小児医療の世界を変えるために!?【 西山 / 歯科衛生士 】

西山(歯科衛生士)

大学在学中より、歯科記事ライターや歯科医院のSNS運用、歯科メディアの運用業務などに携わるようになる。卒業後は、小児歯科専門の歯科医院に従事。現在は歯科記事ライター、歯科SNS運用、多くのSNSマーケティング会社でのプロジェクトマネージャーをやりながら、小児医療に携わる医療従事者を集めた事業に挑戦している。

記事の見どころ
  • 西山さんが歯科衛生士になったのは弟のおかげ!?
  • 医療従事者として正しい情報を届けたい!
  • 同じ想いをもった方々と最強のチームを

歯科衛生士になろうとしたきっかけを教えてください

西山

弟の存在が、私を医療の道へ進ませてくれました。

私が歯科衛生士になるきっかけとして1番大きかったことは、弟の存在です。弟は人とのコミュニケーションが苦手で、人と打ち解けるのに時間がかかりました。そんな弟が心配でもあり、昔から母と共に医療機関に付き添うことが多かったです。

歯科医院に通わなくてはならない年齢になったとき、はじめはチェアからすぐに起き上がり、まともに診療が受けられませんでした。

その際、歯科医師や歯科衛生士がゆっくりと治療器具を見せたり、触らせたりしてくれて、少しずつ歯科医院という空間に慣れていきました。

西山

一人ひとりの患者さまと向き合える素晴らしい職業だと感動しました。

そこから歯科衛生士という職業に興味を持ち、歯科衛生士としての道へ進むことを決めました。学校や臨床現場を含め、学べるものは多かったです。

経験を重ねていくと「医療に関わりながら、人々の健康に加えて、その人の心の部分にまで寄り添うことができる」ということに改めて気づかされました。とくに歯科は、全身の健康と心の密接な関係がある分野です。

たとえば、精神状態が不安定な時は、お口のケアができなくなる方もいます。逆に歯科衛生士から患者さまのお口の中を診た時に「今はお口のケアがしっかりできているから、心が安定しているんだな」「今は少しお口のケアができていないから、少し疲れているのかも。」「忙しいのかな」などと、患者さまの抱えている悩みや気持ちの部分まで、気付くことができる、歯科衛生士はそんな職業でもあります。

小児歯科に携わってみていかがでしたか?

西山

小児歯科ならではの難しさとやりがいを感じました。

私はずっと憧れがあった小児歯科の道へ、歯科衛生士として進みました。小児歯科の分野に携わる中で、子どもたちの成長を間近で見れたりします。私が話したことを覚えてくれて家での歯磨きを頑張ってくれたりすると、とてもやりがいを感じます。

それに加え、子どもは成長とともに歯の状態も変化していきます。小さい頃から正しいケアを身につけることで、大人になったときの口腔環境が大きく異なることが分かりました。そのため、子どものうちに適切な口腔管理を行うことの重要性を今でも伝えています。

また、歯科医院に対して恐怖心を持っている子もいます。しかし、器具を見せるなどのTell show doを行うことで、安心して治療を受けてもらえるようになります。その結果、子どもたちが笑顔で「また来たい!」と言ってくれることが何よりも嬉しい瞬間です。

さらに、保護者の方への指導も小児歯科では重要な役割の一つです。特に、子どもの年齢が0歳児の頃から、歯科医院に連れてきてくださる保護者の方にはとても感謝しています。低年齢の頃から歯科医院に通っていただくことは、その子どもにとってとても幸せなことで、保護者の方からの愛情の1つだと思っております。

そして子どもの歯の健康は、保護者の理解と協力なしには維持できません。正しい歯磨きの方法や、食事の摂り方などを伝えることで、家庭でも口腔ケアを実践してもらうことが可能になります。

保護者の方が積極的にケアに関与し「教えてもらってよかった」と言ってもらえることも、大きなやりがいとなっています。このように小児歯科ではただ治療を行うだけでなく、子どもたちやその保護者と一緒に健康を作り上げています。

現在行っている活動について教えてください

西山

WEBライターやSNSマーケティングを行っています。

歯科衛生士としての仕事を続ける中で、正しい医療情報を発信することの重要性を再認識しました。インターネット上には、歯科に関するさまざまな情報が溢れていますが、必ずしも正しい情報ばかりではありません。

