- 将来に不安を感じ、収入を増やす柱が欲しいと思いSNSの発信を始めた！？
- 「私でも料理を作れるんだ」と自信を持っていただきたい！
- 管理栄養士という職業を選択したことに誇りを持ってほしい！
管理栄養士になったきっかけについて教えてください
NSTに憧れを抱き、管理栄養士として病院で働きたいと思ったことがきっかけです。
私は幼少期の頃から料理をした経験がなく、母も料理が苦手で、たまにしか料理を作ってくれませんでした。あるとき、母が骨折をし、料理が作れなくなったことで生活が一変します。
私が急遽、母の代わりに料理を作ることになり、自宅の庭で育てたほうれん草を使ってソテーを作りました。簡単な料理でしたが、母が泣いて喜んでくれたのを覚えています。そのとき、料理は人を喜ばせる魅力があると感じたのです。
また、私は高校生の頃に食べることが好きだったため、将来は食に関連した職業につきたいと考えていました。色々と調べるうちに、NSTというチーム医療の活動があることを知り「かっこいい」と興味を持つようになったのです。
そのためNSTに憧れを抱き、管理栄養士として病院で働きたいと強く思うようになったことがきっかけになります。その後、夢を叶えるため管理栄養士養成校の栄養学科に入学しました。
大学生はキラキラして、自由なイメージでしたが、実際は毎日朝から晩まで授業を受ける日々でしたね。空いている時間があっても、必死に課題をこなしていました。
私が思い描いていた大学生活とはかけ離れていましたが、自分から進んで勉強できるものに出会えて楽しかったです。料理に関しての基礎知識がなかったのですが、だからこそ楽しんで学ぶことができました。
管理栄養士としてのやりがいについて教えてください
患者さんの症状に合わせて食事を提案し、栄養状態を改善できることです。
就職する前と就職後では、管理栄養士のイメージは全然違いました。今までは管理栄養士の業務内容について、栄養管理や食事指導がメインだと考えていたのです。
しかし、実際に働いてみると厨房の機器が故障したとき解決策を探したり、器具のメンテナンスを行ったりすることに驚きましたね。
また、病院では複数の疾病に罹患している方が多いため、より考えた栄養管理が求められます。大学生で学んだ知識はほんの一部でしかなく、厨房業務をやると何も活用できない知識だと気付かされました。そのため、勉強しながら必死で働いたことを覚えています。
そのほかに、入院した患者さんの栄養状態を聞き取り、症状に合わせて食事を提案するときはやりがいを感じました。私の提案から、患者さんの栄養状態を改善することができ、元気に退院される姿をみたときは嬉しかったですね。
ただ、管理栄養士という職業は患者さんから直接的に感謝されることは少ないです。それでも、医療従事者の方から必要とされることが多く、病棟のチームとして患者さんを支えていることを誇らしく思います。
現在の事業内容を行うきっかけについて教えてください
収入を増やす柱が欲しいと思い、SNSの発信を始めました。
管理栄養士は国家資格ですが、給料が低いことだけがネックでした。私が日々の生活を送る上で、我慢をするのは耐えられます。しかし、今後結婚や子どもを授かったとき、子どもにまで我慢させたくないと考えたのです。
子どもの習い事や、将来やりたいことなどを金銭的な理由から諦めさせたくないと思いました。お金に余裕があることで、子供の将来の選択肢を広げてあげたいです。
そう考えたとき、収入を増やす柱が欲しいと思い、副業に挑戦する決心をしました。私は子育てと副業の両立ができないと考え、SNSの発信をやるには「今しかない！」と思いました。
ただ、私は継続することが苦手なタイプで、ダイエットは3日も継続できません。そのため、発信を辞めない理由を作るように努力しました。最初はスクールに入り、お金をかけることで、辞めれない状況を作りモチベーションを維持することにしたのです。
また、スクールに入学したときフォロワーは15人程度でしたが、コーチに「私は絶対に1万人フォロワーを達成する」と公言しました。このことで後には引けない状況を作り、自分自身のやる気につなげたのです。
そのほかに、東京や、各地で開催されるオフ会に積極的に参加しました。これだけ「時間やお金をかけているんだから誰よりも学んで帰ろう」と貪欲に学び発信を継続したのです。
