人を応援できる医療人でありたい【水野肇 / 柔道整復師】

水野 肇(柔道整復師)

柔道整復師として、経営側の立場も経験。
現在は、クリエイティブ系の活動を行いながら、YouTubeも配信中。

 

― 水野さんが柔道整復師になったきっかけは?

高校時代の時、担任の先生からおすすめされた事がきっかけですね。

当時は柔道整復師という資格があることは、全く知りませんでした。

とにかくサッカーが好きだったので「何かスポーツに関わる仕事がしたい」と思った時、担任の先生から柔道整復師という職業を勧めてもらったことがきっかけです。

当初はスポーツトレーナーとして働こうとも思っていたのですが、進路面談で担任の先生から

トレーナーは正直大変だと思う。医療系の資格を取ってトレーナーをやっている先生達はたくさんいるよ。接骨院に通っているし、柔道整復師の道はどう?

 というアドバイスをもらえて、当時の僕は素直に

それも仕事にできるんだ!包帯を巻いたり、マッサージしたりして、外傷を治せるってかっこいいな。これを仕事にできれば、自分の身の回りの人も助けられるな。

と考えて、柔道整復師のスキルを身に着けられたらとても便利だなと思って目指し始めました。

そこに加えて、当時母親の体調が良くない部分あり、医療の道に進めば家族や身の回りの人の力にもなれるんじゃないかなと思っていました。

 

なので、柔道整復師になるために、4年制大学に行く選択肢を選びました。

進学した大学は、トレーナーと教員の資格も取れるところでした。

4年間通って、資格が3つ取れるのはいいなと思い、大学への進学を決めました。

柔道整復師の資格を持ちながら学校の先生になれば、外傷も診れる顧問になれる。
「それって最強じゃない!?」と憧れを持ったんですよね。

教職は取りましたが、「現場で実際に使えるスキルを身につけないといけないな。」と思って、一旦、先生の道は置いて接骨院に就職しました。

 

― 柔道整復師の働き方とは

 

「柔道整復師」として主に働ける働き口として、当時僕が見出せたのが、 

『接骨院、整形外科、介護業界』この3択だけでした。

ただ、コメディカルの中で独立開業権を持っている数少ない資格なので、上昇志向を持っている方は多く、経営者だったり、院を持ちつつ外で活動している方はたくさんいます。

そういう方達もいるなと思った時、自分も新しい働き方が見出せないかなと考えたんです。

― 経営で苦しんだ経験を活かし、経営者を補佐する立場に

治療院の院長を任された時に、経営の部分で苦しんだ経験があります。

マーケティングや営業の部分は、柔道整復師だけやっているとなかなか学べません。

自分がある程度そのスキルを身につければ、同期や周りの同じような人に還元できると思いました。

周りの人とは違う視点、仕組みを持ちたいと思ったんです。

なので、自分は経営者側ではないなく、それよりは自分はそこを補佐する立場になれたらと思っていますね。

 

― 現在はどのような活動がメインですか?

 

今は個人事業主として、訪問専門の整体師をやりながらクリエイター業をやっています。

個人的な理念が「場所に縛られない」なので、店舗経営はそこまで考えていません。

接骨院で働いていた頃も往診をメインにやっていたのですが、在宅療養をしている寝たきりの利用者さんからとても喜ばれたので、自分が動いて相手に合わせたいと思っています。

 

― クリエイティブ系のスキルを身につけようと思ったきっかけとは

 

「知人の経営者から、YouTubeチャンネルをやらない?」と誘われたことがきっかけです。

それまでは興味のない分野だったんですが、凝り性だったのでやり始めたら意外とはまりました。

 

― リサーチと甥っ子の姿から辿り着いた『子ども向けチャンネル』

 

当時どんな分野でやろうと悩んだ時にリサーチをかけました。

そしたら、2018年のYouTubeの1位と3位は子ども向けチャンネルだったんですね。

さらに、甥っ子がママの携帯を使ってYouTubeの同じ動画を繰り返し見ていたんですよ。

そこにニーズを感じて、子供向けのチャンネルをやろうと思いました。

 

― かなり器用でオールマイティ型ですね。

 

というより、好奇心旺盛なだけですね(笑)

 

元々好奇心は旺盛で何にでも興味は持つ方だったのですが、

将来に悩んでいた時期に、ある出版の元編集長さんに「会社員なんてすぐにやめていろんな生き方を知った方がいい」と言われたのをきっかけに、

医療資格としてスキルを持っていることはいいなと思いつつも、「それだけって視野が狭いかもな」と思ったんですよ。

1回転職をして介護の仕事をしたんですが、職の幅がわずかしかなく、保険診療のみでできることの限界も知り、今自分にできることはこれしかないのかと感じました。

ある種強いスキルではありますが、それだけでは本当の意味での患者さんのニーズには答えられないし、『今の世の中一つのことをしているだけでは勝ち抜いていけないな』と思ったんです。

そこからスキルや視野を広げたい、多方面に関われるようにしたいと思い、行動し始めました。

 

― hospassを通して何をしていきたいですか?

 

hospassの目指すところと、自分のやりたいことがすごくマッチしていたんです。

元々、整体師の活動を拡大していきたいとは思っていなくて、誰かに貢献できる仕組みを作れれば良いと思っていました。

なのでhospassを通して、医療業界を盛り上げたり、医療人としてのまた違った可能性を見せられるような活動をしたいなと思っています。

hospassの「医療業界を盛り上げたい!」という話を聞いたときに、自分の持つ映像などのクリエイティブ系のスキルをさらに高めながら、自分のやりたいことも実現できると思いました。

 

― 今後の野望とは

 

医療に限定はしておらず、自分の根っこの概念として
『誰かのために何かをしたい、人を応援できる人間でありたい』と思っています。

そういう意味での自分自身のスキルアップもしながら、世界を広げていき、もし自分と同じように悩んでいる人たちがいたら応援できる存在になりたいと思っています。

 

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