とくに国家資格を持たない人が発信する内容が拡散されることも多く、医療に関する誤った情報が広がることに危機感を抱いていました。そのため「歯科衛生士としての専門知識を生かし、正しい情報を伝えたい」と考え、ライターとしての活動を始めました。

私が記事を書くことで患者さんだけでなく、歯科業界に関わる医療従事者にも有益な情報を提供できると感じています。これからはSNS運用にも力を入れ、発信力を高めることで、より多くの人に正しい情報を届けていきたいです。

この活動を続ける中で、同じように医療情報の発信に興味を持つ仲間とのつながりも広がりました。歯科医院という環境の中では学びや出会いに限りがありましたが、新たな医療従事者の方との出会いのおかげでより広い視野を持つことができています。

医療の枠を超えて、多職種と協力しながらより良い情報提供を目指すことができるようになったことも、私にとっては大きな成長の一つだと考えています。今後も歯科衛生士としての知識を活かしながら、情報発信の分野での活動を続けていきたいと考えています。

現在行っている活動に対する想いを教えてください

西山

医療従事者として正しい情報を届けたいです!

現在は歯科記事ライターとして活動し、歯科医院や歯科企業のSNS運用を担当しています。10か所以上の歯科医院や企業、歯科メディアで執筆を行い、5つの歯科関連SNSアカウントを運用中です。歯科衛生士としての知識を生かし、読者にとって信頼できる情報を発信することを心掛けています。

また歯科企業との連携により、歯科業界のデジタルマーケティングにも力を入れる予定です。業界全体の情報発信力向上に力を入れて歯科医療の質を向上させるとともに、正しい情報を広く届ける役割を果たしていきたいと思います。

西山

現在は歯科衛生士や医療従事者のためのコミュニティを作っています。

現在、歯科衛生士や医療従事者のためのコミュニティを作り、情報共有やスキルアップができる環境づくりに挑戦中です。とくに小児医療に関わる専門職が連携し、患者さまの悩みを解決できるネットワークを構築することを目指しています。

オンラインプラットフォームを活用した勉強会やセミナーを開催し、医療従事者同士が互いに学び合える機会を増やしていく予定です。これにより医療現場での連携を強化し、より多くの患者さまに適切なケアを提供できる仕組みを構築していきたいと考えています。

さらに地域医療との連携を強化し、全国の歯科医院や病院と協力して情報共有を進める計画もあります。歯科だけでなく、医科や心理学、栄養学など他の専門分野とも協力し、多角的な視点で医療サービスの向上ができたら嬉しいです。

将来的には法人化を視野に入れ、医療従事者同士が協力しながら、より良い医療を提供できる環境を作ることを目指していきます。

最後に読者に伝えたいことはありますか?

西山

同じ想いをもった方々と一緒に最強のチームを作りたいです!

私は患者さまが安心して治療を受けられる環境を整えるためには、医療従事者としての誠実な対応や正しい情報提供が求められると考えています。そのためには、医療従事者同士が学び合い、共に成長できる環境を作ることが必要です。

現在「小児医療連携プラットフォーム」というコミュニティを作っています。小児医療に関わるすべての医療従事者を集め、今後は小児医療の勉強会や、情報共有の場として創り上げていく予定です。

歯科衛生士以外にも歯科医師、看護師、作業療法士や言語聴覚士など、様々な分野で活動している医療従事者が10名ほど集まっています。もし、ご興味のある方がいましたら、私のInstagramから声をかけていただきたいです。

「小児医療連携プラットフォーム」では、その理想的な環境を整えています。知識のアップデートや技術の向上に努めるとともに、患者さまにとって最適な治療が提供できるよう、常に学び続ける姿勢を持つことを心がけています。

またSNSが普及する中で、正しい医療情報の発信がより重要になってくると考えています。私たち医療従事者は誤った情報に惑わされることなく、正確な知識を広める責任があります。

それに加え、医療はチームで支えるものです。多職種が連携しながら患者さまに最善の医療を提供することが求められます。私は情報発信を通じて、医療従事者同士のつながりを強め、より良い医療環境を作る手助けをしたいと考えています。

だからこそ、同じような想いを抱えている方がいましたら、ぜひお声掛けください。医療従事者としての責任を果たしながら、共に医療の質を向上させ、より良い社会を築いていけたら嬉しいです。

>>西山さんのインスタグラムはこちら!

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