看護師×DJ、医療職だってもっと自由がいい!【MOYO / 看護師】

MOYO_サムネイル

MOYO(看護師)

看護学生時代に通っていたクラブでの出会いをきかっけにDJをはじめる。同時に興味のあった美容看護師としてのキャリアもスタートし、現在は看護師×DJの二刀流で活動中。東京を代表する数々のクラブに出演し、医療職の自由さを体現している。

記事の見どころ
  • 自立した大人に。母親の姿をみて感じていました。
  • 看護師×DJ 実際の活動とは?
  • 自分らしく生きることを体現していく。

看護師を目指したきっかけを教えてください

MOYO

自立した大人になりたかったんです。

家族全員が医療従事者の家庭で育ち、母親は看護師です。母の姿をずっと見てきて、自然と看護師の免許を取得したいと考えるようになり大学に進学しました。

自立した女性を目指していた理由は、看護師として働く母親の姿をみていたこともありますが、小さい頃から自分で考えやりたいことをできていた影響が大きいように感じます。

音楽を聞くことや美術が好きで、4歳からピアノを習っていたり、近所のお絵描き教室に通っていたりしました。音楽と美術の成績が良かった姿を見て、右脳教育のような個性や感性を大切にして教育をしてくれました。

好きなことを自由にやらせてくれて、温かく見守ってくれていた両親に感謝しています。

看護学生時代、看護師になってからはいかがでしたか?

MOYO

やりたいことに出会えず悩みました。

今でこそ好きな美容看護に従事できていますが、学生の時はやりたいことが全く見つからなかったです。社会のためになる仕事をしたい気持ちがありつつも、看護という枠のなかで興味のある分野はありませんでした。

看護師1年目は身体科にいかないといけないと思い込んでいたこともあり、かなり苦しんだことを覚えています。悩んだ末、最初は大きな総合病院のオペ室で勤務し、その後は精神科病院でも働きました。

DJを始めたきっかけを教えてください。

MOYO

気持ちの面で大きく落ち込んだことや、クラブでの出会いがきかっけです。

オペ室で働いていた時期に、仕事が想像以上にシビアで体調を崩してしまいました。気持ちの面で大きく落ち込み、自分と向き合うなかで「一度きりの人生。可能な限り好きなことをして、楽しく生きていきたい」と思うようになりました。

また、そんな私を救ってくれたのが、バーやクラブで出会った仲間や、バーやクラブといった場所でした。自分を救ってくれた場所で活躍したいという気持ちも、今の活動につながっています。

DJに触れたのは、クラブで出会った知り合いに「機材触ってみなよ」と声をかけてもらったことがきっかけです。そのあと、たまたま友人から機材を無料で譲り受け、自宅でも触るようになり独学で少しずつ上達していきました。

現在の活動内容を教えてください。

MOYO

美容看護師として働きながら、DJとして数々のイベントに出演しています。

DJとして活動を始めたのは、2024年からです。これまで東京を代表するクラブに出演し、着実に存在感を高めることができていると感じています。

2025年4月には、酒蔵120蔵と予約困難な有名レストラン15店が集まる、日本食文化の祭典「CRAFT SAKE WEEK」にも出演。六本木ヒルズアリーナという特別な空間でプレイする機会にも恵まれました。

2025年の4月には、医療・福祉とクラブカルチャーを融合させたイベントにも出演させていただきました。オーガナイザーが介護福祉士の方で、まだクラブに行くことができない小さなお子さんからママさんたちまで、さまざまなお客さんが来られていました。

クラブというと健常者が通うイメージですが、車いすユーザーやダウン症の方が楽しそうに踊っているのを目の当たりにして、今後も医療・福祉を融合したイベントに携わっていきたいなと思っています。

MOYO

最近はSNS発信にも力を入れています!

複数の知人におもしろいと褒めてもらったことで、看護師として働きながらDJとしても活動する姿をSNSで発信するようになりました。

SNS発信を通じて、私や私のまわりの人たちのことを知ってもらい、年齢や職業の枠に囚われない自由な価値観も示していきたいと思っています。

活動を通して、社会にどんなことを伝えたいですか?

MOYO

自由な価値観や音楽の可能性を伝えたいです!

私が看護師×DJとして活動することで、医療職も自分らしく多様な生き方ができることを体現したいです。

また音楽の可能性を、もっとたくさんの方に届けていきたいと思っています。

私自身もたくさん音楽に救われた人生でした。精神科病院に勤務していた時には、普段無表情な患者さまが、音楽がかかった途端に別人かのように明るく踊り始めた光景もみてきました。

音楽の素晴らしさを身にしみて感じているからこそ、人の心を豊かにする音楽を、どんな人でも楽しめるように、今後も活動に励んでいきます。

取材記事を掲載したい方へ