ダブルワーク、海外支援、上京…看護師として“挑戦”を選び続けたキャリア【mayu / 看護師】

mayu(看護師)

地方にて看護師として働く中で、人生が一度きりと強く感じ後悔がないように上京を決意。上京後に国際支援看護師へ興味をもち、カンボジアにて現場医療に触れる。国際看護に関わることを視野に入れ、海外移住へ挑戦する。

記事の見どころ
  • 「このままで良いの?」と自問して出した決断
  • “非常勤×ダブルワーク”という理想の働き方にたどり着くまでの試行錯誤
  • 国際医療支援への一歩──カンボジア訪問で感じたリアル

看護師になろうと思ったエピソードと学生生活について

医療の勉強をしてみたら楽しくて!

元々進路は決まっていなかったんですが、高校3年生の時に医療の勉強をはじめてみたら、思っていたより楽しくて。

「案外いけるかも?」と感じていたら、ちょうど学校から推薦ももらえたので、そのまま看護の道に進みました。

学生時代は特に実習がきつくて、毎日ひたすら耐える日々でした。人生で一番勉強した時期だったと思います。

看護師として働いてみて気付いたこと

看護師免許を取得してからは、奨学金の関係で地元の大きな病院に就職しました。

地元の病院には3年間勤め、4年目から急性期病院に転職しました。

配属されたのは複数の診療科がある病院で、毎日たくさんの疾患と向き合う忙しい環境。

でも、それがすごく刺激的で、やっぱり自分にはこういう環境が合っているんだな、と再確認することができました。

上京を決意したきっかけ

ある日ふと「このまま滋賀県で働き続けるのかな?」「このままで良いのかな?」って思ったんです。

仕事は大好きだったし、毎日楽しく働いていたんですが、気がつくと仕事漬けの毎日で。

「もっと自分の人生を楽しんで良いんじゃないか?」

「人生一度きりなのに、ずっと滋賀県にいるのって…ちょっともったいないかも」

そんな思いがふくらんできて、このタイミングで出ないとこのまま終わってしまう気がして、思い切って上京することを決めました。

上京してから見つけた理想の働き方

上京するなら、自分の興味がある分野で働きたいと思い、産婦人科クリニックに就職しました。

そこは産科と婦人科が併設されていて、妊婦検診から出産後の新生児健診まで幅広く関われる環境。急性期とはまた違った忙しさがあって、それがすごく楽しかったんです。

でも、専門分野だからこそ日々の業務がルーティン化していて、ふと「またいろんな疾患に触れたいな」と思うようになって。そこで、産婦人科での勤務を非常勤にして、並行して都内の急性期病院でも働くようになりました。

このダブルワークの働き方が、私にとっての理想のスタイルだったんだな、と今では思っています。

海外ボランティアへ参加した経緯

元々、災害支援やボランティアにすごく興味があったんです。

東日本大震災の時も、「滋賀からでも何かできないかな」とずっと考えていました。

そんな気持ちを抱えながら働いていた時、テレビで医療者が貧困地域を支援している様子を見て、「私もいつかああいう活動に関わりたい」と思って調べ始めました。

そこで出会ったのが、国際医療支援を行うジャパンハートさん。

サイトを見た瞬間、「まさに私がやりたいこと!」と感じて、すぐに応募しました。

実際にカンボジア支援で感じたこと

今回は医療現場を見学するツアーに参加する形で、カンボジアを訪れました。

実際に現地の病院や施設を見て回って、「行ってみて初めてわかること」が本当にたくさんありました。

医療器具や薬、病棟の環境など、あらゆる面で日本との違いを肌で感じました。

「私に現地で何ができるのか?」という問いも生まれて、またチャンスがあれば今回のような現地への医療支援に参加したいと強く思います。

今の自分にはまだ、英語力や専門技術、そして文化的理解など、学ぶべきことがたくさんあると実感しています。

mayuさんが看護師に伝えたいこと

今、国際看護師として何かできないかと考えられるようになったのも、看護師免許があるからこそです。

この免許があったから、滋賀から東京に出ても困らなかったし、自分に合った働き方を選べるようになりました。

常勤も非常勤も自由に選べて、自分らしく働ける。これは、看護師という資格の大きな魅力だと思います。

私自身、仕事漬けの毎日から抜け出し、「自分の人生を楽しむ」ことを見つけられました。

だからこそ、今働き方に悩んでいる看護師さんたちに伝えたいんです。「こんな働き方もあるよ」「あなたにもできるよ」って。

転職や働き方の見直しに不安を感じる人もいると思います。でも、人生は一度きり。自分の人生を、たくさん楽しみましょう!

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