ー 看護師になった経緯は?
高校時代、怪我で通院していた接骨院の先生に何気なく言われた一言がきっかけでした。
通院していた時、治療中のリハビリ先生に進路相談の話をした際
突拍子もなく言われました一言がきっかけなんです。
だったら看護師になったらいいじゃん。
その時に看護師って男性もなれるんだ!って驚きました。
その後、看護師になりたい旨を担任の先生にすぐ話しましたね。
そしたら看護師がやる講演会があるから行ってきなよ。
その講演会で登壇されている方の言葉を今でも覚えています。
「看護師はライフサポート。私たちは主役の患者さんを上げるために全力を尽くせる仕事です。」
え!それいいな!と思いました。
ヒーローではなく、患者のサポーター・マネージャーの位置付けになれることに魅力を感じました。
そこで看護師になろうと決意し、順調に看護師になれました。
ー 看護学生時代の生活は?
私のいた学校は男性の割合が多かったのが救いでしたね。
私の時代では結構珍しく、クラスに男性が7人いました。
そのため、男子で固まって勉強したりなど協力し合ってましたね。
これで男性が1人だったら学生時代乗り切れたかな〜?って感じです(笑)
学科は他にも先輩のツテを使ったりなどで上手く切り抜けられましたね。
実習もやはり仲間の存在は非常に大きかったです。
ー 国家試験勉強はどのように対策しましたか?
国家試験はなんとかギリギリって感じでした(笑)
勉強は元々嫌いだったので、塾行ったりとかは一切しなかったですね。
ただ過去問だけはひたすら解いていました。
ですが、辛かったのは私たちの世代から必修問題というのが出てきたことですね。
それまでは午前、午後と普通にテストがあるだけだったんですが、、。
必修問題は8割以上解けていないと不合格になってしまうので
そこはプレッシャーもあって辛かったです。
ー 看護師になってからの現場は?
救急に興味があったので、高度救命センターを希望しました。
希望をしたものの、実際に現場に出て思ったのが「とにかく辛かった」というのが正直な気持ちです。
一つのミスも許されない環境、毎回来る重症患者、自己主張が出来ないと叩かれる現場。
本当に救命救急という現場は厳しい世界でした。
奨学金もあったので辞められないという思いもあったので、なんとかやり切った感じです。
ただ今となっては分かることは、多少のスルースキルは必要だと思います。
先輩の意見も十人十色なので、全てを素直に聞いていたら逆にパンクしてしまうと思います。
意見やアドバイスは参考にしつつも自分なりの考えに沿って遂行していくことも必要だと思いますね。
ー その後、2回の転職を経験
1回目の転職は、熱傷に興味を持ったこともあり熱傷などの対応が出来る大学病院の救急に行きました。
熱傷も多く対応できてやりがいを持ってやっていたのですが
人生の大きなイベントがこの時に多く重なってしまって
精神的疲労と肉体的疲労が重なり休職していました。
そこから気持ちが落ち着いた段階で、理解のある病院を紹介していただき転職を決めました。
ー 新しい+αの働き方
親がカメラマンで元々カメラには興味はありました。
休職した期間もあり、仕事以外に没頭する趣味がカメラだったんです。
やはり働いている中で、写真をとる時間がとても楽しく
もっと真剣にカメラに取り組みたいと思うようになりました。
そこで親にみっちり半年間カメラの撮り方など教えてもらいました。
ー 清水さんの思う写真の魅力とは?
相手を笑顔に出来ることですね。
写真を見ると自然と笑顔を作り出せるのが魅力だと思うんです。
映像とは違い、「写真は1枚で勝負する。」
そこに色んな物語が詰められるかがやりがいだと思います。
まだまだ僕はその境地には達していませんが、出来ないならどうすればよいか絶賛模索中です。
とにかく場数を踏むことが大切だなと思っています。
ー 今後の展望は?
やはり僕のベースは【看護師】なんですよね。
ここでカメラって言っちゃうと、長年カメラに携わった人たちには技術では勝てません。
自分のある経験としては10年以上看護師とやってきたキャリアが自信です。
でもカメラマンとしてはやっていきたいという思いは強く持っています。
医療看護と写真を提供できる方法を模索中です。
その一つとして、メディカルフォトという分野を新規開拓していきたいです。
医療に関わっている人たちの姿や医療というサービスを受けている側
その場の環境など全て含めて医療だと思います。
そういった医療を写真で納めることで医療という現場を新しい角度で拡散していきたいです。
ー hospassという医療メディアを通じて伝えたいことは?
病院外で活躍している医療者がいることを知ってもらいたいです。
医療資格を持っているから病院で働かなければいけないということはないです。
医療機関というのは特殊な現場ではあると思います。
病院の中での出来事が常識のような捉え方をしている場所もあります。
しかし、それではとても狭い視野になってしまいます。
自分も活動を広げつつ、「私もやってみよう」という想いで見てくれる医療者の方達が増えてくれたら嬉しいです。
hospassではそういった人達が多くいるメディアでもあると思います。
自分の資格だけではなく、自分のスキルも合わせて活躍できる医療者が更に増えることを願っております。
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