- キャリアガイド雑誌で理学療法士を知り、理学療法士を目指した。
- 3回の出産がきっかけで起業に興味を持った!?オンラインで美容のお仕事を。
- 健康はすべての土台!いくつになっても美しく元気な人を増やしたい。
医療職になろうと思ったきっかけを教えてください

キャリアガイド雑誌で理学療法士の仕事を目にしたことがきっかけです。
高校生の頃、将来どうなりたいかを考えたときに、ふと看護師や薬剤師が思い浮かびました。そして他の医療職についても調べてみたところ、たまたま雑誌で理学療法士という職業を見つけました。
ちょうど姉の知り合いに、理学療法士の専門学校に入学した方がいたので話を聞いてみると、とても楽しそうだったんです。その話を聞いて、理学療法士になろうと決めました。
理学療法士という職業をよく知らないまま進学しましたが、人体の構造が学べたのは面白かったです。また、専門学校の半分が社会人で、幅広い年代の方と一緒に勉強できたのはいい刺激でした。
実際に働いてみてどうでしたか?

研修三昧で大変でしたが、とても楽しかったです。
最初は実習先の1つであった一般病院に就職しました。実習中に「うちに就職しない?」と声をかけていただき、実習でもよくして頂いたのでそのまま就職を決めました。勉強熱心な方が多く、当時は研修のために毎週山梨県に行ってましたね。研修三昧で大変でしたが、学ぶ環境が整っていたので、勉強できることが楽しかったです。
最初の就職先は、結婚と引っ越しを機に退職。その後は、産休の方の代わりに大学病院で約1年間ほど働きました。大学病院を離れてからは、私自身の出産もあり、訪問看護で働くことにしました。
病院だと業務後に会議や勉強会があるので、なかなか家庭との両立が難しいんですよね。訪問看護は自分のペースで働けたので、子育てをしながら約10年続けられました。
現在の活動を始めたきっかけについて教えてください

私自身の出産をきっかけに、産後ケアが全然ないことを知り、何かしたいと考えたからです。
3回の出産を経験していますが、当時は産後ケアや産後整体といったものがありませんでした。今とは違って腰痛や股関節痛などの不調があっても「出産は病気じゃない」と言われてしまうんです。そんな中でも何かないかと調べていた時に、出会ったのがマタニティ整体でした。私も産後のママ達に何かできることをしたいと考え、起業を決意しました。
マタニティ整体を含め、骨盤底筋やライフサイクルヨガなど幅広く学んでいると、SNSで産後ケアについて発信している理学療法士の方を見つけたんです。こんな働き方もあるのかと思うのと同時に、産後ケアの分野についてもっと学びたいと思いました。しかし、当時の日本では産後ケアを学べる機会が少なく、フランスやアメリカから来日した先生から通訳を通して教わるというものばかりでした。海外では妊娠前後の骨盤底筋のケアが当たり前なのに、なんで日本にはないんだろうと思っていましたね。
そんな疑問を抱えながら学んでいくうちに、産後だけではなくすべての女性の身体が楽になるようなケアがしたいと考えるようになりました。そんな時に、出会ったのが美容クラニオパシー(頭蓋骨矯正)です。身体を整えることは顔を整えることに繋がるという話を聞いて「私がやりたいのはこれだ!」と思いました。これまで学んできたことを体系化できそうだと思い、女性のためのケアを予防の観点から美容系で発信していくことに決めました。
現在の活動内容について教えてください

骨格美容ケアとしてオンラインレッスンを中心に行っています。
2019年に骨格美容ケアやウォーキングレッスンを行うBeauty salon『hanaka』を立ち上げました。
顔の土台となる身体から整える「骨格美容ケアメソッド」では、ほぐし×腟トレ×整顔の3つの観点からセルフケアで本来の美しさを引き出すアプローチをしています。
当初はサロンでの施術を考えていたのですが、コロナ禍をきっかけにオンライン化しました。オンラインレッスンだと、グループでもマンツーマンでも対応できますし、動画で何度も見返せるので、結果が出やすく満足度の高いケアが提供できていると考えています。
コロナ禍が明けてからは、オプションとしてサロンでのケアも提供しています。
サロンでは、理学療法士としての経験を活かしてウォーキングレッスンも行っています。一生自分の足で歩くためには「歩き方」がとても大事です。しかし、歩き方について学ぶ機会は少ないですし、ちょっとした歩き方のクセが腰痛や膝痛の原因になってしまいます。ウォーキングレッスンでは、それぞれに合わせた歩き方についてコーディネートしています。
活動への想いを教えてください

健康寿命を伸ばし、いくつになっても元気で美しい女性を増やしたいです。
母が祖父母を介護する姿を見てきたり、今も理学療法士として週2回ほど高齢者施設で働いていたりする中で健康寿命の大切さを実感しています。健康寿命よりも寿命が約10年長いと言われていますが、できるだけ健康寿命を延ばして、最期まで元気でいたいですよね。
「おしゃれしたい」とか「どこかに出かけたい」という意欲は、健康でないと生まれません。70歳、80歳になっても元気で好きなことが出来る方は、本当にキラキラしていて美しいんです。まずは、私がそういう女性になりたいし、いくつになっても元気に活躍できる女性を増やしたいと考えています。
健康はすべての土台だからこそ、心も身体も健康な人が増えてほしいです。そして、私の活動を通して、健康寿命を伸ばし、いくつになっても元気で美しい女性を増やしたいです。
宮内華(理学療法士)
自身の出産をきっかけに産後ケアに興味を持ち、個人事業主として腟トレ×整顔サロン『hanaka』を開業する。理学療法士としての経験を活かし、予防や美容の観点から主に女性向けの「骨格美容ケア」を提供している。