看護師が教える〜薬シートの危険性〜

こんにちは。ナースぐっさんです( https://www.instagram.com/nursearuaruvol.2/
看護師あるあるも見てくださいね☆

今日は薬シートの危険性についてお伝えしたいと思います。今日の記事は、おじいちゃん、おばあちゃんのために薬をまとめる方に特に見て欲しい内容になります!

薬シートとは薬が1錠ずつ入っている10個セットのアレです。

こんな感じで錠剤がまとめられているのを、“シート”と呼びます。

薬シートのミシン目が変わっていたのはなぜか?

プラスチックの部分を強く押すと裏側のアルミが破れ、薬が1錠ずつ取り出せる仕組みになっています。実はこのシート昔から危険な事例がいくつも報告されています。

シートには事故のリスクがある

1996年以前の薬シートは、縦と横にミシン目があり1個ずつ手で切り取れるようになっていました。しかし、現在は横か縦かどちらかにしかミシン目がついていません。

それは、1錠ずつ切り離したシートをそのまま飲むという事故が相次いだためです。

シート誤飲してしまうと

シートを切ると角が非常に鋭利になり、誤飲した場合は喉や内臓を傷つけてしまいます。場所によっては、穿孔といい穴が空いてしまい手術になることもあります。また、飲み込んでしまったシートはX線を透過してしまうため発見しづらく、気づかずに重症化しやすい事もあります。

また、誤飲した本人は自覚がないことが多いため、調子が悪く受診しても医師も気付くことは困難です。飲んだという事実がわかりにくいのがやっかいなんです。

誤飲事故を防ぐには!?

誤飲事故を防ぐには、あたりまえですがシートを切り離さないことが重要です。ですが、薬の管理をしていると思いますが、どうしてもシートを1個ずつ切り離し朝・昼・夕と分けないと管理できません。

そのために、2つの方法をお伝えします。

『一包化』してもらう

1番簡単なのは、薬を一包化してもらうことです。薬局で処方箋を持っていき、薬をもらうと思いますが、その時に一包化できないか相談してください。出来ない薬もありますが、例えば暗所に置いておく前提で一包化してくれる先生もいます。

ただし、欠点もあります。

一包化してしまうと、シートと比べ薬の名前がわかりにくくなってしまいます。そのため、お薬手帳や写真付きの薬の説明書を頼りに調べる手間がかかります。

ですが、僕は断然一包化をオススメします。分からない薬があっても看護師に聞いてもらったりネットで調べても写真付きで出てきます。

1個ずつバラして容器にまとめる

この写真のようにシートから取り出して日にちごとにまとめるのも良いかもしれません。

欠点としては、シートは薬を遮光や湿気から守ってくれる効果もあるのでバラして飲むのはオススメできません。また、仕分けがすごく大変のため続かないことが多くあります。

看護師として仕事で仕分け作業をしますが、すごく大変な作業なんです。

まとめ

薬シートは1個ずつ切ってしまうと誤飲のリスクが高いため一包化してもらうのがベストだと思います。薬の管理されてる方は、一包化してもらうことで手間も省けます。

また、シートを切り離すと手を切ってしまう事もよくあるので注意が必要ですね。

ナースぐっさんでした。

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