そして、2024年11月頃は1500人程度のフォロワーでしたが、2025年1月にフォロワーが1万人になりました。また、2025年2月には12万人フォロワーを達成しました。
現在の事業を教えてください
Instagramの運用や運用代行、SNSの講師を行っています。
2024年にInstagramで、ちあ管理栄養士【レンジdeごはん】の発信を開始しました。「仕事がんばる女子はココに集合！」をコンセプトに、仕事から帰ってきて料理が面倒な女性のために10分で簡単に作れる料理を発信中です。
私の発信を見ることで、料理が苦手な方でも栄養バランスが整えられたレンチンレシピを食べて自信を持ってほしいと思います。「仕事終わりにこれを食べて元気出た！」「明日から頑張れそう！」と思えるレシピを届けていきたいです。
みなさんから「簡単で美味しそう」「美味しいとみんなが言ってくれました」など心が温まるコメントをいただいています。私は「これを作ったら褒められたよ」など、これからも嬉しい声で溢れるように発信を頑張っていきたいです。
そのほかに、アトレ大森にてお料理アドバイザーとしてイベントに登壇しています。また、私が通っていたSNSのスクールで講師として活動中です。
これからも、私が好きな「栄養」や「料理」をみなさんに伝え、世の中の頑張っている女性を元気にしていきたいと思っています。
事業に詰まっている想いを教えてください
「私でも料理を作れるんだ」と自信を持っていただきたいです。
世の中では長時間労働で、クタクタに疲れて帰ってくる女性も多いと思います。そのため、料理を作る時間や手間をかけず、コンビニなどのお弁当で食事を済ませてしまいがちです。
しかし、これらの食品には添加物が入っていたり、栄養が偏ったりと体に害を及ぼす危険性があります。このような女性たちを救うためにも、レシピを通じて頑張って働いている女性を応援するアカウントを運用したいと思いました。
私の発信を見ることで、実際に料理を作っていただき「私でも料理を作れるんだ」と実感してほしいと思います。料理を作ることを積み重ねていただくことで「私って料理以外にできる」「栄養バランスに気をつけて料理できている」という自信を持っていただきたいです。
料理を作ることは「すごい簡単なんだと気づき、料理へのハードルを下げれるようにしたい」という想いで活動しています。
今後は管理栄養士を活かしたカフェを経営したり、レシピ本を出版したいと思っています。また、管理栄養士の働き方に悩んでいる方のために、コミュニティを作ることを考えています。年内には開催する予定なので、ぜひ楽しみにしていてください。
最後に読者に伝えたいことはありますか？
管理栄養士という職業を選択したことに誇りを持ってほしいです。
管理栄養士の方は世の中にたくさんいますが、給料が低いという理由で資格を活かして働けていない方が多いです。
私は管理栄養士という職業を選択した方が、後悔してほしくないと思ってます。管理栄養士はみなさんの健康を守るために大事な仕事です。自信をもって堂々と管理栄養士を選んだことに誇りを持ってほしいです！
そのために、私はアカウントを通じて、管理栄養士の魅力を伝えていきたいです。
管理栄養士の資格を活かした働き方はたくさんあります。
管理栄養士という仕事は楽しいですし、私は天職だと思っています。続けるか迷う時期もありましたが、管理栄養士という職業が好きで、管理栄養士を活かした働き方を探しました。そして、資格を活かしたInstagramの発信に出会うことができたのです。
現在悩んでいる管理栄養士にも、様々な働き方を知ってほしいと思います。管理栄養士は企業に所属するのが一般的な働き方ですが、SNSやキッチンカー、カフェなど様々な職業に資格を活かせるのです。
管理栄養士の資格を活かした働き方はたくさんあり、不可能なんてありません。私が諦めなかったように、みなさんにも好きなことを諦めてほしくないのです。私のように誰でも掴める未来だと思いますし、やりたいという思いを大切にし行動してください！
取材記事を掲載したい方へ
ちあ（管理栄養士）
管理栄養士に誇りを持って働いていたが、給料が低く将来に不安を感じる。資格を活かし、収入を増やすため副業でInstagramの発信を開始。世の中の頑張っている女性が料理を通じて、自信を持ってほしいという想いから活動中。