分自身にプレッシャーをかけるとこから始めようと思ったんです。最初は顔を出すことも怖かったですし、発信に対して「アンチがきたらどうしよう」という思いもありました。
しかし、これらのことはやってみないと分からないですし、相手の反応も分からないんです。僕も発信を続けて何回も試行錯誤をして、色々なことが積み重なりました。
私だから物事がうまくいかないとか、できないと思わなくても大丈夫です。とりあえず何回も行動や挑戦を繰り返し、継続することが大切だと実感しています。
もこパパ
高校生で野球部に所属していたとき、理学療法士の方と出会い医療に興味を持つ。現在は訪問看護ステーションで理学療法士として働きつつ、SNSや広報、デザイン事業も担当。自身のInstagramでは「姿勢がよくなる3歳からの おうち遊び」をテーマに親子で行える簡単な運動遊びを発信している。